紅鬼のヒーローアカデミア   作:0101シュート

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ダチ

俺の名前は紅林二郎。

 

「信じられるか緑谷。こいつたった一人で暴走族を壊滅させたんだぜ。これが

紅鬼伝説の始まりだ」

 

「す、すごい!おじいさんのためにそこまでするなんて」

 

(ああもうやめてくれ。あと緑谷。目を輝かせて聞くんじゃない)

 

緑谷に自分の黒歴史を揚々に語る西城に

少し殺意を感じてる。普通の中学1年だ。

 

 

 

 

 

 

俺があの不良どもから緑谷を助けだしたあと、厄介なやつが来ちまった。

 

「流石だな。紅林!」

 

どこからか西城のやつが現れやがった。まさか校舎裏まで追いかけて来るとは。

 

「西城?まさか見てたのか」

 

「おうよ!紅鬼の名前はまだ廃れていないようだな!さあ次はこのおれと…」

 

「おいおい。勘弁してくれよ」

 

ほんとこいつどんなメンタルしていやがる。そう思った矢先、緑谷が

口を開く。

 

「あ、紅鬼?なにそれ?」

 

「おう。こいつの唯一無二の二つ名よ。前世のこいつは

曲がったことを許さずどんな外道も拳一個で立ち向かい

弱きを助け、強きを挫く伝説の不良だったんだ」

 

「え?前世?」

 

おいこいつ何を口走ってやがる!?

 

「そう何を隠そう俺ら二人は転生人なのだ!!」

 

「えーーーーーーーーー!?」

 

こいつマジかよ。全部暴露しやがった!

てか緑谷も信じるんじゃねーよ!

 

 

 

 

 

 

 

その後西城を緑谷に俺の過去を語りまくりやがった。

 

「ほかにもスリにあったばあさんの荷物を取り返したこともあったな。

そしてその不良どもも拳で懲らしめてやったのさ」

 

「すごい!かっこいいよ!紅林君!!」

 

ああもう!やめてくれ西城。もうこれ以上語るな!

あと緑谷も無邪気な子供の様に反応しないでくれ!恥ずかしい!

 

 

 

そんなことをかんがえているといつの間にか周りが暗くなってきていた。

 

「おい二人ともそろそろ帰らねーと親が心配するんじゃねーか?」

 

二人は俺の声で長い時間が過ぎていたことに気が付く。

 

「やべー。おふくろに〇されちまう。緑谷帰ろうぜ」

 

「う、うん。その紅林君、西城君」

 

なにやら緑谷が俺たちになにか聞きたいことがあるのか、

俺たちに話しかける。

 

「もしよかったらさ明日もその............今日みたいにおしゃべりとかしてくれない...........かな?」

 

不安そうに懇願する緑谷を見て俺は悟った。多分こいつには友達と呼べる奴が

いないのであろう。じゃなきゃこんな悲しい表情はできない。

緑谷の問いに対して西城は高笑いを上げながら答えた。

 

「ハハハ。もちろんだ!俺はお前が気に入った!緑谷は今日から俺たちのダチだ。

紅林もいいよな?」

 

西城の問いに俺も笑顔で答える。

 

「フ、そうだな。緑谷、これからよろしくな」

 

「う、うん!二人ともありがとう。グス……」

 

「おいおい。ちょっと泣くなよ」

 

まさか歓喜極まって泣いちまうとは。全く世話を焼かしそうなやつだな。

 

 

 

 

 

あれから緑谷は俺たちとつるむようになった。

朝一緒に登校したり、昼飯を一緒に食べたり、あと休みの日に

ヒーローのイベントに一緒に遊びに行ったりもした。

 

そういえばこの前緑谷をいじめていた爆豪というやつなんだが...........

あれはたしか夏休みに入るちょっと前の話だ。

 

 

 

 

ある日の学校の廊下

 

 

 

 

 

 

 

「おい!デク!!お前まだ馬鹿な事言ってんのか!?」

 

「かっちゃん……」

 

爆豪は緑谷に怒鳴り散らしながら距離を詰める。俺は二人の間に入ろうと

したが、その前に西城が間に入る。

 

「おいおい!俺のダチに「うるせー!!」ギャ!?」

 

西城は爆豪に殴り飛ばされて大の字に倒れてしまった。

やっぱり喧嘩はよえーんだな。

 

「さ、西城君! 

なにするんだよ!?かっちゃん!!」

 

緑谷は西城に駆け寄り爆豪に怒鳴る。しかし

 

「うるせー!!おまえごときが俺に……」

 

はあー。こいつやべーな。少しお灸をすえてやるか。

 

「おい…...........カス野郎」

 

俺は何か言う爆豪を無視し、やつの胸倉をつかむ。

 

「な!?てめー……!」

 

(なんてパワーだ!?はずせねー!)

 

俺は殺気を込めた視線を爆豪に利かせた。

 

「テメーが緑谷の何が気に食わねーかは知らねーけどな。

俺は弱いものいじめが許せねー。

もし今後俺のダチたちに何かしようってなら

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺が()()()()()()で殴る」

 

「...........!?」

 

俺は言い終わると爆豪を離した。すると奴は舌打ちしながら

逃げるように去っていく。これで一件落着だと思った。

 

だが奴が緑谷をいじめる理由が俺は少し気になっていた。

なぜ気弱そうな緑谷を頑なに威嚇するのか。

なぜあそこまで敵対しようとするのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の帰り道西城は爆豪のせいで早退した為

緑谷と二人きりになった。なのでその疑問をなげかけてみた。

 

「なあ緑谷。少し踏み込んだ質問してもいいか?」

 

「うん。別にいいけど」

 

「なんで爆豪はお前をあんなに嫌っているんだ?」

 

すると緑谷暗い表情になり俯いてしまう。しまった。

デリカシーがなさすぎたか。

 

「わ、悪い。すまねーな。今のは忘れてくれ」

 

俺が謝罪すると緑谷は意外なことを言い出した。

 

「紅林君。ちょっと時間あるかな?」

 

「え。まあ今日は暇だから大丈夫だが」

 

すると緑谷はいつもの帰路とは違う方向に歩き出した。

 

「ちょっと話すと長くなるからさ。公園のベンチにでも

座って話すよ」

 

「わ、わかった。行こう」

 

 

そして俺は緑谷の過去を聞くことになる。

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