紅鬼のヒーローアカデミア   作:0101シュート

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我妻ヴィラン伝説パート3

『京也!そんなとこで寝ていたら風邪ひくよ』

 

『京也また喧嘩して!こんなじゃいつか死んじゃうよ........』

 

『京也今日の晩御飯楽しみにしてね!京也の大好物いっぱい作ったから』

 

 

 

 

 

 

 

 

『助けて京也!いやー!!』

 

彼女が路地裏で奴に犯され殺される。またこの夢か........一体どういうつもりだ千尋。

俺がその光景を無感情に黙って見ていると隣に千尋の幻影が現れた。

 

『京也!もうこれ以上組織を大きくしないで!私は死んじゃったけどあなたにはこれ以上

危険な目に合ってほしくないの!!だからお願い!!』

 

『........千尋』

 

彼女は泣きながら俺の腕を必死に掴んだ。

そんな泣きじゃくる彼女を........俺は優しくを抱きしめた。そして彼女に教わった笑顔を見せる。

 

『大丈夫だよ千尋。俺はこれから巨大な存在になる。そうすれば俺の周りは

誰も傷つかずに済む。全部君の教えてくれた笑顔と愛のおかげだ』

 

だが何故だろう?今千尋に今向けた笑顔とあの憎き園部に向けた笑顔がまるで一緒なのは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「京也君。京也君!起きてください!」

 

「ん?なんだ時間か」

 

俺はトガの声にソファーから起き上がり立ち上がる。そしてトガにいつもの笑顔を向ける。

 

「起こしてくれてありがとうトガちゃん。じゃあ俺は例の粛清に行ってくるから」

 

俺はそういって部屋から出ようとドアを開けようとした。

 

「はい......その京也君........千尋さんって誰ですか?」

 

「あ?」

 

その一言に俺の顔から笑顔が消える。俺はドアノブから手を放しトガの方を向いた。

 

「いや、寝言で何回か言ってるのが気になって........もしかして京也君の

恋人かなんかですか?よければ教えてください!その人は私の恋のライバルなので........」

 

 

 

 

 

 

おい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え?きゃ!?」

 

俺はトガの頬を容赦なく叩いた。俺の力のこもったビンタはこいつを

容赦なく地面に叩きつける。するとトガは腫れた頬をおさえながら

恐怖に染まった目で俺を見上げる。

 

「きょ、京也君........?う!?」

 

俺はトガの胸ぐらを掴んで無理やり目を合わせる。そして俺はこのバカに

絶対零度の視線を殺意ともに向けた。

 

おい。お前如きが千尋と対等だと思ってんのか?二度とそんなふざけたこと言うんじゃねぇぞ

 

俺がそう吐き捨てトガを放す。するとトガは頭をおさえながら発狂し、泣き出した。

 

「ああ........ああああああああ!ごめんないさい!ごめんないさい!

お願いします!嫌いにならないで!嫌いにならないで!ああ........」

 

俺は泣きじゃくるあいつを無視して部屋から出て行った。

 

 

 

 

 

 

 

俺の名前は我妻京也。

 

「おい麻生。やつらの会合はどこでだ?」

 

「今日はB街の廃ビルだよ」

 

ヴィラン連合に身を置きながら犯罪組織、戒炎を束ねるヴィランだ。

 

 

 

 

俺は麻生、緋田とともにとある下部組織の粛清を行うために

とある廃ビルに訪れていた。組織の名前は紅天狗(べにてんぐ)。

やつらはうちに黙って人身売買を行いその売り上げをうちに報告せずにいた。

本来なら戒炎に払うべき上納金は支払っていないなら粛清するべきだろ?

 

「じゃあ行こうか緋田ちゃん」

 

「了解した」

 

二人はビルの扉を蹴破る。すると見事なかにいた紅天狗の奴らは一気に騒ぎ始めた。

 

「あ、我妻さん!?なんでここに!?」

 

「お前ら無断で人身売買に手を出していたらしいね?しかもその売り上げを俺に隠して

........そういことされると困るんだけど?」

 

俺はその言葉と共に個性ナイトメアを発動させた。そしてその場にいた紅天狗の

奴らの動きが完全に止まる。

 

「え!?な、なんだ!?体が動かない!?」

 

まさか全員完全に硬直するなんて。俺の個性は相手の恐怖の大きさによって効果を増す。

よほど俺のことが恐ろしくて仕方がないのか。本当に救いようのないほどの馬鹿だなこいつらは。

 

「ちゃんと愛してやったというのに、目の前の利益に目がくらんだか。

まあいいや、麻生、緋田。後はよろしく」

 

「OK。こんなイージーな仕事他にはないね。サンキュー我妻ちゃん」

 

「はい。我妻さんの心遣い深く感謝いたします」

 

そういって二人はナイフを取り出した。確かにこんな楽な殺しはないよね。

後は二人に任せて外で待つことにした。建物の中から身動き取れないやつらの醜い悲鳴が

響き渡っていた。

こうして俺たちは紅天狗を壊滅。念のためビルも爆破して人身売買に関する情報も

あたかたもなく消し去った。

 

 

 

 

 

 

 

 

その後俺たち三人は戒炎がケツもちしているバーで飲むことにした。

酔いが回り始めたなか麻生が俺にとある質問を投げかける。

 

「そういえば我妻ちゃん。君さ........どうやってあのオールフォーワンと

どうやって知り合ったの?」

 

そうか。この話はまだしたことがなかったね。2人ともこの組織の

幹部でナンバー2とナンバー3だ。別に話しておいてもいいだろう。

俺は二人にそのことを話すことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

まず俺前世で紅林二郎と久我虎徹に殺された。そして俺はこの世界に

またもや孤児として生を受けた。過去の人生経験があり全く同じような環境。

なら俺のすることは決まっていた。そう、また巨大な力を得るために誰かの下で

学ぼうと考えたんだ。そして俺は12歳の頃に裏社会に飛び込んだ。

 

「お前遅いよ。死ね」

 

「ギャ!?」

 

俺はこの個性とナイフか銃があればどんなヴィランたちも殺すことが出来た。

俺はどこか巨大な組織のスカウトを受けるために裏社会でただ一人名の知れたヴィランたちを

狩り続けていた。その活動を始めて2年ほどたったころ俺はついに日本........いやこの世界の

巨悪と出会いを果たす。

あの日は確か雨が降っていたな。俺は廃ビルにいたヴィランの集団を全員を血祭りにあげていた。

殺しが終わった後その場に黒くまるでパイプのような仮面を付けた男が俺の前に現れたのだ。

 

「君が我妻君だね?僕の所に来ないかい?」

 

そう。あのオールフォーワンに........。多分俺の個性が気になって接触を図りに来たのだろう。

だが奴はそれ以上に........俺の笑顔に興味を持ったらしい。

 

「いいよ。あなたも愛し甲斐がありそうだ」

 

その後俺はオールフォーワンの下で色々学ぶことが出来た。彼の個性は他者の個性を奪い

他者に与えることのできる個性。それで他人を屈服、支配し彼は一昔前にこの

日本の悪の帝王として君臨した。だが俺はこの人を愛することでだんだん理解していた。

こいつは........誰も愛していないということを........。

 

俺はある日リスクを承知でオールフォーワンにあの問いを投げかけた。

 

「ねぇ先生。あなたはあの日オールマイトに敗れたんでしょ?なんで負けたですか?」

 

その時オールフォーワンの纏う空気が一変する。この俺も冷や汗をかくレベルの殺気。

だが奴はしばらくして俺の問いに冷静に答えた。

 

「ああ。そうだね。アハハ。駄目だな。彼に僕が敗れたときのことを

思い出すと怒りで頭がおかしくなりそうになる。ああ駄目だそんなことより

彼がどうすれば嫌がるかしか僕は考えられないよ」

 

そういいながらニヤニヤと笑うオールフォーワン。そんなこれを見て

俺はあの助言したくなった。

 

「それならいい方法があるよ。オールマイトを苦しめたいならオールマイトを愛してしまえばいい」

 

「愛する?憎むの間違いじゃないのかい?」

 

「わかってないな。相手を愛してしまえば相手のしてほしくい事と

してほしくないことが分かるんだ。愛はすごいんだぜ」

 

俺の言葉にオールフォーワンは黙る。ああ理解できないって顔だね。

分かるよ。俺はあなたも愛しているから。

 

「フン。烏合の衆たちの考えなど理解できないな」

 

それはそうだよオールフォーワン。あなたは誰も愛していないのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「で俺はその後独立し戒炎を立ち上げ、君たちをスカウトしたってわけ」

 

「へ~、あの方にそんなことを言ったの?度胸あるというかクレイジーだね~」

 

「流石でございます我妻様」

 

俺たちはその後バーを出てアジトに戻った。

 

 

 

アジトに戻ると、分倍河原が突然頭を下げてきた。

 

「我妻さん!トガちゃんがあなたに何したかは存じませんけど

彼女反省してるのでどうか許してやってください!あのままじゃあ可哀そうです」

 

「そうだね。ちょっと話してくるよ」

 

駒が減るのは困るからな。

 

 

 

 

 

 

 

 

俺はトガのいる部屋の扉を開ける。彼女はベッドの上で

シーツを被り縮こまっていた。そして俺に気が付いたのかこっちの方を向く。

 

「きょ、京也君」

 

彼女は震えた声で俺の名前を呼ぶ。そして俺は静かに彼女に近づき、

彼女の震える体を抱きしめた。

 

「ああ…........京也君」

 

「ごめんねトガちゃん。大丈夫俺は君のことをちゃんと愛しているよ」

 

「ああ........あああああ!!京也君!私も大好きです!!」

 

そうだ。もっと愛を感じろトガ。お前の狂気と強さははその分........

膨れ上がっていくのだから

 

 

 

 

 

 

 

 

確証はないが俺の中に揺るぎない確信があった。オールフォーワンはいずれ

オールマイトに敗北すると

 

 

 

 

 

 

次回、林間合宿に向けて

 




トガちゃんのシーン書いてるとき........なんか目覚めちゃいました
(*´Д`)ハアハア........。
私は変態です。拷問ソムリエに頼んで粛清してもらいます。
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