紅鬼のヒーローアカデミア   作:0101シュート

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緑谷出久のニューオリジン

俺の名前は紅林二郎。

 

「紅林君。僕とかっちゃんは幼馴染なんだ」

 

「そうなのか」

 

夕暮れのなか公園のベンチで緑谷の話を聞く

普通の中学1年生だ。

 

 

 

 

 

緑谷の話を聞いた色々と分かった。

どうやら爆豪は緑谷を無個性という

理由で見下してやがる。だから自分より格下だと

思っている緑谷が自分と同じ目標をもっているのが

どうしても許せないのだろう。

頭のなかで納得した俺。そして緑谷の話は続いた。

 

「昔からさ、無個性のお前がヒーローになれないって馬鹿にされたよ。

悔しかったけど……何も...........否定できなかった」

 

緑谷はだんだん涙を流し言葉が途切れ途切れになる。

なんとか涙を拭うとするも止まることはなかった。

 

「本当に僕ってバカだよね。オールマイトみたいなヒーローになりたいと

今も本気でおもっていて。こんな泣き虫で気弱で無個性の

僕がなれるわけがないのに……」

 

緑谷はその言葉を最後に俯いて声を殺しながら泣いてしまった...........。

今緑谷に必要な言葉はなんであろうか。俺はない頭を

必死に動かして考えたがこいつの悩みを解決できるアドバイスなんて

俺には思いつかなかった。しかしこのままでいいわけがない。

俺は覚悟を決めて自分の考えをこいつに伝える事にした。

 

 

「緑谷。夢ってのは思いっ切り手を伸ばした、一ミリ先にあるんだ」

 

「え?」

 

「その一ミリ先にたどり着くために色んな人達が苦しんでる。そして

ほとんどの人間はその苦しみに耐えられず夢や目標を

諦めてしまうんだ。けどな............」

 

俺はいままで関わってきた色んな人達を思い出す。

俺の周りには外道が多かったが、夢や目標を胸に

必死でがんばる人たちもいた。

 

「夢をかなえる人たちはその1ミリのために必死であがくんだ。

そしてその道はただつらいだけじゃない。夢を応援したり夢を共有

出来る仲間がいればきっと笑いながら進められるんだ。だからな」

 

俺はベンチから立ち上がり緑谷の目をまっすぐ見る。

 

「もし本気で夢を追いかける気があるなら俺も

微力ながら手を貸すぜ」

 

「で、でも僕は無個性............」

 

「そんなの関係ねーよ。個性ってのは要するに才能だろ?

俺の前世じゃ、喧嘩の才能ないのに

ヤクザとして名を上げた人だっていたんだぜ」

 

これを例えに出すのは少し失礼だろうか?

 

「............僕は」

 

緑谷は少し返答に迷っているようだ。まあすぐに

答えが見つかるわけないか。

 

「まあ。すぐに答えを出す必要はねーよ。

今日からしっかりかんがえるといいぜ。

それとさっきはあんなこといったけど諦めるのも

一つの選択だからな。そこ含めて考えろよ。

諦めるのも勇気ある決断さ」

 

俺が話を終えると緑谷は涙を拭いて勢いよく立ち上がる。

 

「うん!ありがとう紅林君!僕かんがえてみるよ」

 

そして俺たちは帰宅した。

上手くアドバイスしてやれたかは不安だが

少し元気になったみたいでよかったな。

 

 

 

 

 

 

翌日

学校の教室

 

 

今日の授業がすべて終わり帰り支度をしている時だった。

 

「紅林君。ちょっといいかな」

 

「おう。どうしたんだ?」

 

緑谷が俺に話しかけてきた。もしかして

もう答えがでたのか?

 

「昨日の夜考えたんだ。僕はいままでオールマイトみたいな

ヒーローになりたいと思ってた。けどやっぱり僕はオールマイトみたいには

なれないと思う」

 

「……そうか」

 

そうか緑谷お前はあきらめるのか。俺はそう思ったが

その考えは次の言葉に裏切られた。

 

「けど僕は新しい目標ができたんだ。だから僕はヒーローに

なるのをあきらめたくない!」

 

「緑谷。お前............」

 

どうやら昨日の言葉はうまく伝わったらしい。

そう思うと俺の胸は少し熱くなっていた。

 

「それでね。紅林君、僕は

 

 

 

 

 

 

 

紅林君みたいになりたい!!」

 

 

 

 

は?

俺は思わず間抜けな顔になってしまう。

 

 

「すまねー。言っている意味がよくわからないんだが」

 

「え!?だから僕は弱い人たちのために拳を振るう

紅林君みたいになりたんだ!」

 

俺を目標に?なんてもの好きな野郎だ。

 

「おいおい。目標って言ったって俺はヒーローじゃねーぞ」

 

「そんなことない!!君は僕にとっての

二人目のヒーローだよ!!いじめられている僕を助けて友達になってくれた!

僕のために本気で怒ってくれた!あの時僕はすごく救われたんだ!!」

 

今までないほどの声量で話す緑谷に俺は少し驚いてしまう。

しかし緑谷は構わず話をつづけた。

 

「だから紅林君!僕と一緒にヒーローを目指してください!

君と一緒ならどんな困難も乗り越えられる気がするんだ!

お願いします!!」

 

そういうと緑谷おれに向かって勢いよく頭を下げてきた。

俺は正直返答に困っていた。俺は何かしらの夢や目標を

持っているわけではないがこんな俺なんかがヒーローになっていいものなのだろうか?

そんな中、西城のやろうが俺にこんなことを言いやがった。

 

「いいじゃないか紅林。ヒーローなんてお前にピッタリ

な職業じゃねーか」

 

「さ、西城............」

 

「緑谷。俺からもお願いしてやるぜ!紅林!ヒーローになろうぜ!!」

 

西城にまでお願いされるとは。まあ将来のためにも

目標をもって勉強することはいいことに違いない。

前世ではそういうことせずに痛い目にあったからな。

 

よし決めた。

 

「わかった。お前の夢しばらく付き合ってやるよ」

 

「よっしゃ!だってよ!緑谷」

 

「う、うん。ありがとう紅林君!!西城君!!うわーーーーーーん!!」

 

そのとき緑谷の目から大量の涙が滝のように噴出した。

 

「お、おいお前どんな涙腺してるんだ!?」

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