紅鬼のヒーローアカデミア   作:0101シュート

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オールマイト現る

俺の名前は紅林二郎。

 

「出久ゴールまでもう少しだ。がんばれ!」

 

「ハアハア。うん!」

 

ダチの出久と寒いなか、一緒に浜辺で体力づくりに勤しむ、ヒーロー志望の

中学二年生だ。

 

 

 

俺たちはあの日ヒーローになると決めてから鍛錬を

するようになった。放課後は出久と浜辺のごみ運びによる筋トレと体力作り。

土日は出久の家で西城と夕方まで勉強会。そして夜には公園で

格闘訓練を実施した。

 

「おら!!」

 

「く!」

 

出久は腕をクロスし俺の拳をガードで受け止める。

 

「痛ったー............」

 

しかし出久はガードにより腕を痛めてしまっていた。

 

「出久。ガードを選択するのは別に悪いことじゃない。

けどなガードにも限界がある。今のお前は回避を取りいれないと

ジリ貧でどうにもならねー。次からは回避でカウンターを

狙ってみろ!」

 

「うん!」

 

まさか伊集院さんから学んだことを次は

俺が出久に教えるとは。なんか感慨深い

物を感じるな。

 

 

 

 

そしてそんなある日のこと

俺たちが浜辺での体力作りをしている時だった。

 

「ハアハア…............」

 

「出久休憩するぞ。あと水分補給はちゃんとしとけ」

 

俺は水の入ってるペットボトルを出久に渡す。

 

「ありがとう二郎君。ゴクゴク。プハー!」

 

「出久も体が結構ガッチリしてきたな」

 

俺たちが鍛えるようになってから1年半ほど経過したが

出久はもう強靭な体を手に入れたことにより弱虫でひ弱な印象はもう払拭されていた。

これなら仮に俺がいなくなってもいじめられることもないだろう。

 

「ありがとう!でも二郎君ほどではないよ」

 

まあ謙虚な性格はあまり変わっていないが。

まあどちらにせよ少し自信を持てるようになれたようだ。

 

「そういえば聞いてよ二郎君!僕この前偶然ヒーローにあってさ。

写真撮ってもらったんだ!」

 

「へー。どんなヒーローと撮ったんだ?」

 

「うん。みせてあげるよ。これ!」

 

出久は俺にスマホの画面をみせてきた。

俺はどんなヒーローかと少しワクワクしながら

スマホを覗く............するとそこには驚くべきものが

写っていた!

 

「こ、この人たちは!?」

 

「二郎君知ってるの?」

 

「知っているも何も............

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

野田さんと工藤さんじゃねーか!?」

 

出久と写っていた人物は前世でヤクザとして

名をはせていた。工藤清志と野田一だったのだ!

 

「え!?もしかして任侠ヒーロー工藤 清志と

アイスピックヒーロー野田 一としりあいなの!?」

 

しかもこの世界ではヒーローなのか。

 

「いやこの世界ではあったことはない。

けど俺はこの人たちと前世で関わったことがある」

 

「えーーー!?」

 

 

俺は軽く彼らとの関りを話す。

そして空龍街を取り仕切る天羽組という

極道組織のことを話した。

出久は天羽組の話をきいて軽く青ざめていた。

 

「な、なんかすごい人たちだね............

そしてすごく恐ろしい...........」

 

「そうだな。社会的には褒められた人たちではねーが。

でも彼らの任侠にはいろんな学ぶべきところがあったな」

 

「命を懸けて街を守るか…............。

なんかすごくかっこいいね!!

僕も命を懸けて自分の意地を貫き通す漢になりたい!

よーしがんばるぞ!」

 

どうやら出久はやる気満々になったようだな。

ちなみに工藤さんと野田さんは

天羽ヒーロー事務所に所属しているらしい。

それにしてもこの世界にも天羽組が存在するとは。

まさかほかの組織も違う形で存在しているのだろうか。

気になって調べてみたら京極事務所も存在した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして時は流れ俺たちは三年生になった。

 

「俺たちもう三年生か。時間が過ぎるのも早いな」

 

「そうだね。あと一年か............気を引き締めないと!」

 

俺たちは帰り道にそんなことを会話していると

暗いトンネルを通る。その瞬間おれの

第六感がビンビンと反応した気がした。

 

「出久ちょっとはしるぞ」

 

「え?ちょっと............」

 

「おい!逃げるんじゃねー!いい感じの隠れ蓑!!」

 

その時マンホールから緑色の流動体が大量にあふれ出てくる。

間違いない。こいつはヴィランだ!

 

「出久!走れ!!」

 

「う、うん!」

 

このままじゃまずい。俺たちが逃げたその時

突然どこからか声が響いた。

 

「もう大丈夫!なぜって!?私がきた!!」

 

そこに現れたのはあのナンバーワンヒーロー............

 

「お、オールマイト!?」

 

「おい!マジかよ!?」

 

「食らえ!テキサススマッシュ!!」

 

オールマイトが放った拳は衝撃波を生み出し、体が風圧ではじけ飛んでしまった!

 

 

 

 

 

オールマイトは奴の本体をペットボトルにいれて蓋をしていた。

 

「す、すげー............」

 

俺はその姿に圧倒されっぱなしだった。

 

「あの!!サイン…............」

 

「もう書いてある!」

 

「あー!ありがとうございます!やったー!!」

 

出久は興奮しっぱなしで喜んでいる。

まあそうなるよな。憧れの人に出会えたんだからな。

 

「それでは私は、こいつを警察に届けてくるよ。それではまた、液晶越しで会おう!」

 

オールマイトはジャンプしどこかに飛んで行ってしまった。

 

「いやーすごかったな!いず............いない?」

 

オールマイトが行ってしまった瞬間出久の姿が消えてしまった!

まさか!?俺は上空に目をやる。するとオールマイトに

しがみついてる出久が一瞬目に入った!

 

「何やってるんだあいつ!?」

 

俺は全速力であいつを追いかけた。

 

 

 

 

 

 

 

気が付いたらはなじみの商店街まで来てしまっていた。

 

「ハアハア............クソ、出久はどこいっちまたんだ?」

 

俺は呼吸を整えあたりを散策する。しかし出久は見つからなかった。

そして歩き続けていると道路にたくさんの人達が注目しているのが

目に入る。

なんだ?なんか事件だろうか?

俺は気になりそこにいた中年の男性に声をかけた。

 

「すいません。なにかあったんですか?」

 

「ああ。どうやら強い個性の中学生がヴィランに捕まってて、

ヒーローが手が出せないらしいぜ」

 

「なんだって!?」

 

俺は大衆をかき分けて一番前に出る。するとそこには

あのヘドロヴィランに拘束されている爆豪がいた!

 

「なんでだよ!?あいつはオールマイトが............」

 

いや。今はそんなことどうでもいい!ヒーローは一体なにして

やがるんだ!?俺はヒーローたちのほうに目をやる。

どうやらヒーローたちは人質がいるために

むやみに攻撃できないようだった!

 

クソ!できることなら俺が今でも突っ込んで助け出してやりたい!

けどこの世界のルール上、素人の俺が手を出すことは決してして許されないことだ!

何か手は............は?

 

「かっちゃん!うおーーーーー!!」

 

「バカヤロー!!止まれ」

 

俺は自分の目を疑った!なんと出久の奴がヴィランに向かって走り出していたんだ!

 

「駄目だ!!出久戻れーーーーー!!」

 

 

 

 

 

「デク!?なんで...........」

 

「だって君が助けを求める顔をしてたから............」

 

出久はなんとか爆豪を引っ張り出そうとしたが

ヘドロヴィランは容赦なく出久も飲みこんでしまった!!

 

 

その瞬間俺の堪忍袋の緒が切れた!!

 

「や”め”ろ”ー!!!!」

 

俺が声を出した瞬間、もう体は走っていた。

もう我慢できなかった!ダチのピンチなんだ!

今命かけないでいつかけるってってんだ!!

 

俺は猛ダッシュでヘドロヴィランに向かっていく。そして出久が完全に飲みこまれる前に

腕を掴んだ!!

 

「なんだ!?このガキ!?」

 

「こいつらを離しやがれ下種が!!!ウオーーーーーーー!!」

 

力を込めたその瞬間俺の髪が真っ赤に染まる!そして俺は

常識を超えたパワーで出久の腕を思い切り引っ張った!

 

「おらーーーー!!」

 

俺は一瞬で出久と出久が掴んでいた爆豪を引きずり出した!

本気になった俺のパワーは異次元なんだよ!!

 

「じ、二郎君!?」

 

「出久!そいつ連れてここから逃げるぞ!!」

 

「くそ!逃がすと思ってるのか!?」

 

ヘドロヴィランが体勢を整え再び二人を、そして俺を飲み込もうとする!

 

「情けない!情けない!」

 

その時俺たちの前に巨大な人影が現れた!

 

「な!?オールマイト!!」

 

「君に諭しておいて己が実践しないなんて!

プロは常に命がけ!!!!!

デトロイトスマッシュ!!!!!!!!!!!!!!!」

 

オールマイトが拳を振るう!そしてなんとヘドロヴィランを

粉々にして吹き飛ばしてしまったんだ!

 

「す、すげー............」

 

俺はあの人のパワーを見て自分の力をちっぽけに感じてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

俺たちはその後コテンパンに怒られてしまった。まあ悪いのは

こちらだから仕方ない。俺たちは解放されたあと帰路についていた

 

 

「ハアー」

 

「出久元気出せよ。怒られただけで済んでよかったじゃないか」

 

「でもすっごい怒られたよ?」

 

「俺はもう慣れっこだよ」

 

前世じゃやらかし過ぎて牢屋にいれられたからな。

俺たちがそんな会話をしていると後ろから怒鳴り声が聞こえた。

 

 

「おい!デク!!」

 

後ろ振り向くとそこには爆豪がいた。

 

「なんだよ爆豪?出久になんか用か?」

 

俺はあえて怒気を入れた静かな声で

奴に問いかける。

 

「...........っ!そうだデクに用がある!!」

 

「なんだよかっちゃん?」

 

「俺と勝負しろ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私がきた!ってあれ?これどういう状況?」

 

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