過労スタッフとサーヴァント(病み)の日常 作:かゆ、うま2世
「伊吹ー!酒飲もー!」
「ん、入って〜」
選ばれたのは伊吹でした。酒呑ちゃんと飲む未来もあったかもしれないが、それはまた今度にしよう
伊吹はいつも通りの縦セタだ、でかい
「一緒にお酒って久しぶりじゃない?どうかしたの?」
「仕事が早く終わったからさ、久しぶりに飲もうかな〜と思って」
「おっけー!それじゃ、飲もっか」
─────────────────
「あー酒うま……あと柔らか…」
酒を飲み始めて少し経ち、二人ともいい感じに酔い始めた頃、伊吹に膝の上に座らされた。尻尾が俺の体に巻き付いて動けないので脱出は諦めた。身長差の問題で胸が頭にあたってるし、ヨシ!
「もー仕事したくなーい……仕事はいいけど労働環境をどうにかして欲しいよほんと……」
「よしよし、お疲れ様」
頭を撫でられる。この手つきやば、気持ちいい。ずっとこうしてたい。
「ところで聞きたいんだけど……」
頭を撫でている手に力がこもる
「これ誰の匂い?」
「お前らそれしか言えないの?」
尻尾が腕を拘束する形で巻き直される。こうなると非常に面倒だ
「隠すような事ないよね?」
「ねぇ酒飲めない」
「答えて」
「ねぇ酒」
「………」
尻尾の締め付けが強くなった。微妙に痛いし酒が飲めん。しゃあなし振り解くか
「んー、よいしょっと」
「……!」
尻尾からいい感じに腕を抜く。オベロンの時とかは正直役得だったので抵抗しなかったが、まともに抵抗すれば神霊程度どうとでもなる
「ほら、飲むぞ。今は二人なんだからそんな不機嫌になるなよ」
「…やっぱり、私貴方の事好きよ、食べちゃいたいぐらい」
「お前のそれはダブルミーニングだろ、物理的に喰われるのは勘弁」
「いや、性的にだけど」
「どっちにしろ大変なことになるから却下」
「むぅ……」
頬を膨らませながら酒を飲む伊吹、可愛い。こんな奴に食べられるならまぁいいかもなんて思ったり思わなかったり……やっぱ無し、カルデア滅ぶ
「あ、酒ないなった」
「はい、おかわりね」
「おう、さんきゅ」
追加で伊吹が出してくれた酒を飲む。うん、うま…………い…
けど…これ何
「伊吹……お前……何した」
「別に?普通のお酒だよ?」
そんな筈がない。たった一口であり得ない程酔いが回る。酒には弱い方だが、流石に一口でここまで酔う事は今まで────
……いや、一度だけあった
「奇奇、神酒……!」
簡単に言えば、めちゃくちゃ美味いがめちゃくちゃ酔う酒。一度ふざけて飲んだ事があるが、ヤバすぎて二度と飲まないと誓ったものだ
「あらら、大丈夫?顔真っ赤だよ?」
「っ、この野郎……!」
「ふふっ♪」
尻尾が再び俺を拘束する。酔いで全く頭が回らない。今度こそ本当に逃げられない。詰みだ
「むぐっ!?」
伊吹の指が口に突っ込まれる。噛んでやろうと思ったが力が入らない。舌を弄ばれてるせいもあるだろうが、酔いのせいもあってか身体に全然力が入らない
「あーむっ」
「っ!?」
耳を食われた。そのまま舐められる。脳に直接響く水音と刺激のせいで余計思考が鈍くなる。身体の熱が上がっていくのを感じる
「はな、せ……」
「うーん……オッケー」
意外にも素直に従ってくれた。泥酔した意識では自分の体を支えることは難しく、そのまま床に仰向けに倒れこむ
「な、にを……」
「んー?」
伊吹が上に覆い被さってきた。妖艶な笑みを浮かべ、その瞳の奥にある情欲の色を見て背筋が凍った
「やめ、ろ……」
意識を維持するのももう限界だ。呂律も回ってないし、抵抗も不可能だ
「……いただきます♡」
意識を失うその瞬間、俺の耳に届いたのはどこまでも甘ったるい声だった