お金の力で世界を救ってあげます!   作:みずち

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俺が犠牲になる。そのかわり二人には手を出すな。

 

「じゃあ後はフリータイムで。なんか質問あったりする? いつもよりは答えちゃうよ」

 

とりあえず当初予定していたコスプレRPと方針会議は終わったので、残りは雑談コーナー的なものでと話を振る。いや、普段からずっと雑談配信しているようなものなんだけどな?

 

『あれ、お嬢様喋りはもうおわり?』

 

「そろそろめんどくさくなってきたから終わりー」

 

正確にいうと、さっき普通の喋り方がでちゃったからかな。継続してた奴一度ミスるとやる気なくなることってない? 俺は割となる。まぁ当初のRPタイムはとっくに終わっているわけだし、ウケているから続けていただけだし長々と引っ張るネタでもないのでこの辺りで終わっといていいだろう。

 

『なかなか良かったからまたやってくれると嬉しい』

「恰好無しでいいなら気が向いたらねー」

 

このドレス動きにくいしなんだか疲れるから、あまり着たくはないんだよな。今日着替えた後は<<インベントリ>>かパストラの自宅にしまい込んで今後引っ張り出す事はなさそう。

 

「で、質問はっと」

 

『はーい、定番だけど3サイズをお願いしまーす』

『好きな男性のタイプをお願いします!』

『お風呂は体をどこから洗いますか?』

 

「サイズは図ってないからわかりません。好きな男性のタイプはねぇよそんなもん。お風呂は髪から、それ以外なら腕から。はい他に」

 

とりあえずテンプレ的な質問をいつも通りに返して流す。てかこの辺りの質問ほぼ毎回出てくるけどなんなんだよ。いや毎回新しい視聴者の人が聞いているのかもしんないけどさ。

 

その後も割とオーソドックスな質問などにテキパキと答えていく。中にはアキラさんやテイルさんへの質問もあって、そういった中の内問題のなさそうな奴は二人に振ったりもしていく。

 

そうやって話を進めていると、こんな質問が上がって来た。

 

『チャンネル公式グッズの販売予定とかないんですか?』

 

この質問を見た他のリスナーも、この話題に乗り始める。

 

『あー、最近カズサちゃんの同人グッズとか見かけるようになってきたけど、公式グッズも欲しいねぇ』

『ボイス集とかはたまにやってくれるからそれセルフで切り抜いて楽しんでるけど』

『こないだ買ったカズサちゃん同人誌、カズサちゃん愛に溢れててよかった』

 

「俺の同人誌とか出てるの? マジで?」

 

『出てるよー』

『むしろ同接がほぼ万を超えているのに何故でてないと思っているのか』

『さすがにまだ数は少ないけど、この先爆発的に増えていくと思うよ』

 

「マジかー……」

 

考えてもみなかったけど、リアル配信者は知らないけどVtuberだったら同人誌とか普通に出ているもんな。俺もある意味Vtuberに近い存在だから、今の人気を考えれば同人誌や同人グッズが出ているのは確かにおかしくない。

 

まさか俺の同人誌が出るとはなぁ……一応VRCで配信をしていたとはいえ視聴者は殆ど決まった人間しかいない零細配信者だった俺が同人誌のネタになるとか、当時の俺自身に伝えても絶対に信じないだろう。

 

というかまぁ当時の俺に伝えるんだったら、そもそもの話VRCで意味のわからん怪しげなワールドにJOINするのはやめろと伝えるけど。俺がこんな状態になっているの明らかにあのワールドのせいだろうし。

 

……ただ、こっちの世界に来てないと、アキラさんやテイルさん、グウェンさんには会えていないんだよな……

 

……

 

あ。

 

「同人誌だけど、もしかしてR18とかも出てきてたりする?」

 

『それ聞いちゃう?』

『んっ、んっ(咳払い)』

『本人に聞かれると答えづらいんだけど?』

『数はまだ少ないけど、まぁ一応……』

 

マジかよ俺そういうので性欲の対象にされてるの?

 

いや、それは今更か。直接目にすることがないから実感はしてなかったけど、これまでもちまちまえっちなイラストがあるって話は聞いていたからな。一体どういう人生をおくれれば、普通に男として産まれたのにそんな存在になるんだよ。こういう人生です。

 

まぁ俺は興味なかったけど、エロ方面ってTSは一つのジャンルだからな。そんな存在がリアルに生まれたとなればそうなるのか。

 

……まぁ、その辺はどうでもいいとしてだ。

 

「なあ、もしかしてアキラさんやテイルさんのもあったりするのか?」

「私達はどうかした?」

「カズサちゃん、同人誌って何? R18って?」

 

俺が名前を出した事に気づいた二人がそう声をかけてくるが、それには反応をせずに勢いよく流れるコメントを追う。

 

『イラストはあるけど、二人の同人誌は見たことないなぁ』

『カズサちゃんメインの同人誌に出てたのはあったけど、R18は今の所見たことないかな?』

 

今の所、セーフな感じか。

安堵のため息を吐いた後、俺はちょっと表情を引き締めて、言葉を発する。

 

「あー、言うのはどうかと思う気持ちもあるけど……アキラさんやテイルさんのそういった本は禁止な?」

 

『えー……』

『まぁそうなるな』

『はい』

 

「えー、じゃない。言い方あれだけど、生もの相手にそういったのは駄目だろ」

 

 

『まぁそうだよね』

『了解です』

『とかいって、本当は他の人にアキラさん達がそういった目で見られるのがいやなんでしょ? 百合ハーレムありがとうございます』

 

前後のセリフがあんまりつながってないぞ、ありがとうございますって何だよ。というか百合がどうのとか以前に自分の親しい友人がそういったのの対象になるのは嫌では? まぁそういったものがアキラさん達の目に入る事は絶対にない訳で、そういう意味では二人は特に気にしないかもしれないけど……そう考えると、俺の嫉妬なのかな。

 

……ふん、嫉妬で何が悪い。二人は(グウェンさんもだけど)こっちの世界では俺の大切な人だ。そんな目でみられたら嫉妬もするわ!

 

『一般同人誌ならOKなの?』

「その辺は……どうかな?」

「同人誌ってどういうものなの? ……ああ、私達を登場人物とした創作物語ね。別にいいんじゃない?」

「ボクも構わないよ~」

 

うん、二人はおおらかだからそう答えると思った。……まかり間違ってGOサインが出てしまうとアレなので、R18の方は説明しないで済ます。

 

『てかさ、カズサちゃんのR18作品はいいの?』

「あー……エグイのじゃなければ?」

 

自分もその手の同人誌見たことないわけじゃないからなぁ……そもそも俺自身は生ものかっていうと怪しいんだよな。今の体ってベースは3Dモデルだし。なんなら自分の創作したキャラクターが登場している感じのような……さすがにちょっと違うか。ともあれ、ゲーム配信やコラボイベントとかを行えない俺があまりいろいろ制約つけると配信の伸びに影響する可能性が高いからな。気分としてはかなり微妙ではあるけど、許容範囲ではある。どーせ自分の目には入らないし、向こうの世界の俺のリアル知人が俺の事だと気付くこともないだろうし。

 

後、この手の奴あまり縛ってもアングラに潜っていくだけだから……俺でガス抜きになってアキラさん達が無事ならいいんじゃね? の精神。ま、実際の所は皆無にはできないだろうけど……

 

『ま さ か の 公 認』

『神采配ktkr』

『使用履歴報告する奴でそう』

「それはマジでやめろ」

 

マジやめろ。見えない所でやってくれ。

 

「はいはい、この話はここまで。グッズの話だったっけ?」

 

とりあえずこの話を長々としているとアキラさんが興味を引きそうなので、話の方向性を元に戻す。

 

というかグッズかぁ……

 

「正直な所で、売れたところで俺の所には何も入ってこないからなぁ……」

『売上をスパチャで投げてもらえばいいんじゃない?』

「あ、そっか、その手があるか。でもそれ結果としてグッズの売り上げに流れてスパチャ逆に減ったりしない?」

『そういう事はないんじゃないかな? リスナーの中にはスパチャは投げないけどグッズは買うって人は割と多いと思うよ』

 

あー、グッズだったら手元にも残るしな。俺の場合配信の切れ目がないのもあってvtuberがやるようなスパチャ投げた人間の名前呼びみたいな事もしないしな。そう考えるとやるメリットはあるのかぁ。

 

でもなぁ。そうとなると日本側にいる人間とやり取りをする必要があるけど、現状向こう側とやり取りする方法って配信しかないからなぁ。さすがにこんな大勢の人間が見ている前でやることじゃないだろう。

 

……いや待て。確か向こう側にメッセージを送る能力があったな?

 

 

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