過労スタッフとサーヴァント(病み)の日常   作:かゆ、うま2世

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元々キアラを書こうと思ってたんだけど、キアラのヤンデレが全く想像できなくて逃げた
俺を助けてくれっ…!


14歳

「………」

「………」

 

 

仕事中の俺の膝の上に、水着を着た十四歳の少女が乗っている。君結構発育いいから色々と悪いんですけど

 

 

「…どうしたの、エリセ。今日はえらく近いけど」

「いや……うん……まぁ」

 

 

歯切れの悪い返事をするエリセに俺は首を傾げるしかない。

今日のエリセは朝からずっとこんな感じで、なんというか落ち着きがないのだ。

 

 

「あのさ……その……聞きたいことが……」

「ん?何?」

「……いや、前…キミが先生と話してた時の事なんだけど……」

 

 

エリセの言う先生、とはカレンの事だ。何かあったのだろうか。てか覗き見してたの?いつ?

 

 

「いや、その時………」

 

 

 

───────────────

 

 

 

『こんにちは、お兄さん』

 

『っあ……カレン』

 

『?どうかしました?』

 

『いや…別に』

 

『それならいいのですが……最近、お兄さんが構ってくれなくて………寂しいです』

 

『っ!?ご、ごめん!ごめん、なさい……!謝るから、もうあんな事…!』

 

『なにも、泣かなくても……お兄さん、来てください。抱きしめてあげます』

 

 

────────────────

 

 

 

「……って言うのを、見たんだけど」

「……まじか」

 

 

結構嫌なところを見られてしまった。やっちまったぜ

 

 

「……それで、なんであんなことしていたのかなーと」

 

 

ジト目でこちらを見るエリセ。まぁ、そりゃ気になるよね。でも、これは答えられないんだよなぁ……。

 

 

「えっと……その……」

「…答えられないならいいけど、ちょっと危ないんじゃない?あの時の先生、怖い顔してたし……」

「いや、そうかもしれないけど…でも……」

「何があったのか知らないけど、アレは絶対変だって!」

 

 

エリセの言葉を聞きながら、俺は少しだけ考える。確かに、さっきの俺は客観的に見ると変だ。だけど……解決策がない

俺が親代わりをしたせいで、カレンは相当歪んでしまった。できるだけ近くにいてあげないと、また傷が増える事になるだろう

 

歪みを治せるならそれが一番いい。だが、そんな事は不可能だ。だから、せめてこれ以上増やさないようにしないと。

 

そもそも、傷で済んでいるのが奇跡なのだ。俺がもう一度カレンの側から離れることがあれば、次こそ本当にカレンは自殺してしまうかもしれない。……いや、多分する。

 

 

「ねぇ聞いてる!?」

「うおっ!?」

 

 

考え事をしている最中に大声で叫ばれたので思わずビクッとなってしまう。耳元で叫ぶのは反則じゃないですかね

 

 

「……もしかして、脅されてるの?……いくら先生でも、キミを傷つけるなら…」

「いやいやいや、違うからね?……俺のせい、だからさ」

「キミの?」

「ああ。全部、俺が悪いんだ。……カレンは悪くないし、むしろ被害者だよ」

「……」

「だから、大丈夫だよ」

「……ダメだよ」

「へ?」

「だって、泣いてた」

「それは……」

「私には言えない事情があるみたいだけど、引き下がらないよ。このままだと、いつか取り返しのつかないことになる」

 

 

本気で心配してくれているのは目を見ればわかる。ただ、いくらエリセでもこれは……

 

 

「私、キミの為ならなんでもできるよ。……もちろん、先生と戦うことも厭わないつもりだし」

「そういう事軽々しく言わないの」

「……本当に、何でもできるからね?」

「わかったから……」

「っ───!」

 

 

あしらうような返答を繰り返していると、突然エリセが俺を押し倒してきた。両手を押さえつけられ、身動きが取れなくなる。はいはい、いつものいつもの

 

 

「……このままキミが傷つくのを見ているくらいなら、閉じ込めてでも私が守るから。キミ、体は弱いし力もないでしょ?抵抗しても無駄だよ」

 

 

そう言いながら、さらに強く押さえつけてくる。

確かに今の俺は過労も相まって力がマジで無い。抵抗したところで意味は無いし、エリセもそれを理解した上で行動を起こしているのだろう。成長してるねぇ……

 

 

「エリセ、俺は──」

「うるさい。……いいよ、そこまで言うなら話さなくても」

 

 

俺の声を遮るように、エリセが口を開く。

 

 

「その代わり、私が側にいる。これで先生と会っても問題ないよね?」

「いや、まぁ、そうかもしれないけど……」

「大丈夫。私が、全部何とかするから」

 

……これは何を言っても聞かないやつですねわかります。どうしようかと考えているうちに、俺の上に乗っているエリセがゆっくりと顔を近づけてきた。そしてそのまま唇を重ねようとしてくる

 

 

「待った、ストップ!それはまずいって!!」

 

 

慌てて押し返そうとするが、やはり力で敵わず、唇が触れる瞬間──

 

 

「随分と楽しそうですね、お兄さん」

「───っ!」

「ひっ」

 

 

いつの間にか、カレンが部屋の中に入ってきていた。エリセは俺を守るようにカレンの前に立ち塞がる

 

 

一触即発の雰囲気の中、俺の手はただただ震えていた

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