『そういえばブラの方は?』
ああ、そうだ。そっちはどうだろう? 素材は……コットンでいいか。化学繊維とか当然ないし、シルクはちらっと確認したけど明らかに値段張るし。コットンは亜麻や麻よりも高いけど、そこまでではないようだ。
「1500MP……」
素材の設定をした結果必要となった値は、それほど大きな値にはならなかった。
「ホックとか一部の部分を金属設定にしたから、もうちょっとするかなと思ったけど」
『あれじゃん? 消費MPの基準って、あくまで素材分だけであって加工費は関係してないんじゃない?』
「ああ成程」
金属にあんな小さな加工をするのは手間がかかりそうだけど、素材料でいえば極わずかだから少額で済むのか。
『それにしてもカズサさん、よくそうポンポン作れるね。構造とかサイズとか詳しいの?』
「いや、手元にサンプルがあるからな。それをサンプルにしただけだよ」
『あー、成程』
『朗報 カズサさん今ノーブラ』
「おい待てこら」
事実だけどさ!
『ヤバい、そういわれるといろいろ気になってきてしまった』
『やめないか!』
別に薄手のシャツとかじゃなくて、元々この世界に来た時来ていたしっかりした服を着ているのでノーブラで目立ってるってことはないんだが……そう口(コメントだが)に出して言われるとちょっと気になっちゃうじゃねぇか。向こうの姿は見えないから視線を感じる事はないけど。
お前らそういうの女性配信者には間違ってもするんじゃねーぞー。まぁ中身が俺だから気易く下ネタに走ってるんだろうけどさ。
……とりあえず、とっとと下だけでも着けるか。
カメラは固定してあるので、そのカメラの裏側に回ってと。
……
ごそごそやってからカメラの前に戻る。
『何してたの?』
「秘密。ところで、2枚ほどブラ作っていい、です、か」
とりあえず元のを含めて3枚あればなんとかなるだろう。こっちはもうモデリング済みだから必要に応じて量産可能だし、必要になれば増やせばいい。
なので、2枚。3000MP。それに使用するポイントはスパチャで貰ったもので、自分のものという感覚が薄いため、つい聞いてしまった(服買う時もこれ買っていいかな?って聞いちゃったし)。変に無駄遣いしてそんな使い方してるようだったらもう投げないといわれたら死活問題だし。
果たして、その質問に対する皆の回答は──?
『必需品だろうし問題ないでしょ』
『3000位なら全然いいんじゃない』
『むしろ2枚でいいの?』
『おっけー』
許可が出ました。なので"現実にエクスポート"を指定すると、ベッドの上にぱさりと布切れが一つ落ちる。
この時点ではただの布切れでしかないわけだが、配信画面に映ってるのを放置もアレだと思うのでとっとと回収してもう一枚、っと。
前回ハンカチを作った時に解ったけど、エクスポートするとそのデータが消えるんだよね。だから直前でバックアップを取っておいた。なのでそれをロードして──
「あれ?」
『どしたの?』
「バックアップがない……うわマジか、元データも連動して消えるのか嫌がらせかよ」
バックアップ取れたからいくらでも複製し放題と思ってたんだけど……これ編集ポイントを残してロールバックできるってだけか。んでエクスポートしたらそのその復元ポイントもまとめて消えるとか質が悪い。
「……しゃーない、もう一枚作るか」
さっき作ったのとほぼ同じに作ればいいんだし、そんなに時間はかからんだろ。
俺はため息を吐いて、再びモデリングツールに手を付ける。明日にする事も考えたけど、造形がきっちり頭に入っているウチにやっちゃた方がいいよな。
「というわけで悪いけどもう一回作業入りまーす」
『オーケーオーケー』
『頑張ってね』
『ところでわたくし一つ思ったのですが』
ん?
『今わたくし達、美少女が自分の身に着ける下着をノーブラでモデリングしている姿を見せられているわけですが、これすごい事じゃね?』
「冷静に状況を文章にするのやめて頂けますかね?」
作者用メモ
前回残MP:24960
今回増減:
下着代 -1500
残MP:23460