俺の名前は瓜生龍臣。
「さあ。お前ら準備はいいか?」
「いつでもいいよん♪」
「こっちもいつでもいい」
「ああ愛しの死龍とまた戦えるなんて本当に骨折り損♪」
ジェイク、バース、金鳳とともに公安の施設に潜入しようとしている訳アリのヒーローだ。
突然受けた公安ヒーローレディナガンによる襲撃。激戦の末俺はなんとかナガンを
撃破することに成功。その後ナガンにメロパンを食べさせると彼女はうちに秘めた本音を
涙しながら語った。
「もう私........人殺しなんてしたくない」
この涙を見て俺は彼女を救うための動くことを決意し、毛利のおっさんに連絡を取る。
その後俺とカリンはナガンを連れて株式会社モーリーに来た。俺たちが
会議室に入ったときにはもう全員その場にそろっていた。俺はとりあえずその場に
いる全員に頭を下げた。
「今回みんな集まってくれてありがとう。感謝する」
「何を言うんだ死龍。お前には返しきれない恩がある。これくらい当然のことだ」
そういっておっさんは俺の肩を軽く叩いた。
毛利のおっさんは本当に人情派だな。
「全く瓜生君たらとんでもない案件持ってきてくれたね♪」
「フン。ではジェイク、お前はこの件降りるか?」
「い~や。瓜生君の頼みだもん。断らないもん♪」
「私は愛しの死龍と働けるだけでも昇天並みのうれしさです!!まさに骨折り損!!」
「あ~。金鳳さんじゃないですけど瓜生先輩と一緒にまた戦えるなんてうれしいです!!」
ジェイク、バース、金鳳、芦沢はどうやらやる気満々のようだ。本当我ながらいい仲間を
持ったと思う。俺がそんな風に考えているとナガンがモジモジしながら俺たちに問を投げた。
「あの........なんで私なんかのためにみなさんそこまでしてくれるんですか。私を助ける義理なんて........」
「ナガンさん」
毛利のおっさんがそれ以上言ってはいけないと言わんばかり彼女の言葉を遮りながら
話始めた。
「もちろん死龍への恩返しという理由もありますが、それ以上にこれは私たちにしかできない
仕事だと自負しております。我々モーリーの使命は陰に隠れた外道と戦うこと。
そして社会の陰で苦しんでるあなたを救う。これは我々モーリーにしかできない使命なのです。
だから後は私たちに任せてください。絶対に何とかしてみせます」
「うう........本当にありがとうございます」
毛利のおっさんの言葉にナガンは膝をついて号泣した。とりあえずさゆりに頼んでナガンを
休憩できる部屋に連れて行ってもらった。そして俺たちはレディナガンの救済会議を
始める。
「で?瓜生君はどうする気なの?ナガンを救うって言ったって相手はあの公安だよ?
もし今後僕たちで匿うにしてもいつかボロが絶対に出るし、喧嘩を売っても勝ち目ないよ?」
「ジェイクの言う通りだ。だが一つだけナガンを救う方法がある。それは................
公安委員会会長と交渉してナガンを公安から解放する方法だ」
俺の言葉に毛利のおっさん以外は驚きの表情を見せる。毛利のおっさんは俺に質問する。
「大体検討はついていた。けどその交渉できるだけの材料はお前は持っているのか?」
「ああ、少しだけ持っている。それは俺が公安の指示で行ってきた暗殺に関するデータの入ってUSBだ」
俺はポケットからそのUSBを取り出し皆に見せる。
「なるほど。だがどうやって交渉までもっていく?仮にお前が奴らの弱みを握ってるとしても
やつらは聞く耳を持たずその弱みもみ消すために武力行使に走るだろう」
「そうだな。そこはやはり................武力行使だ!!」
全く........交渉に持ち込むために武力行使か........結構おかしな話だ。
俺は今ジェイク、バース、金鳳とともに公安の施設の入り口の近くで待機している。
俺たちはカリンたちの合図を待っていた。この作戦はあいつらの手にかかっている。
カリンは今、毛利のおっさんのツテで呼ばれたとある女性腕利きの天才ハッカーと
パソコンと睨みあっていた。
「もうすぐ公安のサーバーに侵入できそうよ。ウィルスの準備よろしく!」
「いつでも準備オッケーよ!」
そして毛利のおっさん、芦沢、さゆり、コモケンはそれぞれ施設の少し離れた
北、東、西、南の所でそれぞれ別れとある特殊な機械を持って待機していた。
その時俺たちのスマホにカリンの合図が来る!
『みんな今よ!タイムリミットは20分!急いで!』
その瞬間!公安の施設の照明が全て落ちる!そしてすべてのセキュリティが
起動不能になった。
「うお!?なんだこれ!?」
「停電か!?急いで原因を探せ!!」
これには公安のやつらも大パック。よし!今がチャンスだ!
「行くぞお前ら!!」
俺はジェイク、バース、金鳳とともに公安に施設に侵入する。このまま
ばれずに目標を完遂できれば良い所だが相手は公安だ。やはり数名の
職員やそこにいたヒーローたちは俺たちの侵入気が付く。
「侵入者だ!捕らえろ!!」
「今すぐ応援を呼べ!!」
応援か。呼ばれたらきついな................だがそれも対策済みだ!
毛利のおっさんたちがそれぞれで持っていた機械は電波妨害をするための機械。
これを建物の東西南北に仕掛けってやったのだ。
「クソ!とにかく奴らを捕らえろ!!」
俺たちを捕らえるためにヒーローや職員たちが襲ってくる。だがこっちは
殺しのエキスパート揃いだ。簡単にはやられない。
「ハア!!」
「ガ!?」
バースは峰打ちで相手の後ろ首や腹を叩いて気絶させていく。
「殺しはしませんが................関節をいくつか外させてもらいます」
「ギャーーーー!?」
金鳳は関節破壊魔。だが今回は殺しNG。だから奴は腕や足の関節を
外すことで相手を倒していった。
「さて僕ちゃんもがんばっちゃうぞ!」
ジェイクは閃光手榴弾を奴らに投げつけ視界を奪い拳で気絶させていく。
そしてジェイクが俺に向かって叫ぶ。
「瓜生君!!ここは僕ちゃんたちに任せて君は先に向かえ!!」
「わかった!任せたぞ!!」
俺はすぐさま目的の場所へと向かった。
「クソ!一体何が起こっているんだ!?連絡も全くできない」
公安委員会会長は自分の会長室に立てこもっていた。俺はその扉を蹴り破り
部屋に侵入した。
「どうもお久しぶりですね。会長」
「な!?死龍!?何故ここに!?」
おお。会長めっちゃ驚いてるな。
「ま、まさか........私を殺しに........」
「いやいや。殺しなんてしないよ。俺は交渉しに来ただけだ」
「こ、交渉?」
唖然とした表情を見せた会長を俺は無視し話を続ける。
「頼むレディナガンを公安から解放してやってくれ」
「な!?彼女は生きてるのか!?」
「ああ生きてる。そしてあいつは真っ当に生きたいと俺に言ってきたんだ。
彼女はもうここには戻らない。だからあいつに今後関わらないでくれ」
俺は一応頭を下げて会長に頼んだ。しかしやはりというべきか
帰ってきたのは拒否の言葉だった。
「無理に決まってるだろ!あいつは公安の重要秘密をいくつも知っている!
アイツは死んでもらわないと................グ!?」
「おい........少し黙れ」
俺は怒りのあまり会長の首を掴んだ。だがすぐ放す。奴はその場に倒れた。
「ゴホゴホ........」
「おい会長。悪いがお前の弱みを突かせてもらうぜ」
俺はポケットから例のUSBメモリを取り出した。それを見た会長の顔色が
一気に悪くなる。
「ま、まさかそれは!?」
「ああ。俺があんたの指示で行ってきた暗殺に関する記録だ。
もしあんたが俺の今から出す条件を飲まないならこれを世間にばらまく」
これだけでも大分やばいはず。だが会長は焦りながらも冷静に口を開いた。
「やるなら........やれ!!仮にお前がそれをバラまいても私が責任とって辞任すれば
おさまりがきく!それにそれをバラまけば困るのはお前の方だ!!実行犯はお前だからな!!」
おいおい。まさかこっちの弱みを突いてくるとはな。だがこいつはまだわかってない。
「テメーなんかの辞任でおさまりが効くかよ。忘れたのか?俺はあの暗殺組織
CODE EL出身のアサシンだぜ?」
「え?あ!」
やつは俺の言葉の真意に気が付く。そう俺の過去は本来ヒーローにはなっていはいけないほど
の犯罪を犯しまくっている。公安はそれを承知の上で俺を引き入れた。これは
公安の信頼を地に落とすほどの情報であろう。
そして俺は駄目押しの情報を更にやつに投下する。俺はもう一つのUSBを取り出した。
「あと、このデータもまずいんじゃねーの?このデータはあんたの前任の会長が
................CODE ELにした暗殺依頼のデータだ」
「な!?そ、そんな................」
毛利のおっさんがくれたのだ。
これも相当な爆弾だろ。やつはついにその場に崩れ落ちた。
「クソ........なにが目的だ........」
「さっきから言ってるだろう。ナガンから手を引け。後ついでに俺にもな。
そして今回の襲撃の件はあんたの権力でもみ消してもらう。そうするなら
この情報は公表しない」
「く........わ、わかった」
よし。これで任務は達成だな。そして最後俺は去り際に会長に語りかける。
「別にお前らは間違っていない。平和を守るためなら誰かが手を汚さないといけないことは
俺も重々承知している。だがな、そのヒーローも人間なんだよ。きついときはきついし
泣くときは泣くんだ。せめて辞めたいと思ってるなら辞めさせてやれ。辞めてほしくないなら
ちゃんとそういったことに適した人材を使えよ。お前らは非道な暗殺組織ではなく
みんなを守る公安なんだ。人を駒みたいに使うんじゃねぇ」
俺のこの言葉が響いたかはわからない。だが公安はナガンの後任にあのホークスを選んだ。
だから多分そういことなんだろ。
こうして俺たちの任務は成功に終わった。
その後ナガンは公安をやめ、ちいさなヒーロー事務所を立てた。
彼女は初心に戻り、小さな幸せを守るというスローガンの元、新人ヒーローたちと
頑張っている。
らしい。それから数年の月日が流れた。
俺は相変わらずカリンと一緒にメロンパン屋をやっている。
そんな中とある女性が俺の店を訪れた。
「おお!久しぶりじゃねーかナガン!」
「うん。久しぶり........龍臣くん」
彼女が女性らしくおしゃれして店に来てくれたのだ。そう彼女は現在俺の店の常連になってくれているのだ。
「なんだよ!最近来てくれないかったからちょっと心配してたんだぜ!」
「ごめんないさい。最近新人の子たちのことで忙しくて。とりあえずメロンパン一つください」
「おう!どうぞ」
彼女はベンチに座ってメロンパンを口に頬ばる。
「ん~!やっぱりおいしい♡」
そう言って彼女は頬をおさえながら満面の笑みをこぼした。
「龍臣。ナガンさんよく笑うようになったよね」
「そうだな。彼女はもうきっと大丈夫だ」
「けど龍臣に見せてくるあの笑顔........ビンビン反応して来るんだよね。
乙女のカンに」
「ん?どういうことだ?」
何言ってるかよくわからんが、まあ彼女の笑顔を見るとあの時頑張ってよかった
と心底思う。なんて考えていたら........
「お~い。メロンパンくれ」
「あ!はい!ただいま........って、えーーーー!!!???」
「うそ!?幸真じゃない!!」
なんと暗殺者時代の戦友。小林幸真ことUMAが俺の店を訪れたのだ!
そしてその連れに雄英高校の教頭日下さんがいた。
「お前に頼みたい仕事があるんだよ~!メロンパン100個日下さんが買うから
引き受けてくれ!!」
「えっと........どういうこと?」
おまけ 教頭と小林
「小林くん。ちょっといいかな?」
「あ?だまれグリンするぞ」
「え?(震え)」
「あ........いえなんでもないです」
「そ、そうか」
((なんだろ........どこかで喧嘩した気がする))
次回!!
死龍VS紅林&久我