それからしばらくして、追加で作成したブラをもう一枚エクスポートした。うん、今日はもうこれ以上モデリングはしたくない。せめてテクスチャくらい流用させてくれ。
ともかく、これでパンツ以外の着替えは準備できた。明日朝そうそうに今日の服屋にパンツ買いに行って、戻ってきたら洗濯かな。有料で洗うサービスもあるらしいから、値段次第では利用してもいいかもしれないけど。
とりあえずブラは……後で寝間着用の服に着替える時に着ければいいか。
というか女の子って普段寝る時下着ってどうしてるんだろ? 付けたまま寝てるの?
まぁいいや、朝方寝ぼけて事故るのも嫌だしつけて寝よう。
『ところで今の流れでちょっとワタクシ閃いた事があるんですが』
『いきなりなんだよ』
『下着の話の流れで閃いたって事は通報案件か?』
『違うって、カズサさんの将来に関する提案よ』
『やはり通報案件では?』
『だから違う。後で作戦会議の時に話そう』
「ああ、そういえば夜に作戦会議するっていってたっけ。いつやる? 俺は今夜のうちにやりたい事はこれで終わったから、いつでもいいけど」
食事も食べ終わったし、後は着替えて寝るだけだ。こっちにはネットもテレビもゲームもないから、時間をつぶす手段もないしな。本はまだ読めないし。
「今そっち何時なの?」
『夜10時になるちょっと前かな』
『あー、良い頃合いか。結構発言も増えて来たしな?』
『始めるか』
『せやな』
緩い開始だな。
というわけで、"作戦会議"が始まったわけだけれども。
「作戦会議って何の話するの?」
仰々しい言い方だけれども。
『主にMPに関する事だなー』
『MPの集め方と、MPの使い道だろうな』
『カズサさんの生命線って完全にMP頼りになるもんね』
「そうだな」
異世界っぽい能力を覚えるにしても、何か作るにしても、そして単純に生活費に関しても今は完全にMP便りだ。今朝には3万を超えていたMPも、必要なものをいくつか購入して今日の宿賃を払っただけですでに2万を切った。あっさりと10日分の生活費ラインをきってしまって、ちょっと不安もある。
『どっちから話す?』
『集め方の方からだろ。そっちの期待値によって、今後の使い方の方針も変わるだろうし』
「となると、どうやって視聴者を増やすかって事だよな……」
『せやね、今の面子だけでカズサさんを支えていくのはさすがに無理がある』
すでに4万超えという過去のトータルを大きく超えた額のスパチャを投げて貰っている。それだけでも非常にありがたいのは確かだけど、現状を見るとこのMPは生活に回すのが精いっぱいで能力獲得に回す余裕があまりないのが実情だ。
「こっちで普通に生活費を稼げればいいんだけれど」
『まだ殆どこっちの世界の事がわかってない時点で、それは難しいんじゃない?』
『そういや、今日街に出たんだよね? 分かった事はある?』
「ああ、まずそっから説明しようか」
それから俺は、昼も配信を見ていた面子にフォローしてもらいつつ、今日分かった事をかいつまんで説明した。
今俺がいるこの場所はシーアークという大陸で、アストラ王国の辺境に位置するグリッドという街だという事。魔法は普通に身近なものとして存在していて、俺がMPで覚えれる魔術のウチ初歩的なものは全員ではないにしろこの街でも普通に使える人が結構いる事。人種は人型が基本だが、獣人ぽいのや、エルフっぽい種族も存在していること。この周辺は大丈夫だが、場所によっては街道近くでも怪物や獣、野盗が出現する可能性もあるから、貴女みたいな可愛らしい子が一人旅は危ないよと忠告されたりした。
他にもこの地方の事とか、王都の事とか色々細かい事も教えてもらったが、大きくはこんな所だ。
ルーキー日刊ランキングで一時的とはいえ2位を頂きました、本当にありがとうございます。
二度とない事だと思ったので思わずスクショしてしまいました。
作者用メモ
前回残MP:23460
今回増減:
下着代 -1500
宿代 -2000
残MP:19960