林間合宿三日目の夜。ヴィランたちが崖の上に集結していた。
我妻はフードを被っている男二人の肩をポンと叩いた。
「じゃあ二人とも頼んだよ。あの二人はあそこにいる」
「........わかった。俺は紅林をやる」
「じゃあ俺は久我虎徹だね」
やつらは森へと降りて行った。
俺の名前は紅林二郎。
「どうした紅林!緑谷!俺はまだまだ余裕だぜ!!」
「クソ!!負けてたまるか!!」
「僕だって!!」
「うおー!!いいぞ三人とも!!俺もやるぞ!!」
プロヒーロー虎の指導の下、久我、出久と共に筋力トレーニングを
行っている雄英高校のヒーロー科の1年だ。
ついに始まった雄英高校の林間合宿。その内容は三日間各々個性を伸ばすために
各自独自の特訓を行うというものだ。例えば爆豪は手のひらの爆破を拡大する特訓。
轟は氷と火を交互に出して水の温度を一定に保つといった特訓。
このように他の面々も各自で特訓を行っていた。ちなみに俺と出久は個性発動の時の
身体能力を底上げするために筋力トレーニングだ!はじめてからすぐに久我の野郎も
合流!このトレーニングは絶対負けたくないという信念のもと俺は、いや俺たちは
プルスウルトラの精神で頑張った。
そしてあっという間に3日目の夜へと時は流れていった。
「さて、腹も膨れた!皿は洗った!お次は~」
「肝を試す時間だー!」
「「「試すぜ!!」」」
今日の夜は肝試しということでみんなそのイベントにテンションを上げていた。
今回補習者はいないので全員参加だ!
「はい、ということで脅かす側先攻はB組。A組は2人1組で3分おきに出発。
ルートの真ん中に自分の名前を書いたお札が置いてあるからそれを持って帰ること!」
ということで俺たちはくじ引きを行う。俺のパートナーは八百万だった。
「よろしくな八百万!」
「はい!こちらこそ」
俺たちは五番目に行くこととなった。
「なんかすごい雰囲気あるな」
「ええ........本当に何か出そうですわ」
そういいながら体を震わせ日本刀を創造し、腰に装備する八百万。
その姿に俺は少し笑ってしまった。
「おいおい八百万。お化けに日本刀は効かないんじゃないか?」
「は!た、確かに!」
俺たちはそんな感じで歩みを進めていた。しかし俺たちはとある異変に気が付く。
「おいおい。なんだこの煙?」
「なんでしょう?山火事でしょうか?」
突然へんな煙があたりに漂い始めたのだ。俺は少しだけ煙を嗅いでみる。
すると俺の第六感と前世での経験が俺の頭に危険信号を出したんだ!
「八百万吸うな!!これ多分有害な気体だ!!」
「え!?わ、分かりましたわ!今ガスマスクを作るので少々お待ちください!」
そういって八百万はガスマスクを創造し俺に渡してくれた。これで
俺たちは平気だろう。けどここら辺にはまだ異変に気が付いてないB組の奴らもいる!
はやくみんなに知らせないと!俺と彼女はすぐさまマスクを装着する。
「八百万行こう!みんなにこのことを知らせるんだ!!」
「はい!!」
僕に名前は緑谷出久!
「僕、洸汰君を助けに行きます!」
子供を救うために走り始める雄英高校のヒーロー科の一年です!!
洸汰君はどうやらヒーローである両親がヴィランに殺されたことをきっかけに
ヒーローが嫌いになったようです。僕はそんな彼が放っておけずさっき
接触を図ったのですがあんまりうまくいきませんでした。けど洸汰君は
今危険な状態かもしれないのです!
僕たちの合宿所に突然ヴィランたちが現れた!そのヴィランたちによって
現に山火事が起こされている!その先には洸汰君の秘密基地がありました!僕は彼の
安否が心配になり秘密基地へと走ります!そしてついたその先には!
「景気づけにいっぱつやらせてくれよ!オラ!!」
洸汰君にヴィランの拳が振り下ろされようとしていた!僕はすぐさまワンフォーオールを
発動させて洸汰君を守るために彼に飛びつき避けさせました!
(よし!なんとか助けられた!)
僕は洸汰君の安否を確信した後すぐさま奴の方に向きました。
「お前は…血狂いマスキュラー!」
僕は目の前にいるヴィランの顔に見覚えがありました!
一度ニュースで見たことのある顔、そう、洸汰の両親であるプロヒーローウォーターホースが殺害された事件
のニュースで報道された犯人マスキュラーだった。
「おお!見つけたぜ。緑谷出久。これは仕事だ。お前をのして誘拐させてもらうぜ!!」
「うお!?」
奴は僕を殴り飛ばして岩場の壁に叩きつけました!そして追撃に僕にむかって
筋肉を膨張させた殴りを向けてきました。僕は避けらずそのまま攻撃を受けてしまいます。
奴は僕を狙っている!?一体なんで!?やばい!結構ダメージが。顔からも出血してる!
そんな中洸汰君が突然奴に石を投げました。
「僕のパパとママ……ウォーターホースたちもそんな風に痛めつけて殺したのか……!」
「ん〜!?お前、ウォーターホースの
息子かぁ!?俺の左目取ったあいつらの!こりゃあまるで運命だな……!」
「お前のせいで……!
お前のような奴がいたから……僕のパパとママは死んじゃったんだ!」
洸汰君は涙ながらに叫びました。
「……ガキはそうやってすぐに責任転嫁する。よくねぇなぁ。
別に俺はこの義眼のこと恨んでねぇぞ?俺は殺しをやろうとして……向こうは
ウォーターホースの奴らは俺を止めようとした。お互いがやりたいことやり合った結果
じゃねぇか。悪いのは……
できもしないことをしたテメェのパパとママだ……!」
「ヒ、ヒィィッ……!」
そう言いながら、マスキュラーは洸太君に襲い掛かろうとする!!
「ふざけるなゲスが!!」
僕は怒りを込めて移動しようとしたマスキュラーの頬にフルスイングを叩き込みました。
「グハ!?」
僕の拳を食らったやつは一回転しながら地面に叩きつけられました。
「我欲のために関係ない人たちに手を出したお前が一番悪いに決まってんだろ!!
テメーは絶対に僕がゆるさない!!」
「チ!この野郎........!!」
(なんてパンチだ!?一瞬だけ意識が飛びかけやがった)
「さあこっちこいよクソ野郎。僕が片付けてやる」
僕は手招きしながら奴を挑発しました。
すると奴は顔に血管が浮き出るほどの怒りの形相を
見せながら僕に向かってスタートを切り
右手にありったけの筋肉を出現させパンチの構えを見せます!こいつを一撃で倒す方法はあれしかない!!
僕は腰を深く下ろし左手を前に構えました!
(ワンフォーオール!!100%)
「ハア!!」
「な!?」
僕は奴の拳をその構えた左手で100%の力で叩き落しました!そして僕は
空いている右手に40%ほどの力を込めました!そして奴の腹に向かって拳を放ちます!!
「もらったぁぁぁ!!!!!!」
「グハ!!!???」
僕は中国拳法の基礎中の基礎技、崩拳を奴の腹に放ちました。
『いいかい緑谷君。この技自体は簡単であまり強くない。
けど磨き続け、鍛錬を毎日行えば自分の取って一番信頼に足る武器へと昇華できる。
だからどうか。日々高みへと向かって鍛錬していく今の気持ちを忘れないで欲しい』
『はい!!』
「グハ!?」
(な、なんだ!?内臓がいくつか潰れやがった!?)
「このガキ........グハ!?」
奴は僕からすぐさま距離を取るも大量の吐血を見せた。こんな状況じゃ
あんな強力な個性でも激痛で戦えないだろう。僕は腫れあがった左手を
抑えながら奴に向かって叫びました!
「往生しろや!!マスキュラー!!!!」
僕が魂と怒りを込め奴に叫びました。すると奴の表情に恐怖が現れます。
「ク、クソ!!覚えてやがれ!!!」
奴は大ジャンプしその場を離れた行きました!
「ま、待て!!クソ!!」
僕は奴を追いかけようとしましたが、それより今は大事なことがある!
洸太君の安全の確認だ!僕は腰を抜かして動けなくなっている洸太君に
声を掛けました。
「大丈夫?洸太君」
「な、何も知らないくせに!うわーん!!」
洸太君は泣きながら僕に抱き着いてきました。よかった怪我はないみたい。
僕は抱き着いてきた洸太君の頭をやさしく撫でました。
次回、戒炎の幹部たちが生徒たちを血に染まる。
「さあみんな。羊狩りゲームの始まりだ」
「俺の生徒たちを殺せはしない!!」
B組副担任一条康明が窮地に立たされる!!