僕の名前は飯田天哉。
「小峠先生........お願いです。死なないでください」
病院の一室でA組のみんなで小峠先生の命を心配する
雄英高校のヒーロー科の1年です。
ヴィラン連合により行われた雄英高校合宿所襲撃事件。
それは僕たちにとんでもない傷を残すことになった。切島君、砂藤君
尾白君は大怪我負ってしまい、B組の何人かも怪我を負ってしまった。
麗日君、上鳴君は瀕死の重傷。今も集中治療室で予断を許さない状況だ。
小峠先生は今もベッドの上で寝たきりで意識を取り戻せていない。そして
最悪なことに緑谷君、爆豪君、紅林君、久我君が奴らに誘拐されてしまった。
「すいません小峠先生........俺が奴に気絶させれたせいで........
本当に……う........」
尾白君は自分の負傷した腕を抑えながら涙を流した。
「尾白君あれは仕方なかった。誰も君を責めない」
尾白君はあの時とがひみこによって気絶させられ彼に入れ替わっていた。
そして奴の放った手榴弾によって小峠先生が意識不明になったのだ。
こんなことになって自分を責めないわけがない。そんなことを考えていると
この部屋に耳郎君が入ってきた。彼女の目の下には隈があり覇気も全くない。
そんな彼女に蛙吹君が声をかけた。
「耳郎ちゃん........上鳴ちゃんと麗日ちゃんはどうだった?」
蛙吹君の質問に耳郎は首を横に振る。彼女はあの日からいつもこんな感じだ。
上鳴君が自分の目の前で倒れたときから恐らく彼女はまともな睡眠を取れていない。
そして毎日のように上鳴君のいる集中治療室を眺めに来ている。
「なんで........こんなことになっちゃたんだろうね................あの時ウチら
肝試しとかしてすごく楽しかったのに........みんな笑顔だったのに.......」
耳郎君はそう呟きながら顔を手で覆う。彼女の言葉を聞いた僕たちの
空気はより重くなっていった。
「クソ........!!あいつらなんでこんなひどいことを........!!
小峠先生を........上鳴と麗日をこんな目に........!緑谷、爆豪、紅林、久我を
さらったあいつらを俺は絶対に許さない........!!」
切島君は包帯で巻かれた体を震わせながら涙を流す。しかし彼は
体の傷の痛みに耐えかねその場にうずくまってしまった。
「切島君!無茶はいけない」
僕は彼の体を優しくさする。すると彼は力なく言葉を続けた。
「クソが........!今すぐにでも四人を救いたいのに........
ヴィラン連合の奴らを殴り飛ばしたいのに........
こんな体じゃあなにも出来ねぇよ........!クソ........畜生........畜生」
彼の言葉を聞いたその場にいた全員が........泣いた。自分の無力さを
全員呪った。僕もそうだ........あの時もっと何かできることあったんじゃないか。
もっとうまく立ち回ることができたんじゃないか。それを考えると涙が止まらなかった。
その時再びこの部屋の扉が開く。小林先生が部屋に入って来たのだ。
「小林........先生」
部屋に入って来た小林先生はゆっくりとベッドの上で眠っている小峠先生に近づいた。
「華太........お前また無茶しやがって……絶対に死ぬんじゃねぇぞ」
小林先生がそう呟いた。そして小林先生は僕と切島君を強く抱きしめた。
そして静かにA組のみんなに向かって話を始める。
「お前らごめんな........もっと早くにお前らを助けに行ってやれなくって。
みんなすげぇ悔しいと思う。けど........あとは俺たちに全部任せてくれ。
絶対に四人を助け出して、あのクソ野郎共にケジメを付けさせてやる」
「小林先生........うう........」
「はい........どうかお願いします」
僕と切島君は泣きながら小林先生の言葉にうなずいた。そして
しばらくして小林先生は病室から出て行った。
「小林先生……目の下に涙の痕があった……あの人ウチらの
所に来る前に泣いていたのかな?」
耳郎君の言葉に僕はハッとした。そうか、あの人だって人間なんだな........。
クラスのみんに少しだけ元気が戻る。そんな中耳郎君が口を開いた。
「そういえばさ。久我が戦ったヴィランがなにか気になることを
言ってたんだけど........久我に前の世界ぶりだなって」
「え.......?ああ!そういえば紅林と戦ってヴィランも
何か似たようなこと言ってた!前の世界でも言っただろとかなんとか」
「なに?一体どうことだ二人とも」
八百万君はとある機械をもって病院から出ようとしていた。
(小林先生はああ言ってくれましたけど.......私は)
彼女は一人でヴィラン連合のアジトを見つけ出そうとしていた。
自分がなんとか紅林に着けた発信機を使って。決意を胸に病院をでようとした
その瞬間.......
「待て」
誰かが八百万を引き留めた。八百万が後ろを向くとそこにいたのは和中蒼一朗だった。
「わ、和中さん」
「その機械.......おそらく発信機の類の装置だな。それを持ってどこに行く気だ」
「ど、どこにも行く気は........」
「もしお前が無茶をする気なら、悪いが俺は全力でお前を阻止する。
華太が命がけで守ろうとしたお前らをこれ以上危険に晒すわけにはいかない。
これは俺の........いや天羽組の総意だ」
「で、ですが........私は........私はあの時何もできませんでした。挙句の果てに
奴らが紅林さんを連れて行った時、私は自分が無事だったことにホッとして
しまったんです!この罪を償うためは私は……私は……」
八百万君の目に涙が溜まる。和中さんはそんな彼女の頭をそっと撫でた。
「前にも言っただろう........痛定思痛。その痛みを受け止め成長するしかない。
そして一人で抱え込むな。お前は決して一人じゃない。同じ志を持つ
仲間たちがいる。頼りになる教師たちがいる。俺は教師ではないが俺は
お前の師だ。もしお前がつらいなら俺もその辛さを一緒に背負ってやろう
だから一人で抱え込むな」
「わ、和中さん........!うわーん!!!!」
八百万は号泣しながら和中さんに抱き着いた。和中さんそんな彼女を黙って受け入れる。
「誘拐された者たちのことは俺たち天羽組に任せろ。絶対に救い出してみせる」
「はい........!どうかお願いします........」
轟君は自分の部屋で引きこもっていた。
「兄貴……久我の兄貴........」
兄貴分である久我君さらわれた現実が受け入れることができずに
精神的に追い詰められたいたのだ。その時、彼のスマホが鳴る。
ラインで連絡してきた相手の名は犬飼だった。
【轟!今とてもつらいだろうけどもう少しだけ我慢してくれ!
実は最近うちの事務所が本格的に動き出したんだ。絶対に何とかしてみせる】
京極事務所
「これより京極事務所は天羽事務所と連携してヴィラン連合の
調査及び壊滅を目指す!!虎徹はまだうちと正式に盃を交わしたわけじゃないが
アイツは俺の息子、そしてお前らの弟分同然の存在だ!!
ならすべきことはわかってるだろうな!!!!!」
五十嵐組長の言葉に組員たちは殺戮オーラを全開にする!!
「はい。あいつら全員生かしちゃ置けません。この二刀流の錆になっていただきます」
「うちの人間をさらうなんてふざけた真似しやがって!全員この警棒で
なぶり殺しだ」
「は~い。久我君は好きだから俺も頑張っちゃいま~す」
「久我ちゃんをさらうなんて絶対に許せないわ。悪い子たちには
地獄のお仕置きが必要ね」
「このルーク・黒羽!坊ちゃんのために命を賭けさせていただきます!!」
特に雄英に派遣されていた4人はオーラが格段に違った。
「虎徹だけじゃなく、他の生徒たちを傷つけたファッキンガイ共は
デストロイ!!全員デスをもって償ってもらう!!」
「ヴィラン連合かなんだか知らんが全員軟体動物にしてやらーー!!」
「雄英に喧嘩を売るなんてセンスがない。全員死んだ方がい」
「虎徹たちを絶対に取り戻す........ヴィランたち~絶対許さぬ~地獄行き~」
天羽事務所
「俺たち天羽組事務所はこれから京極事務所と連携してヴィラン連合を
壊滅させる................ヴィラン連合を潰して生徒たちを取り戻し、小峠きずつけた
ケジメを取ってこい........!!」
「はい。ゴキブリの小便以下のやつらは一阿僧回さして刺して焼却します」
「は~い。全員にハードグリンぶちかまして豚の餌にします」
「怒髪衝天。奴らを細切れにすることを約束いたしましょう」
次回、捜査と須永の災難