お金の力で世界を救ってあげます!   作:みずち

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新衣装お披露目!

あー、誰か俺以外にこっちにそういった機械に強い人とか来てないかなぁ。その人にモデリング能力がなくても、教えてくれれば俺作るよ。

 

……なーんて、無理か。

 

聞いている限り、最初に乙ってしまった二人以外に俺と同じ状況にありそうな人間は今の所いなそうだとのこと。少なくともそれらしい配信をしているのは俺一人。配信していない可能性もあるが、その場合MP稼げないからなぁ……生きていくのも無理がありそうだ。

 

となると、現状同じ状況にいる人間はいないと考えるしかない。あー、お仲間が欲しい。ま、リスナーのみんながいるから寂しくはないけど。

 

そのリスナーさん達に逃げられないように頑張りますかね。

 

ベッドの上に落ちたセーラー服を手に取り、カメラを窓の外へ向けて固定する。

 

『あっあっ、カズサちゃん消えた』

「はいはい着替えるからちょっと待ってな」

『はーい』

『わくわく』

『着替えシーンは、着替えシーンはないんですか!』

「ねぇよ」

『モザイクかけてもいいから!』

 

このカメラにそんな機能ないし、あってもむしろいかがわしく見えそうだからやらんわ。

 

加速するコメント欄に視線を送りつつ、元々着ていたブラウスとスカートを脱いでベッドの上に放り捨てる。途端、コメント欄が加速する。……放り投げた服がカメラに映ったわけでもない、音だけで反応しすぎでは?

 

単純だなぁとか思いつつ、セーラー服を身にまとっていく。

 

『おお……衣擦れの音が』

『見えないことで逆に妄想が捗ってしまうというか……』

『ものすごくいけない事している気になります』

 

ただ着替えているだけだっつーの。

 

スカートは例によってゴムは使っていないので、ベルトで止める。上は普通に袖を通してタイを付けて……と。あ、しまったカメラを向けてないからちゃんと付けれているかわからない。この部屋鏡がないんだよなぁ……まぁいいか。

 

カメラをこちらに向けなおす前にさっき脱いだ服は畳んでしまって、と。

 

「オーケー、お待たせ」

 

カメラの固定を解除し、再び皆の前に姿を現す。

 

『おー、可愛い!』

『カズサちゃんちょっと幼い感じがあるから良く似合うね!』

「あー、タイとかつけ方これで会ってたっけ?」

『おっけーおっけー、問題ない!』

『あ、もうちょっとカメラ離してもらっていい? 全身見たい』

「おう」

 

コメント欄の要望に応えて、少し離れた位置にカメラを置いて固定した。狭い部屋だが、これなら全身が映るだろう。

 

「どうだ?」

『おお、いい……』

『こんな子とアオハルしたいだけの人生だった』

『贅沢すぎる人生で草』

『こんな可愛い子が元男な訳がない』

『馬鹿野郎、元男の女の子がこういう格好しているのがいいんだろうが』

 

TS性癖の人間がいるな?

 

いや本当に……自分がそんな特殊性癖の人の対象の存在になるとは思わなかったよ……。

 

しかし、これこの後どうすればいいんだろ?

 

ポーズでも取るか? VRCではAOTが新衣装とか用意した時撮影会とかやってたし。でも俺自身はリアルでもVRCでもあまり撮られ慣れてないから、ポーズとか思いつかないんだよなぁ。

 

『ねぇねぇカズサちゃん。ぐるっと回ってみてー』

「ん? なんで?」

『後ろとか側面からも見てみたい』

 

後ろねぇ。セーラー服の背面とか別に目綿らしいところ何もないと思うけど。まぁいっかと、俺はぐるっとその場で一回転した。

 

勢いをつけて。

 

さて、今の俺の格好だが、言わずと知れたスカートである。しかもいつものロングスカートと違い、さすがに漫画とかVRCでよく見るこれちょっと前かがみになっただけで見えるだろ的な超ミニではないにしろ、膝上丈のスカートである。というか、短い方がかかるMP少ないよなと思ってちょっとだけ短めにしてしまった。

 

で、だ。

 

そんな恰好で勢い付けて回ればどうなるかというと。

 

「うわわっ!」

 

 

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