職業体験の話に組み入れてしまいました。
俺の名前は紅林二郎。
「紅林!そろそろ時間だ!行くよ!!」
「はい!」
エンデヴァー事務所で職業体験をさせてもらっている雄英高校ヒーロー科の1年だ。
職業体験4日目。俺に大仕事が来たんだ!
「紅林!あんたにしかできない大仕事が来たよ!」
「お、俺にしかできない?」
「大手バラエティー番組の生放送のゲストさ!!」
なんと俺がテレビにでることとなったんだ!
そして俺は今バーニンとともに車でそのテレビ局に向かうこととなった。
「ま、まさか俺がテレビ出演か........俺なんかでいいのか?」
「紅林。お前は雄英体育祭の優勝者だろ?これほど話題性の
あるんだからテレビにでない道理はない!」
「な、なるほど........」
「緊張してるね~。あんた意外と小心者だな」
テレビ局
俺たちテレビ局に着いた後楽屋に行き
今回の番組関係者と俺以外のゲストさんたちに一人一人挨拶して回る。
「今回共演させていただきます!紅林二郎です!
今日はよろしくお願いいたします」
「ハハハ、真面目な子だな.
本番中はそんな固くなくていいぞ。いつもの君でいてくれ。
5時くらいから撮影はじまるからよろしくね」
今回の番組は俺以外にもたくさんのゲストたちが参加するようだ。
有名な芸能人やヒーロー。そしてアイドルの人達だ。
そして最後にこの番組の主役ともいえるMCにも挨拶した。
「君が紅林二郎だね?知っていると思うけど
この番組は僕が主役なんだ。あまり足をひっぱらないでおくれよ」
「う、うっす」
この人は番組のMCを務めている大人気アイドルヒーロー、聖歌 スバル。
金髪イケメンの大人気ヒーロー、そしてアイドルだ。この人は
ヒーローをこなしながらアイドルをやっている。あまり男の
アイドルに詳しくない俺でもその活躍を知っている。
それにしても態度がでかいな………目上の人だとしても少しイラつく。
その後セットされた舞台で撮影が始まった。
MCの軽い挨拶の後俺の紹介が始まった。
「さて今回も豪華なキャストが来てるぞ!
まずは雄英高校体育祭の優勝者の紅林二郎君だ!」
「紅林二郎です!よろしくお願いします」
俺はなんとか緊張しながらも何とか普通にしゃべることが出来た........かな?
「えっと、尊敬する人物はダリオ・ブランドーです」
「うんそれジョジョに出てくるDIOの父親ね?クズ中のクズだぞそいつ」
まあ緊張で多少へんなことを言ったかもしれないな。
まあ大した問題もなく撮影は終わった。
「はー。すごい疲れたな」
撮影の終わった後俺は用意された自分の楽屋で椅子に座り一息をついていた。
今回の番組出演で俺は何人かのヒーローと関わって少し思うことがあった。
「聖歌さんや他のヒーローたちはなんか………ヒーローというより
芸能人って感じだったな」
俺は雄英高校に入って相澤先生やオールマイトような素晴らしいヒーロー
たちと関わってきた。だからこそ俺は今回関わってきたヒーローたちに
少し違和感を感じていた。なんというか雄英の先生方のような
威厳や執念的なものを感じとれなかったのだ。
「まあこの社会はヒーローは千差万別って出久がいってしな。
色んなヒーローがいて当たり前なのかもしれない。
俺は俺で理想のヒーローを目指せばいい。
ってもうこんな時間か........ちょっと早いけど駐車場に向かうか」
俺は重い腰を上げて部屋を出て行った。
テレビ局 3階の廊下
「おい。意地張ってないで俺の事務所に戻って来いよ」
「や、やめてください........」
俺が廊下を歩いていると誰かの話し声が聞こえてきた。
「ん?なんだ?」
俺は少し気になり話し声が聞こえた方向に歩き出す。
すると俺の目に入ってきたのは先ほど共演した聖歌スバル。
そしてその話し相手は俺のよく知っている人だった。
(あの人キラキライリュージョンのミオさんじゃねーか?)
その人は今人気急上昇中のアイドルグループ、キラキライリュージョンの
間宮ミオだった。俺はその人のことをよく知っている。なんせ
俺はキラキライリュージョンの大ファンなのだから。
「おいおい。まさか今ほんの少しだけ売れてきてるからって
調子に乗ってんのかよ?テメーなんか今がピークだ。
うちに戻ってこなきゃ........」
「今更なんですか!もうあなたの言いなりになんかなりません!!」
「なんだと?テメーあのことをばらされてもいいってのか?」
「構いませんよ。あのことが全部公になったら困るのは
あなたも一緒でしょ?」
「チ!ふざけんなよこのアマ!!」
「キャ!?」
すると聖歌さんがミオさんの腕を強く握った。
これは流石に見過ごせない。俺は二人の間に無理やり入った。
「ちょっと聖歌さん!それはやりすぎです!!」
「ああ!?これは大事な仕事の話なんだよ。部外者は引っ込んでろ!」
「例えそうだとしても女性に手を上げるなんて絶対おかしいです。
これ以上やったら貴方の名前にも傷がつくのでは?」
俺がそういうと聖歌さんは少し舌打ちをしながらも
少し落ち着きを取り戻す。
「ハー悪かったよ。最近忙しくてイラついてたんだ。もういい、じゃあな。
ったく、邪魔しやがって(ボソ)」
そういって聖歌さんは去っていた。
するとミオさんが俺に頭を下げてきた。
「すいません。見苦しい所をお見せして」
「いや俺の方こそ勝手にしゃしゃり出てきてすいません」
「いえ。正直すごく助かりました........ってあれ?あなた見たことがある。
確か雄英高校の........」
「あ、はい。紅林二郎といいます」
「あー!紅林君だ!!私テレビでだけどあなたの活躍見てましたよ!
優勝おめでとうございます!」
「見ててくれたんですか?ありがとうございます!!」
まさか好きなアイドルに俺のことを知ってもらっていたなんて!
こうして会えるでけでも嬉しいのに........。
俺は今まで感じたことのないほど喜びを覚えていた。
そんなことを考えていると彼女は俺に紙とペンを差し出す。
「サインとか貰ってもいいですか?」
「俺でよければ........その代わりと言っては何ですが
俺もこの服にサイン書いてもらっていいですか?」
「フフフ、もちろんいいですよ!」
俺たちあまり聞いたことのないサインの交換をして
その場で別れた。
テレビ局 駐車場
「バーニン!遅れてすいません」
「全く。この後はもう仕事の予定が入ってないから平気だけど
時間はちゃんと守らないといけないよ!プロは時間との勝負なんだから!!」
俺は一旦事務所に戻るためにバーニンとともに車に乗り込む。
しかしその瞬間!
「キャーーーーー!!!!!!!!!!」
「な、なんだ!?」
どこからか女性の悲鳴が聞こえたんだ!
「紅林行くよ!!」
「は、はい!」
バーニンが車から素早く降り悲鳴が聞こえた方向に向かった!
俺もバーニンの後に続く!
俺たちが現場に着く!そこにいたのは先ほど俺と話をしていたしていた
ミオさんと刃物らしきものを持ったフードの男!
「やめなさい!!は!!」
バーニンがフードの男を取り押さえ地面に叩きつける!
「は、放せ!この女を殺さないと俺は破滅なんだ!!」
男は押さえつけられながらも暴れ続ける。
俺はそこでしりもちをついて動けなくなったミオさんに
手を貸し何とか立たせる。
「怪我はありませんか?」
「は、はい。すいません」
その後警察が駆けつけ男は連行されていった。
ミオさんの安全が確認された後俺たちは一旦事務所に戻った。
そして翌日。ミオさんの所属している事務所の所長が俺たちの
所に訪れた。
エンデヴァー事務所 応接室
「バーニンさん。そして紅林君。昨晩はミオを助けていただき
本当にありがとうございました」
「いえいえ!ヒーローとして当然のことをしたまでですよ!
それでは西島所長。ご用件をお聞きしてもいいですか?」
「はい........実は折り入って相談させていただきたいことが。
昨夜の変質者のことについてなのですが........」
所長はことのあらましを語りだす。
今回の騒動を起こした男の名前は枝島。テレビ局で働くADらしい。
なぜそんな男がミオさんを襲ったのか?その疑問に対する答えが
こうだった。
「枝島はどうやら誰かに指示されてミオを襲ったらしいのです。
警察が指示した人物を聞き出そうとしたらしいのですが、なぜか枝島
怯えて全然口を開かないそうです」
「つまり。この件にはまだ別の黒幕がいると?」
「はい。私はそう思っています。またミオが危険な目にあうかもしれない。
どうかこのエンデヴァー事務所のお力を貸してはいただけませんでしょうか?」
そういいながら所長は頭を下げた。
「わかりました。しばらくミオさんの護衛を私たちが引き受けます!」
「ありがとうございます!」
この話合いにより俺とバーニンはミオさんの護衛につくこととなった。
更に次の日
俺とバーニンはミオさんの仕事場への送迎。アリーナライブ会場での警護を行った。
「紅林。ちゃんと周りに目を配るんだよ」
「はい!もちろんです」
前世でライブハウスでの護衛は経験してるがこんな大きい会場での
警護は初めてだ。だから俺は気合を入れて監視した。
その後ライブは無事終了。そしてミオさんを自宅のあるマンション
へと送迎した。
「送って頂き、本当にありがとうございます」
「いえいえ。もし何かあったら連絡してください。すぐ
駆けつけるので」
俺とバーニンはミオさんがマンションに入るのを確認すると
そのまま事務所に向かって車を走らせた。
しかししばらくして俺はあることに気が付く。
「あれ?ミオさん車に自分のスマホ忘れてるじゃねーか」
ミオさんは車に自分のスマホを忘れてしまったのだ。
いま彼女の連絡手段がなくなるのはまずい。
「バーニン。俺このスマホ届けてきます!」
「わかった。部屋の番号は405ね。間違えるんじゃないよ」
俺は車から降り少し駆け足でマンションへと向かった。
そして俺はしばらくして彼女の自宅のあるマンションにたどり着く。
(まずはエントランスに行って管理人の人に話を通さなとな)
そんなことを考えながら俺はエントランスに入っていく。
だが入るとエントランスに我が目を疑う光景が広がっていた!
「な、なんじゃ!?」
なんとエントランスに気を失った何人かの警備員たちが
そこら中に転がっていたのだ!しかもオートロックの扉が破壊されてる!?
とにかく救急隊と警察に連絡だ!!
「もしもし!○○マンションで人が数人倒れてます!!今すぐに来てください!!」
連絡を終えた後俺は警備員たちの安否を確認する。
駄目だ。全員息はあるが気を失っている!麻酔か何かか?
犯人はどこに?いやわざわざ扉を破壊したんだ!中に入ったに決まってる!
犯人の目的は................まさか!?ミオさん!?
俺は破壊された扉からマンションに侵入した。
「クソ!!間に合え!!」
俺は全速力で階段を駆け上がった!そして彼女の部屋のある階にたどり着く!
するとなんとその部屋の扉が全開していたのだ!多分誰かが無理やり
部屋に入ったんだ!俺はすぐに部屋に入る!
「ミオさん!!」
俺が部屋を覗く。クソが!姿が見えない!俺は土足のまま部屋に入り込んだ!
するとベランダに彼女と黒いフードを被った男がいた!
男はナイフを持っており彼女をベランダの壁まで追いつめていたのだ!
「や、やめて………」
「仕事なんだ。悪いが死んでもらう」
「キャーーー!!」
「やめろー!!おら!!」
「グ!?」
俺はもうダッシュでやつに後ろから飛びかかる!
そして体を両手で両手で掴み無理やり彼女のそばから離した!
「な、なんだ貴様!?」
「通りすがりのただの高校生だよ!!おら!!」
「く!?」
俺は奴を玄関の方へ思いっきり投げ飛ばす!すると奴は
玄関の方へ倒れこんだ!しかし奴はすぐに立ち上がり
俺にナイフを向ける。
俺も拳を構える。しかしその時パトカーのサイレンの音が
辺りに鳴り響いたのだ。
「チ!今回は失敗か」
奴がそう呟くと玄関を出て外へと走る!
「待ちやがれ!!」
俺は奴を追いかけるため玄関から外へと出た!
しかし奴は外廊下のフェンスを飛び越え空を飛んで去って行ってしまった。
くそ!浮遊系の個性かなにかか!空を飛ばれちゃあ正直俺は手が出せない。
まあ今悔しがってても仕方がない。とりあえずミオさんの
無事を確認しないと。俺は再び彼女の部屋に入る。
「な........?どういうことだこれ........」
部屋に入った瞬間俺は我が目を疑った。
「ママー!!うわーん!!」
「ごめんね……!もう大丈夫だからね........!」
なんとミオさんが泣いてる幼子を泣きながら抱きしめていたのだ。
この子ママって言ったぞ。まさかミオさんの子供なのか!?
「こ、これは一体........」
そして俺はこの子の目撃をきっかけに
彼女が抱えている闇を知ることとなる。
次回、紅林ガチギレ
バーニンとともにこの事件へと立ち向かう