俺の名前は紅林二郎。
「出久。なんかお前いつもより生き生きしてるな」
「うん!僕すごくワクワクしてるんだ!二郎君もなんかワクワクしてそうだね!」
「フン。まあな!」
まもなく行われる雄英体育祭に
ワクワク感を抑えられない雄英高校1年ヒーロー科の生徒だ。
雄英体育祭。
毎年雄英高校で行われる体育祭であり、超常世界において衰退したオリンピック等のスポーツイベントに変わって世間的に注目されているスポーツイベントだ。
俺はこの体育祭を待ちわびていた。なんせここで久我の野郎と
決着を付けられるかもしれないからな。
(久我!今回は引き分けには絶対させねー!!
絶対俺が勝つ!!)
そしてこの体育祭はいろんなメディアやヒーローが観戦に訪れていた。
そしてあの極道たちも.........。
雄英高校敷地内 入場口付近
入場口付近にはマスコミたちが張り付いていた。
なぜならこの体育祭には
いろんなプロヒーローたちが訪れる。彼らはそのプロヒーローたちの
入場する瞬間をカメラに収めたいのだろう。
そしてこのマスコミたちはある男たちの入場口ででざわめきだした。
「お、おい。あの人たちって.........」
「ああ。天羽事務所の奴らだ.........」
「しかもあの三人よ!ちゃんと撮らないと!!」
「スリル!スリル!!星占いは10位だけど体育祭見たいから来たぜ!!」
天羽事務所所属ヒーロー 須永 陽咲也
個性 超反応
相手の攻撃をわざと受けてから嚙み殺すぞ!!
あと星占いを異常なほど愛している。
「愉快適悦。まさか俺たちがここに招かれる日がくるとは。
日下教頭に感謝しなければな」
天羽事務所所属ヒーロー 和中 蒼一郎
個性 ???
日本刀で相手を真っ二つ!!
極道系ヒーローでは珍しく子供のファンが多いことで有名だぞ!
「お前ら堅気に迷惑かけるんじゃねーぞ」
天羽事務所所属ヒーロー 工藤清志
個性 なし
ドスと己の拳だけで超常黎明期を戦い抜いた伝説の極道。
今も現役を続けているすごい人だ!!
そうこの天羽組の三人が観戦に訪れていたのだ。
そしてこの人たち以外にも.........。
屋台エリア
「もぐもぐ。戸狩の兄貴。このたこ焼き全然うまくないです」
「いや渋谷くん。大阪のやつと比べたらそりゃアカンやろ」
「うお~!!もうすでに地元の味が恋しい~!!(泣き)」
「泣くな!今はこの味で我慢するしかないんや!!(泣き)」
「全くこの人たちは.........それにしても城戸の兄貴なに食べてるんですか?」
「ん?ゴックン。メロンパンや!これすごくうまいで!!こんなうまいメロンパン
を食えるなんて俺は幸せもんや!!
いっぱい買ったからあとで浅倉も食べや」
天王寺事務所の四人と.........。
観戦席
「阿蒜。この戦いを見てちゃんと学ぶんだぞ!」
「はい!龍本の兄貴」
「フフフ。1年A組はもうヴィランとの戦いを経験してるなんて
うらやましいね~」
獅子王組の三人。そして.........
雄英高校敷地外 入場口前
「わー!雄英高校大きいスッね!!
テンションぶちあがりけりっス!!」
「こんなところに久我の兄貴は通ってるんだな。
やっぱり兄貴はすごいぜ!」
「フフフ。俺もいつかここに入ってモテモテに.........
っていかんいかん!それにしても久我の兄貴は優勝できるかな?」
「私の計算だと!優勝できる確率は99%!!」
「馬鹿野郎!久我の兄貴なら100%に決まってるだろ!!」
この子たちは京極事務所でお世話になっている
花沢、鷹橋、佐古。波岡、野島だ。みんな久我を
敬愛しているらしい。
「コラコラ子供たちよ。公衆の面前です。あまり騒がない」
「「「「「すいません黒羽の兄貴」」」」」
「ハハハ。みんな元気一杯だな」
京極の親分。五十嵐が護衛のルーク・黒羽と五人の
舎弟たちと共に訪れていた。
「それにしても親父。最近忙しかったのによく来れましたね」
「ああ。大園さんに息子の晴れ舞台ぐらい見てやれって言われてな。
大園さんが今日の仕事引き受けてくれたんだ」
「なるほど。若頭に感謝ですね」
1年A組 控室
俺たち1年A組は控室で入場の時を待っていた。
俺が椅子に座って集中力を高めていると轟が俺に話しかけてきた。
「紅林。お前は客観的に俺より強いと思う。けど俺はお前に絶対勝つぞ」
轟の突然の宣戦布告。
そしてそれは出久にも。
「あとお前もだ。緑谷」
「え!?僕!?」
「お前、オールマイトに目をかけられているよな。
別にそこを詮索するつもりはねーが……お前にも勝つぞ」
轟の二人への宣戦布告にクラスがざわめきだす。
そんな中、切島が口を開く。
「.........その宣戦布告俺も混ぜてくれよ」
「え?切島君!?」
切島も俺の前に立ち、握りしめた拳を自分の顔に近づけて言い放つ。
「紅林。俺の漢気がどこまでお前に通用するか、
この拳で試させてもらうぜ.........!!」
切島は以前じゃ放てないような真っ赤な闘気を放ちながら俺に
そう言いやがった。
「ケロ!?切島ちゃんまで!?」
「おいおいマジかよ!」
切島の言葉でクラスが更にざわめく。二人の行動に
影響されたのか出久も声を上げた!
「ぼ、僕だって!二郎君。僕は僕の憧れでもある
君に挑戦する!勝つのは僕だ!!」
おいおいマジかよ。出久も俺に喧嘩を売るのか.........。
上等じゃねーか。
俺は椅子から立ち上がり不敵な笑みをこぼしながら三人を睨みつけ返答してやった。
「いいぜ。久我の野郎をぶっ倒すついでだ。お前ら三人とも倒してやるよ。恨みっこなしだぜ」
気が付けば俺の髪も真っ赤に染まっていた。
そして間もなく雄英高校体育祭が始まる!!