紅林と東雲の死闘は........。
「ハアハア........ついにやったぞ。今すぐテメーの息の根を止めてやりたいが
約束を破るわけにもいかない……」
東雲は斧を片手にスマホを取り出し連絡する。
「おい秋元。電話に出たってことは一応無事ってことでいいな?
勝利して余裕がある?それか負けて敗走してるところか?」
『東雲ちゃん冗談きついって。ちゃんと勝利したよ。まあ結構深手を負ったりしたけど、
なんとか生け捕りに成功した。出血多すぎるから早く帰って闇医者行きたいな』
「フッ。そうか分かった。じゃあ俺たち羅威刃は今よりこいつらを連れて
この戦場から離脱する。例の集合場所になんとか辿り着けよ」
そういって東雲は通話を切り血まみれになった紅林を担いでその場から
去ろうとする。しかし体を震わせながらも八百万が日本刀を構え
東雲の前に立ちふさがる。
「ま、待ちなさい!!く、紅林さんを放し…」
「どけクソガキ」
「ぐ!?」
東雲は気絶した紅林を担ぎながら八百万の体を横に蹴り飛ばした。そしてそのまま
東雲は去っていく。八百万は倒れたままその後ろ姿を黙ってみていた。
「ああ........なんで........私はこんなに安心してしまってるのでしょう?私最低です…!!」
八百万は自分が助かったことに安心している自分に
とてつもない怒りを感じていた。
俺の名前は爆豪勝己!!
「待てデク!!待ちやがれ!!」
負傷した肩を抑えながら暴走中の幼馴染を必死で追いかけている
雄英高校ヒーロー科の1年だ!
俺たちが倒し、意識を刈り取ったと思われていた上堂新一。しかし奴は
全然意識を失ってはいなかった。奴は俺らの隙をつき銃撃しやがったんだ。
その結果俺は肩を負傷。そして麗日は腹を撃たれて瀕死の重傷を負っちまった。
そして奴は逃亡し、デクの野郎は怒り狂って上堂を追いかけたのだ。俺は
アイツを放っておけるはずもなく追いかけている。
そして俺はようやくデクの肩を掴むことができた。
「デク!!テメーマジでいい加減にしやがれ!!テメーはもう限界だろ!!」
「離してよカっちゃん!!アイツは僕が........」
「いい加減にしろ!!そもそもテメーはさっきより走るスピードが
落ちてるじゃねぇか!!肩負傷している俺が追いつけたのが何よりの証拠だろ!」
「で、でも........」
「そんなんで挑んでも返り討ちになるだけだ!!お前は腐っても
オールマイトの後継者だろ!こんなところで犬死しようとしてるんじゃねぇ!!」
「うう........クソ........畜生........」
俺の言葉を聞いたデクは再び号泣する。そして地面に座り込んでしまった。
恐らく俺の言葉で緊張の糸が切れ疲労感が一気に体に出てしまったんだろうな。
デクはすすり泣きながら俺に話しかける。
「カっちゃん........どうしよう。僕が........あいつを........
仕留めそこなったから……麗日さんが........」
「........お前だけのせいじゃねぇ。俺だってもっとあいつに爆破を
もっときつく食らわせてればよかったかもしない。それにまだ
アイツが死ぬと決まったわけじゃない。だからさっさと戻るぞデク。
生きてあいつにちゃんと謝るんだ。2人で……」
俺はデクに手を差し伸べる。するとアイツは再び涙を流しながら俺の手を掴んだ。
「うん……!うん........!」
「いいね。2人とも素晴らしい愛だよ」
「「!?」」
背筋をそっと撫でるような不気味な声。俺たちはすぐさま声のした後ろを振り向く。
そこにいたのはまるで人形のように固定されたかのような笑顔を貼り付け、
黄色の服に漆黒に染まったジャケットを着ている優男がいたんだ。
「君たちが緑谷出久君と爆豪勝己君だね?俺は我妻京也。この襲撃を
起こした死柄木弔の部下なんだけど........紅林とお友達ならこの名前聞いたことない?」
「ああ?知るかよテメーの名前なんか........」
「我妻................我妻京也!?な、なんでここに!?」
俺の反応に相対するようにデクはその名前に驚愕していた。
「ああ!?デク知ってんのかこいつのこと?」
「な、なんで!?ま、まさかこいつも前世の記憶が……」
デクはなにやらパニック状態に陥ていった。それを見て笑っているあのクソ野郎
は口を開く。
「まあとりあえず君たちの身柄を確保する。俺の個性を楽しんでね」
その言葉とともに奴は俺たちに向かって突っ込んでくる!俺たちは迎撃しようと
した。しかし奴は突然俺たちに向かって手を広げた。そしてその手のひらから........
霧を出したのだ。
「うお!?」
「うわ!!」
俺たちはその黒い霧の中に飲み込まれてしまう!クソ!何も見えない!!
けどこんな霧俺の爆破で吹き飛ばす!
「おら!!」
俺は地面の下に爆破を放ちその爆風で霧を吹き飛ばした........しかし........。
「うお........!?なんだこれは」
俺の目に入ってきたのは全く知らない場所の風景だった。
木や岩がなにも存在しない真っ赤で黒い空間。ここは明るいはずなのに
まるで真っ暗な感じだ........。どこだここは!?
「........!?それよりデクは!?」
俺はすぐさま周りを見渡した。その時........どこからかうめき声が聞こえてきた。
「うう........」
「ああ……」
「な、なんだ!?」
この声は........地面の下から!?その時地面から大量の手が伸びてきた!
そして地面から瘦せ細り白目をむいた化け物が........俺はその化け物たちの
顔を見て........絶望した。
「あ、あいつらはUSJの........先生に殺されたヴィランたち!?」
「うわ........」
「助けて…」
奴らは俺の方にゆっくりと迫ってくる........。
「く、来るな!!来るんじゃねーーー!!!!!」
俺は必死に爆破を奴らに食らわせる。しかし........あいつらはもう死んだ存在。
俺の爆破は全然効いてなかった。
「来るな!や、やめてくれ!!い、いやだ........うわーーーーー!!!!!!」
「おうおう!!二人とも気絶してやがる流石我妻さんだぜアッハ~!!」
「よし。仕事は終わりだね。じゃあこいつら連れて帰ろうか。みんなにもちゃんと
伝えないと」
俺の名前は轟焦凍。
「みんな........久我の兄貴........無事でいてくれよ」
避難エリアでみんなの無事を願っている雄英高校ヒーロー科の1年だ。
俺がみんなの無事を祈っているとどこからヘリコプターの音が鳴り響いた。
「ああ!!みんな見ろ!!助けが来たんだ!!」
峰田が涙が流しながらみんなにそのことを伝える。ここにいるやつらは
これで大丈夫だろう........けどまだ来てない奴がいるからまだ完全には安心できない
やっぱり........俺も小峠先生みたいにみんなの捜索を........。
そんな風に考えていると蛙吹と小峠先生が森から出てきたんだ。腹を血に染めた
麗日を抱えて........。
「う、麗日!?」
俺は思わず声を上げてしまった。俺の声にA組のみんなが気が付く。
そしてみんな麗日の方を向き........絶望の表情を見せる。
そ、そんな........死んじまうのか!?俺は少し頭の中が真っ白になりかけた。
「フフ........そろそろいいかな」
その時とある生徒がそうつぶやく。
(ん?なんだこのつぶやきは?)
俺はそれになにか違和感を感じた。俺はその声の主を探す。するとそこにいたのは........
不気味に微笑み銃を取り出した尾白の姿だった。
「え!?尾白何してるの!?」
「死ね!!」
尾白は銃を芦戸たちに向ける!そして引き金を........。
「君か!!人間の皮を被った侵略系宇宙人は!!」
その時飯田が尾白の腕を思いっきり蹴る!!
「な!?」
尾白は銃を手放した。そして奴はバックステップを取る。
「ち!気づかれましたか!?」
その時尾白の体が泥のように溶けだした。そしてその体から得体の知らない
女性が出てくる。そうやつはトガひみこだった。
「貴様!尾白君をどこにやったんだ!?」
「答える義理はありませんよ!まあとりあえずさようなら!!」
俺は奴がそういって取り出したものに目を疑ったやつが取り出したの手榴弾。
そして奴はそのピンを引きみんなの所に投げつけたんだ........。
「ヒ!?」
「うわ!?」
その手榴弾は芦戸と峰田のいた方に向かう。二人は腰を抜かしてその場に
尻もちついて倒れてしまう。まずい!このままじゃ二人が........
「クソがーーー!!!」
その時小峠先生が猛ダッシュして二人の方へと向かう!
そしてすぐさま二人に覆いかぶさるように空中の手榴弾に背中を向けた。
ドカーン!!!!
クソが!!煙でなんにも見えない。煙が徐々に晴れていく。そこにいたのは........
「え........?小峠先生........」
背中が焼きただれ力なく倒れている........小峠先生だった。
「うわー!!小峠先生!!」
「クソがー!!!」
飯田と俺は叫びながら小峠先生の所へと向かった。そして倒れている
小峠先生に必死で叫んだ。
「小峠先生!!しっかりしてくれーー!!!!!!」
「小峠先生!!駄目です!!死なないでください!!!!」
その後トガひみこはその場から逃走。それと並行して他のヴィランたちも
退却していった。
この襲撃事件は雄英高校に深い傷を残す結果となってしまう。
負傷者多数。
瀕死の重傷者3名。
そして紅林二郎、久我虎徹、緑谷出久、爆豪勝己の四名が誘拐されたのだ。
次回、???編
マスキュラーのその後のお話