Tarkov本編も楽しかったです。
とりあえず本編でLv30になったので更新再開です。
ウマ娘アプリの作者のトーセンジョーダンはLoHダートも走って英雄譚☆☆☆になりました。
「徒労というのはだな、……いや待て。ウマ娘の世界で徒労という言葉が同じ意味で存在するのか?」
なんか、たった1つぽっきりの言葉の意味を教えてもらおうとしたら、なんかみんな揃ってツルマルツヨシ先輩が持ち込んでた国語辞典とにらめっこを始めちゃった。
「あった、これだ。言葉そのものは存在するんだな。意味は、無駄な努力、……ヒト耳が走りでウマ娘に勝つためトレーニングを重ねるさま」
「へー、そーいう意味なんだ。んで、こっちだと違う意味なん?」
「ああ、そうだな。こちらにはウマ娘が居ないから、人間が走りで車に勝とうとする事、とでも言い換えるようなものだ」
「なるほどねー。あっ、ごめんミーティングの途中だったじゃん、続きどぞー」
世界が違ければ、言葉の意味もちょっとは違うんだなって思ったけど、そもそも今ってあたしの勉強を教えてもらう時間じゃないじゃん。
「む、そうだったな。……ひとまず春野さんについては経過観察として。そうだトーセンジョーダン、今日の午後のランニングついでに春野さんの様子を見に行ってくれないか?」
「あたしが!?それガチで言ってんの!?」
そんでイシおばあちゃんの作った昼ごはんをたんまり食べたあたしは、言われた通りにランニングついでに春野さん、春野ウタおばあちゃんの様子を見に行く事になったんだけどさ。
でもさでもさ!?
「1つしか無い蹄鉄ローファーを村の砂利道で早々に履き潰さないためにもって言ったって、だからってこんなダートよりも酷い凸凹道を、こんなグリップも効かないスパイクシューズで走るなんて、やっぱ無理があるっしょーっと」
見た目のわりにてんで地面に引っ掛かる感じのしないスパイクシューズで砂利道の凸凹をマジに踏めるわけも無くて。
蹄鉄シューズを履いてたら無視どころか気にもせずに踏み潰してたそいつを躱せるようなコース取りするにはスピードをめっちゃ落とすしかなくて。
「めっちゃ芝のコース走りてーーー!蹄鉄シューズで走りてーーー!」
そんな愚痴を何度か吐き出しながら走って、それでようやくウタおばあちゃんの家に到着したんだけどさ。
「ウタおばあちゃーん!居るー!?ウタおばあちゃーん!」
もうとにかくスパイクシューズを脱ぎたかったもんだから返事も待たずに玄関を上がったんだけど、いくら声を上げても返事が返ってこない。
「えー、玄関に靴はあるのに居ないん?ウタおばあちゃーーーん!」
何度呼びかけてもやっぱり返事は無くて、でも人の気配はするんだよなあって耳をすませてみれば、誰かが息をしてるのが聴こえた。
「寝てんのかなあ?でも顔色だけでも見てこいって言われてるしなあ。ウタおばあちゃーん!もう入っちゃってるけどおうち入るよー!」
聞こえてくる息の音を頼りに廊下を進んで行って、ふすまを引いて開ければやっぱりウタおばあちゃんはいた。
食べ掛けのご飯の皿に頭から突っ伏して、お腹を手で抑えながら荒い息をしているウタおばあちゃんが。
「ウタおばあちゃん!?大丈夫なん!?」
慌てて駆け寄って、でも何をどうすれば良いのかも分からなくて、一応息はしてるから死んではいなくて。
とりあえず楽な姿勢にさせようと、背中をさすってあげながら上半身を起こしてあげて、座椅子の背もたれに寄りかからせる。
「大丈夫?お腹苦しいの?お水とか飲む?」
「う、うーん」
そんな返事とも聞こえなくもない漏れ出た声と一緒に頷いたように見えたから、テーブルの上をちらと見てあったお茶をコップに注いで、ウタおばあちゃんの口元にもってく。
「ほら、お茶だよ。ゆっくり飲も?」
ウタおばあちゃんの口元でそっと、ゆっくりとコップを傾けてお茶を飲ませてあげる。
それでちょっとだけ顔色が良くなって、荒かった息も普通の静かな呼吸になったような気がして、それであたしもようやく一息付けたのよ。
「けほっ」
そしたらウタおばあちゃんが軽く咳き込んじゃって。
「うっぷ、おえっ」
咽せたように口から漏れた息からは酸っぱい匂いがして、そのくらいは流石のあたしでも心当たりはあって、慌てて部屋の片隅にあったゴミ箱を引っ掴んでウタおばあちゃんの口元へ。
「おげぇーーー、げほっ、うぇろろろーーー」
「せーふ、ギリセーフ。ほら大丈夫、吐くだけ吐いて楽になろ?」
ウタおばあちゃんが吐いてる間、背中をさすったり軽く叩いてあげて、時たまお茶で口を濯がせて、また吐かせてを繰り返す。
「うーん、やっぱこれ、悪いモノ食べちゃったんじゃないのかなあ……」
そんな事を思いつつ、何度目かに口を濯がせて吐かせようとした時だった。
「うおぇっ、げぼっ」
短く咽せて咳き込むのと一緒に吐き出されたソレを見て、何かが違うって思ったんだ。
それは黒茶色の泥みたいな見た目で、とっさにテーブルの上に残ってる食べ掛けのご飯にそういう色と匂いの食べ物があるのかと探して、でもそんなものは無くて。
とりあえずもう一度ウタおばあちゃんに口を濯がせて、それで聞いてみたんだ。
「ねえ、ウタおばあちゃん?もしかしてなんだけど、ウンチ食べた?」
静かな呼吸は皆様ご存知の通り、『レース