悪魔の妹   作:こんこんВерныйカワイイヤッター

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今回かなり早く書けた。なお駄文。メモ帳ってほんと有能。


204魔導中隊

「あーマジでやべぇ…」

「またか…そろそろ覚えんとマズいぞ?」

そう声が響くデグレチャフ姉妹の部屋に2人の少女が居る。ノアは試験を前に範囲を覚え直しているところだがあまり前には進んでいない。前世のキャリアがある分常識的な範囲はすぐに答えられるが軍大学特有の軍人しか習わないような範囲が吸収しずらい。しかし努力は続けなければ成績が取れない。そこで理解の早いターニャに頼み込み教えてもらっているところだ。

「そういえばまだその1人称は治らんのか?」

「これはもう赤ん坊の頃からの癖だ。今から直せと言われても無理だ…ああもうなんなんだこの範囲。まだ日本の企業の試験のほうがましだったぞ…」

「…へ?」

「うん?」

「今日本と言ったか?」

「…あぁ…なんでもn」

「なぁ真面目に聞いてくれ…日本と言ったか?」

「…あぁ」

「てことはお前存在Xの手下か?」

「誰だそいつ」

「神と自称するやつだ」

「あったなそういや…だが俺は理不尽に飛ばされただけだぞ?」

「なら同志か」

「姉ちゃんも?」

「ああ」

衝撃の事実。姉がまさかの転生者だった。

 

「なるほどノアは建設会社の会社員だったのか」

「姉ちゃんこそ首切りしてたのか…道理で怖いと思った」

「その姉ちゃん呼びは止めてくれないか?中身男に言われるのは気色悪い」

「無理だな。5年以上言い続けてるから癖になってる…周りにばれないように姉ちゃん姉ちゃん言ってたがすぐ近くに同志がいたとは」

「まったくだ」

「さて、勉強に戻るか」

「そうだな姉ちゃん」

手短にお互いの人生を語り合った彼女たちは暫し笑いあったがすぐ真面目に勉強を再開するのであった。

 

どうにか試験に間に合い少し経った。成績も平均を普通に上回り平穏に学業に臨んでいたがその日ある人物と出会った。その時俺がいたのは図書館だ。茶色く分厚い本を取ろうとしているとき後ろから大人の手がその本を取った。

「航空力学についての本か…熱心なことだ」

「はぁ…それはありがたい…ヒェッ!?」

本を取った人物を見るとそこには准将が…

「ノア・デグレチャフ中尉であります!!!失礼をお詫び申し上げますぅ!!!」

「よい。私はゼートゥーア准将だ。ほれ、これを返そう」

「ありがとうございます…!」

まずい。なぜこんなところでお偉いさんとエンカウントするんだ…!とっとにかく失礼のないようにしないと…!

「そういえばノア君。君は考案新しい飛行方法をライン戦線で試したそうじゃないか。それも補給部隊を率いて。どうだったかね?」

「はぁ…それは…私なりにはかなりいい戦果をあげられたと思います」

「ほう?」

「戦果といってはなんですが前線での補給はかなり部隊の継戦能力を上げられ戦闘も考案した飛行方法のおかげで被弾無しで潜り抜けることが出来ました」

「なるほど…ターニャ君が絶賛するだけのことはある」

あの姉俺も巻き込みやがったな。

「姉がですか…」

「ふむ…少し言いたいことがあるから来なさい」

「拝命致しました」

そうして…緊張であまり覚えていないがある一室に招かれた。

「機密事項ではあるが君の姉に魔導大隊を指揮させようと考えている」

「それは…姉にとって嬉しいことですね」

「そのとき君の姉は魔導士による前線での補給の有効性を説いていてな…彼女は君を絶賛していた。そこで君にも部隊を任せてみようと思っている」

「私が…部隊を…?」

「ああ。ところで補給部隊はどの規模が必要になると考える?」

「小規模なら中隊規模。補給対象が大隊より大きくなると大隊規模が適切かと。戦闘部隊ではありませんので最低限効率的に補給ができることが重要になりますので」

「ふむ。多少は人員の採用権も融通してやろう。君を上層部に掛け合って少佐に昇格させよう。編成は君に一任しよう」

「了解致しました」

 

そして月日は過ぎ、俺は第204魔導中隊の編成を任されることになった。人員の募集は短い文章で行われることになった。

「求ム魔導士。我々ハ時代ノ先ヲ行ク者也。道無キ道ヲ行ク者、決シテ命ノ保障無シ。勇敢ナル者、来タレ」

こうして応募した者が集められた。しかし俺が欲している人材は魔力が多く、タフな者。応募のなかから条件にあう人材を上澄みから12人。中隊規模を編成した。しかしここから厳しい訓練が始まる。このときの人材はまだまだひよっこである。これを猛禽に育て上げるかどうかは俺にかかっている。そこからかなり厳しい訓練になったが無事、新式飛行法、輸送法などを叩き込めた。そのなかにはかつての部下、フィン・ベルガー大尉が居た。以前は准尉だったが昇進したのだろう。この大尉、まさかの成績トップであった。このことから副隊長に任命された。ところで彼らにはある新型宝珠が配備されることになった。九七式エレニウム演算宝珠。試作型の演算宝珠だ。なんでも姉の九五式のデチューンモデルらしい。しかしエレニウム工廠製の演算宝珠は扱いにくいことで有名だ。そして同時に戦線へ投入予定の203魔導大隊の訓練はまだ続いている。このことが意味することは何か。そう訓練だ。さらに高高度飛行や一連の戦闘機動、さらには爆撃訓練、射撃訓練も行った。戦闘部隊ではないが前線に出る以上覚えておいて損はないだろう。また、輸送機も回してもらい204魔導中隊に配属されることになった。そして実戦に出ることになった。そう、あのダキア公国に。

 

俺たち204中隊は203大隊と共に出撃した。姉と会議し当初の予定通り全機爆装状態で。

「あれだな…なんだ?あいつらは」

「航空戦力無し…おまけに機関銃も確認できませんね」

そうベルガー大尉は呆れながら言った。勿論俺も呆れるどころか少し引いている。

「全機散開!思い思いに爆撃せよ!」

中隊が散開。203大隊と連携し203大隊の対地砲撃の切れ目から突撃。グレネードを落としまた急上昇する。

「まるで狩りだな…姉ちゃんが言っていたある種のマンハント。実弾演習のために用意された的というのも納得できる」

「そうですね…」

地上へ砲撃を行いながら呟く。すると相手から

「卑怯だぞ!!降りてこい!!!」

と聞こえたが無視。構わずそいつにグレネードをプレゼントしてやった。

数分後ダキア公国軍は殲滅された。

「はぁ…ここまで時代遅れとは…泣けてきますね」

「そうだな。しかし情けはかけてやらん。首都でも攻撃しに行くか?」

そう言ったそのとき姉も同調した。

「そうだな…次の目標は」

そして姉はこう告げた。

「首都だ」

 

そして敵の工場を丸ごと焼き払い撤退。俺たち204中隊と203大隊はまずまずの戦果をあげ初戦を勝利で飾ることとなった。




204魔導中隊は輸送機であり爆撃機であり戦闘機であり歩兵でありetc…
まともに使われることなんてない。実は204中隊は新式飛行法のおかげで九五式を使ったターニャちゃんぐらいの速さが出ます。しかしターニャちゃんにはノアが飛行法を教えているのでもはや誰も追いつけない。戦闘機(めちゃくちゃ速い機種)でもないと絶対追いつけないです。
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