紅鬼のヒーローアカデミア   作:0101シュート

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マスキュラーの最期

とあるバー

 

「ほらこれ前回の依頼料。結構多めに入れておいたから。最近、オタクの羽伊蘇音潰されて大変でしょう?」

 

「どうもどうも!いやー助かりますよ。これからもごひいきお願いしますね」

 

「もちろんもちろん。俺たちヒーローがパパ活とか未成年とやるにはどうしても

君たちみたいな者たちが必要だからね。共存共栄でいこう」

 

 

 

 

 

「おいコラ........下種共........!!」

 

「「え?」」

 

その時バーテンダーのような服装した男と白い服をきた青年が二人の首を締めにかかる。

 

「な、なんだお前たちは!?グべ!?」

 

「貴様のような偽物のヒーローとそれを手助けする悪党を断罪する無法のヒーローさ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うわー!!助けてくれーーー!!!!足が豚に食われちまう!!」

 

「ぎゃー!!!???足が!!足が!!」

 

 

「色んな人たちを食い物にしてきたんだ。次はお前らが豚の食い物になる番だ」

 

「豚さんおいしそうに食べてます!よかったですね!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私の名前は伊集院茂夫。このヒーローで成り立っているヒーロー社会で

無法の裁きを生業として生きる拷問ソムリエだ。

 

私の事務所に訪れるものは誰もが胸に憎悪の炎をやどしている

 

「ではご用件をお伺いしましょう」

 

「........はい」

 

今回事務所に訪れたのは若い女性。

 

「私の愛する父と夫を殺した外道を殺してほしいんです」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

依頼者の名前は安西恵美子。父が運営しているヒーロー事務所の

事務作業員をやっているらしい。

 

「恵美子。仕事には慣れたかい?」

 

「大丈夫よお父さん!それにみんな素晴らしい人たちだから

私ももっと頑張らないと!」

 

彼女は母親を早くに亡くしていた。

彼女はただ一人の家族である父やヒーローたちの役に立つという志を

胸に日々熱心に働いていた。

そんな人生の中で彼女は運命の人も見つけたのだ。

その相手は自分と同じヒーロー事務所で活動している新米ヒーローだった。

彼の名前は米須 健太郎。彼らは次第に惹かれ合いそして結婚を決意した。

そのことを彼女の父親も泣いて喜んでくれたのだ。

 

「まさか俺の時期サイドキック候補の君が娘と結婚するとは!

まあ事務所ではお義父さんと呼んではいかんぞ」

 

「はい。気を付けますお義父さん」

 

「もうお父さんたら」

 

彼女は彼と家族になれることを心から嬉しく思っていた。しかしその幸せは

あっという間に崩れ去ることとなる。

 

 

 

 

 

 

 

「あれ?おかしいな........そろそろパトロールから帰ってくる時間帯なのに」

 

ある日二人がパトロール出た後事務所に戻らなくなってしまったのだ。

 

「なにか大きな事件でも起きたのかしら........」

 

彼女が二人の心配をし始めたころ........彼女の机の横にある固定電話が鳴ったのだ。

 

「はい。○○事務所ですが........」

 

「はい警察のものです。非常に申し上げにくいのですが........そちらの事務所のヒーロー2名が

ヴィランとの交戦の末お亡くなりになりました」

 

「え........」

 

 

 

 

 

 

 

「そ、そんな!!嘘よ!!嘘に決まっている!!」

 

彼女は事務作業を投げすてすぐさま連絡のあった警察へと走る。

何かの間違いであることを信じて。しかしその希望はすぐに

崩れ去った。

 

「ああ........ああ…!!そんな!?」

 

警察署の死体安置所にあった二人の死体を目の当たりにしたのだ。

 

「いやーーーーーーーー!!!!!!!!健太郎ー!!!お父さんーーー!!!」

 

彼女はもう二人の死体を見てその場に泣き崩れてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2人を殺した犯人は血狂いのマスキュラー。罪なき人たちに手をかけ続けている

極悪のヴィランだった。奴は一般人に手を出そうとしたが二人がそれを阻止しようとして

交戦。その結果二人は無残に殺されてしまったのだ。奴は過去にも何にものヒーローたちを

殺害している。

 

「お願い........奴を........誰か捕まえて........」

 

彼女は二人を亡くした後誰かが奴を捕まえてくれることを願い続けた。

しかし2年たった今でも奴が逮捕されるといった情報が世間にまわることはなかった。

 

「警察とヒーローたちは一体何をしてるんだ!!こうなったらこの手で復讐してやる!!」

 

そして彼女は奴の情報を得るために裏社会へと飛び込んだのだ。

彼女は少ない貯金をすべて使い裏社会の人間たちに接触を図っていった。

そしてついに有益な情報を持った情報屋との接触に成功する。

 

「血狂いのマスキュラーか。奴は○○町で最近目撃されることが多い。

恐らくそこら辺のドヤ街に一旦拠点を作ってるんじゃないかな?

ここら辺のホームレスたちに聞き込みすれば多分見つかるよ」

 

「じゃあ今すぐそこに行って........」

 

「よしな。アンタが行った所で無駄死にするだけだ。一矢報いることすら

絶対に不可能なことだろう。」

 

「じゃあどうすればいいのよ!!??」

 

「大丈夫。地獄の鬼よりも怖い復讐のプロを紹介してあげるよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すべてを語り終えた彼女は座っていた彼女は飛び出し地面に頭をこすりつけるように

土下座し始めた。

 

「お願いします!!二人の敵を取ってください!!」

 

「安西さん........」

 

次の瞬間彼女の表情に般若が宿る。

 

「なんであんな素晴らしい人たちが

私の家族が殺されないといけないんだ!!

あんな罪を犯した奴がのうのうと生きているなんておかしいだろ!!!!!!」

 

大切な家族を失った怒りと悲しみ。それを彼女の表情が物語っていた。

この叫びを無視するなど私にはできない。私は依頼者の手を握った。

 

「わかりました。あなたのその憎しみ。この伊集院が責任をもって晴らします」

 

「お願い........します」

 

この声を拾い上げずしてなにが拷問ソムリエか。

 

 

 

 

 

「罪なき人たちに限りない暴力を振るい、挙句の果てにそれを止めようとした

ヒーローたちの命を奪う」

 

 

 

 

 

カッ!!

 

 

 

 

「その悪行のツケを一兆倍にしてお前に返してやろう」

 

 

貴様は楽に殺さない。大勢の人達の恨みを........そしてなぶり殺しにされる恐怖を

じっくりと体に叩き込んでやる。

 

 

 

 

 

 

 

私はすぐさま情報屋の伍代に情報を求めた。

 

「血狂いのマスキュラー。奴の居場所は依頼者から聞いた情報で

変わりないか?」

 

「ああ旦那。先程、いい情報が入ってきたところだ。奴は今腹を負傷して

闇医者に通っている状態らしい」

 

「なんだと?一体何が」

 

「ほらニュースになっていただろう?雄英高校の合宿所の襲撃事件。

やつはその襲撃の時、腹を負傷したらしいよ」

 

なるほど。それで痛い目をみたのか。すると伍代は私に一つのメモを

渡してきた。

 

「これが奴の通っている闇医者の住所だ。有効活用してくれ」

 

「情報感謝する」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後私と流川は奴の通っているという闇医者の建物へと訪れた。そして奴が来るのを

じっと待つ。太陽が沈み周りが暗くなったあと........奴は姿を現した。

 

「クソが!!あのクソガキ傷が治ったら殺しに行ってやる!!」

 

奴は腹をさすりながら建物へと入ろうとする。私は奴が

ドアを開けようとする寸前、気配を殺して奴の背後に回った。そして........

 

「な、なんだテメー........ゴエ!?」

 

「お前に無限の地獄を与えるダークヒーローだよ」

 

個性を発動する暇も与えず革バンドで占め落とした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私たちは奴の身柄をすぐに拷問室へと運び込んだ。

体を鎖で固定し、動きないようにする。そして奴が

個性を発動できないように奴の首の後ろに特別な装置を取り付けた。

そして奴を起こすためにバケツの水をかける。

 

「うお!冷て!?」

 

「さっさと起きろ下種が」

 

奴は起きると自分の体が固定されていることに気が付く。

 

「ち!こんな鎖俺の個性で!」

 

奴が個性を発動しようとしたその時奴に仕掛けた装置が発動する!

 

「ギャーーー!!!???」

 

私が奴に仕掛けた装置は個性を発動しようとすると体を電気ショックが

襲うのだ。

 

「ああ…」

 

奴は再び気絶してしまう。だが私はそんなことお構いなしに奴の顔面を

思いっきり蹴りつける。

 

「起きろ!まだ何もはじまってないぞ!」

 

「グハ!?」

 

奴は再び意識を取り戻す。私は倒れた奴に目線を合わせいつもの質問を投げかけた。

 

「貴様は街で暴れまわり市民たちを手にかけ、挙句の果てにそれを止めようとした

大勢のヒーローたちも殺したな?被害者や遺族たちに申し訳ないとは思わんのか?」

 

そして奴が返してきた答えはひどく醜いものだった。

 

「ああ!?俺は好きに生きてるだけだろうが!!

それになに責任転嫁してやがるんだよ!?悪いのは全部

できもしないようなことをしようとしたあの馬鹿なヒーローたちだろうが!!」

 

なんだこいつはただのケダモノか?

 

「なるほど、よくわかった。お前は人間じゃない」

 

こんな害獣は駆除するべきだな。私は立ち上がり奴を見下ろす。

 

「貴様に被害者たちの苦しみを味あわせてやる。流川やるぞ!!」

 

「はい!!こんな奴は生かしておけません」

 

俺と流川は奴の体を持ち上げる。そして奴を巻いている鎖にフックをかけ

その場につるした。そして俺は奴の首にとある拷問器具を付けた。

 

「痛ってー!?な、なんだこれ!?」

 

「それは中世ヨーロッパで使われた拷問器具。異端者のフォークだ。

これはまだ序の口だぞ!」

 

私と流川は巨大なハンマーを持ち上げる。そして身動きの取れない奴の体を

思いっきり殴りつけた。

 

「フン!!」

 

「エイ!!」

 

「ギャーーー!!!!???」

 

体をつるされた奴は俺と流川の一撃を受け絶叫する。だが私たちは

それに構わずハンマー振り下ろし続けた!!

 

「ギャーー!!!!??テメーらぶっ殺してや........」

 

奴は再び個性を発動しようとする。しかし奴に着けた装置が発動。

奴の体を再び電流が襲う!

 

「ギャーーーー!!!???」

 

奴は電流の痛みに耐えかね気絶しようとするが奴に着けた異端者のフォークが

それを許さない!

 

「う................ガ!?あああああ!!!!痛てーーーー!!!」

 

奴は首にフォークが突き刺さる痛みですぐに意識が戻ってしまう。

そう奴はこの地獄のループにはまってしまったのだ!!

 

「流川。まだやれるな?」

 

「はい!!まだまだ餅つきできますよ!!」

 

「や、やめ........ギャーーー!!!???」

 

殴りつけるたびに奴の四肢や体の骨が砕けていく!奴は痛みに耐えかね

個性を発動し反撃を図るがその都度電流が流れ気絶!だがその気絶を

異端者のフォークが許さない。

顔が醜く変形し体の大半の骨が砕けた奴はついに顔を涙でぐちゃぐちゃにしながら命乞いを始めた。

 

「た、助けてくれ........殺した奴らに土下座して謝るから........」

 

「ほう反省したか。じゃあそろそろ開放してやっても........」

 

「先生!僕まだやり足りません!このままじゃ消化不良ですよ!」

 

「そうか........実は私もまだ完全燃焼できていない........では続けるか」

 

「は、はあ!?な、なんで!?」

 

戸惑い絶望する奴に俺は笑顔を向けて言い放つ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺は好きに生きたいんだよ。お前みたいなやつをいたぶってな。

それに悪いのは全部........

この状況を打破できないお前の弱さだろう?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ああ…........ああ........!!」

 

全部お前の言っていた論理だ。文句などあろうはずがない。

俺と流川は再びハンマーを構える。

 

「ああ........お願い........もうやめて……」

 

 

 

「やめてだと........?お前はそういって逃げる人たちに何をしてきたんだコラ!!!!」

 

「ああ........」

 

「お前に殺されて人達の痛みをもっと思い知れ!!そして簡単に死ねると思うなよ........!!」

 

「ああ........ギャーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから約24時間後。やつは絶望の表情を張り付けたまま死に絶えた。

 

「ふう。なかなか今回は重労働だったな。死体の処理と

体の血を取った後は久しぶりにスーパー銭湯にでも行くか流川君」

 

「いいですね!じゃあ早く済ませましょう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後私は依頼者に依頼完了のメールを送った。

 

「彼女の心の傷は永遠に消えることはないだろう。しかしこの依頼完了の

メールが未来に進むきっかけになればいいが」

 

生き続けていればきっと希望を持てる日がくる。私はそう信じている。

 

 

 

 

 

月明かりが少し眩しい夜。

私と流川君は銭湯の風呂を味わったあと帰路についていた。

 

「ふ~。やっぱりいい湯でしたね!また来たいです」

 

「そうだな。やはり大きな湯舟に浸かるのは本当にいい。ん?」

 

その時私たちの前を歩いていた紫髪の少女が突然地面に倒れそうになったのだ。

 

「うう........ああ」

 

私はすぐさまに少女の体を支えた。

 

「君大丈夫か?」

 

「あ........すいません。ありがとうございます」

 

「どうやら体調がわるいようだな。救急車を呼ぼう」

 

「いや、いいです。ただの寝不足なので……」

 

「しかし........む?確か........君は雄英高校の耳郎さんか?」

 

 

 

 

その後私はこの奇妙な邂逅をきっかけに雄英高校の事件に巻き込まれることになる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回、天羽と京極の同盟が結ばれる。

そして極道たちは心身ともに傷ついた生徒たちになんて言葉をかけるか。

 

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