紅鬼のヒーローアカデミア   作:0101シュート

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寮生活と告白

俺の名前は紅林二郎。

 

「す、スゲーなこの寮。一体いくらかかっているんだ?」

 

俺たちが新たに住む寮の豪華さに度肝を抜かれている雄英高校ヒーロー科の1年だ。

 

 

 

雄英高校合宿所襲撃事件を経て雄英高校は変わろうとしていた。学校側は

俺たち生徒の安全を守るという名目の下学校を全寮制に変えることを決断したのだ。

その際生徒たちの家庭訪問が行われその旨を親御さんに説明。そううまくいかなかった

ようだがなんとか全員許可を得ることに成功したらしい。

出久、麗日、上鳴あたりは説得するのにすごく大変だったとか........。

 

 

 

 

雄英高校寮生活が始まろうとした初日、寮の前では相澤先生と小峠先生

の前に俺たち年A組全員が整列していた。

 

「取り敢えず一年A組、無事にまた集まれて本当にうれしく思う。つらいことも

たくさんあったが今は明るく元気に行こう」

 

相澤先生の言葉にみんなしんみりとする。そして小峠先生も話を始めた。

 

「俺からもいいかな?まず謝らせてくれ。俺たち教師陣の不甲斐なさのせいでお前たちに

大変な思いをさせてさせてすまなかった」

 

そういって俺たちに頭をさげる先生二人。そして小峠先生が言葉を続ける。

 

「普通ならうちは信用を無くし

多くの者たちがこの学校を去っていただろう。しかしお前らは全員雄英に留まる選択を

してくれた。引き続き俺たちにその身を預けてくれたことを俺はとても嬉しく思う。

ありがとう。俺たちはこれまで以上にお前らの教育に命を懸けていく。そして

みんなが一人前になるまでお前らを守れるようにしていこうと思う。

これが俺たち教師陣ができる最低限のケジメだ」

 

「こ、小峠先生........!!これからもどうかよろしくお願いします!!!」

 

「はい!!僕たちも死ぬ気で頑張ります!!」

 

その言葉を聞いた切島と飯田は泣きながらそう叫ぶ。二人のその

表情をみた小峠先生は優しそうに微笑んでいた。

 

 

 

 

 

その後俺たちは寮に入る。その中はかなり設備が整っておりまさに豪華な

施設だった。

 

 

「部屋割りはこちらで決めた通り、各自、事前に送ってもらった荷物が置いてあるから、

とりあえず今日は部屋作ってろ。明日また、今後の動きを説明する。以上!解散!」

 

 

こうして俺たちの寮生活が始まった。

 

 

 

 

 

 

上鳴の部屋

 

「悪いな峰田、切島、耳郎。荷造り手伝ってもらって」

 

「気にすんな上鳴。撃たれた肩と足まだ痛むんだろ?

一人でもの重い物運んだら危ないぜ」

 

「そうそう!だから遠慮するなよ。オイラたち友達だろ?」

 

「そ、そっか。ありがとう三人とも........」

 

申し訳なさそうに俯く上鳴。そんな彼の頭を耳郎は優しく撫でた。

そして優しく微笑みかけた。

 

「だからみんなそんな気にしてないって。もっと元気出しなよ。

いつもみたいにさウェイってさ」

 

「お、おう........」

 

(あれ?耳郎こんな優しかったっけ?なんか調子狂うな........////)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後俺たちは荷造りを終わらせて共有スペースに集まった。

部屋のお披露目会などが行われたが結構楽しかったな。

そんな楽しい時間も中盤に差し掛かったころ俺と出久が雑談していた所に

切島と八百万が俺の元へと来た。

 

「なあ紅林。ちょっといいか?」

 

「ん?どうしたんだ二人とも?」

 

「紅林さんあなた合宿のときに遭遇した

あの青髪のヴィランのことを東雲っておっしゃっていましたよね?

奴とは一体どういったご関係なんですか?あと前の世界とは

どういう意味でしょうか?」

 

「え........?」

 

「俺もあの時聞いちまったんだ。あれってどういう意味なんだ」

 

二人の質問に俺は少し驚いて唖然としてしまう。それにしても

出久........何故俺より焦った表情をしてるんだ?

 

「そうだな........今後あいつらとぶつかるかもしれない。

分かった........」

 

「え?」

 

「二人とも........ちょっと待てくれ。できればみんなに話したい」

 

「じ、二郎君!?いいの!?」

 

「いいんだ出久。八百万みんなを........できれば先生たちも呼んできてくれ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後俺は久我に電話しことのあらましを全部伝える。すると久我も

B組のみんなにも話したいということでA組の寮の共有スペースに

B組の生徒たちと教師陣にも来てもらった。

 

「悪いな久我。こんなことになっちまって」

 

「別にいいよ。実は俺もそのことを質問されそうになっていた所だ」

 

俺と久我はみんなの前に立つ。そして久我口を開いた。

 

「みんな集まってきてくれて感謝する。教師のみなさんも

わざわざご足労していただきありがとうございます」

 

ざわざわとなっているみんなに俺と久我はそう言って頭を下げた。

そして全体が静まり返ったころ久我は話を続けた。

 

「今回俺たち二人が話したいのこの前に事件の黒幕であるヴィラン連合……

いや戒炎のボス、我妻京也との因縁についてだ」

 

久我の言葉にみんなをざわめくそして一条先生が口を開いた。

 

「虎徹、一体どういうことだ?なぜお前が我妻と因縁を持っている?

奴がヴィランとしての名を馳せ始めたのはここ数年前のことだぞ」

 

「はい。それが今回の話の本題です。その前に一つ言っておかないと

行けないことがある。実は俺と紅林は........前世の記憶を持っています」

 

そして俺たちは語った。久我の所属していた京極組のこと。

かつて関東裏社会を恐怖に陥れた巨大半グレ組織羅威刃との京羅戦争のこと。

その戦争に勝利するも東雲と秋元との因縁が続いたこと。

その後始まった東北マフィア戒炎との京炎戦争のこと。その戦争で俺たち二人は

命を落としてしまったことを……。

 

俺たちが話を終えるとみんな啞然としてしていた。それはそうだろう。

こんなぶっ飛んだ話は聞いたことがないだろうからな。

そんな中切島が俺たちに質問を投げかける。

 

「そ、その我妻ってやつはそんなにやばいのか........?」

 

「ああ........奴は暴力で関東の半グレたちを従わせて

おれたち京極組、そして多くの組織を襲撃し始めた。しかも

堅気への被害も全く考えずに........うちも数人の死者をだしちまった」

 

そういって下を向き拳を握り締しめる。多分あの時の記憶が

頭に蘇ってしまったのだろう。俺は久我の代わりに話を進めた。

 

「それで我妻の野郎はその後世界的な巨大麻薬組織、マッドカルテルと

手を組み関東に大量のヤクをバラまいた。その結果俺が務めたいた

高校にもその影響が出ちまったんだ」

 

俺の言葉にまた全体がざわめき始める。

 

「え!?紅林学校の先生だったの!?」

 

芦戸が目を見開いて俺に叫ぶ。まあ........確かにこんな俺が教師だったなんて

信じられないよな。まあいいや。話を続けよう。

 

「うち学校の生徒が奴のばら撒いたヤクに手を出して再起不能に

なっちまったんだ。俺はそれが許せず久我と協力して我妻を探し出し

やつに戦いを挑んだ。その時俺は奴に殺されちまったんだ」

 

「そして俺も奴と相討ちになる形で死んじまったんだ。

そして俺たちはこの世界に転生したんだ。これが俺たちと奴の因縁です」

 

 

 

「虎徹........うう........」

 

「あん?何泣いてんだ一条?てかなんで3人とも泣いてるんだ?」

 

海瀬先生を除いた京極教師陣たちが涙していた。

 

「馬鹿野郎........わかんねぇのか海瀬。こいつは二回目の人生なのに

また俺たちと一緒に戦う道を選んでくれたんだ........こんな嬉しいことがあるかよ」

 

「イエス!二回目の人生別の道を歩みたいと思ってもおかしくないのに........

わざわざこいつは俺らの元へ自分から来てくれたんだ。俺はベリーハッピーだ!」

 

「虎徹........お前は本当にセンスある奴だな........!」

 

「ああ........確かに」

 

 

 

 

 

その後みんなはそれぞれの思いを持って帰っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜になり星が出始めた頃、出久と麗日は寮の外で話をしていた。

 

「いやー驚いたね。まさか紅林君に秘密があったなんて」

 

「うん........まあ僕は知ってたんだけどね........」

 

「え?そうなん?」

 

「うん........我妻のことは少しだけ聞いてたけど........

まさかそんなやばい奴だなんて知らなかった。いやむしろ納得もできたな」

 

出久はそういってあの時のことを思い出す。奴の不気味な笑顔と

冷酷さ残忍性を........。

 

「あ!ごめんね。なんか暗い話になりそうだったね。

で麗日さんどうしたの?急に会いたいだなんて」

 

「う、うん........その実は........この前の返事........ちゃんとまだ聞いてないなって思って」

 

「え........?」

 

麗日の言葉を聞いた出久は赤面し、まるでその自分たちのいる空間が

フリーズするかのように静かになった。その肝心な麗日も少しだけ

頬を赤らめる。

 

「えっと........ど、どいう........」

 

「だから........その........私の想い........君は受け止めてくれる?ちゃんと君の口から聞きたい........」

 

麗日の言葉を聞いた出久はハッとなる。そして一回だけ深呼吸したあと

出久は麗日の前にたちしっかりとその目を見つめた。

 

「麗日さん........君と初めて会ったあの日から僕は君のことが気になっていました。

そして君と過ごしていくたびに君ともっと一緒にいたいって僕も思ってたんだ」

 

そういって出久は彼女の両手を大事に握る。

 

「僕も君のことが大好きです........だから僕と付き合ってください!!」

 

「...............っ!.......はい........!!」

 

麗日は出久の言葉に涙しながら笑顔で答えた。こうして二人は正式に結ばれてたのだ。

 

「ねぇデク君。恋人同士になれたけど.......私たち何すればいいんだろう?」

 

「え?ええっと........恋人同士なんだから........二人きりでお出かけしたり........

一緒に家で遊んだり........あとまあ........キスとか........」

 

「え?」

 

「ああ!!いやいや!!今のなし!!忘れて.......」

 

「出久君」

 

「え........?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チュ、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その時麗日は背伸びし出久の唇を........奪った。

 

「........!?」

 

出久は今起きてること現実が信じられなかった。そして数秒経ったころ

麗日は出久の唇から離れ、自分の口を大事そうに両手でおさえた。

 

「え........えっと.....えっと........え!?」

 

「えへへへへ........大好き........大好きだよ出久君。出久君は私のこと好き?」

 

「................ぼ、僕もお茶子さんのことが........大好きです........」

 

「えへへ........私も!」

 

(駄目だ可愛すぎる!!)

 

「お茶子さん!!」

 

出久はそのまま麗日を抱きしめる。そして彼女も幸せそうに出久を

抱きしめ返した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん?」

 

「どうしたの出久君?」

 

「いや........あの煙なんだろう?」

 

「え?」

 

二人は一旦離れ煙を見る。そしてその煙の出所を目で追っていった。

その煙は........寮の近くにある木の陰から出ていた。

 

「これタバコ?もしかして........小峠先生........?」

 

「う........ああ........そうだ」

 

木の陰からタバコをふかした小峠先生が出てきた。申し訳なさそうな表情を顔に

張り付けて。

 

「え、え........いつからそこに........」

 

「まあ........お前らが来るより前から.......その邪魔する気は全然なかったぞ........。まあなんだ........

お前ら本当に付き合ってなかったんだな」

 

「え........じゃあさっきの........」

 

「................全部聞いていた。それに聞いてたのは俺だけじゃない........」

 

「........へ?」

 

その言葉と同時に........別の木の陰から八百万と飯田、切島そして爆豪が

出てきた。

 

「あのその私は外で素振りしてたんですが........ちょっと二人の会話が気になって」

 

「ぼ、僕はさっきまで切島くんとランニングをしていたんだが........

帰ってきたら君たちがなにやら話し込んでて........」

 

「俺はシンプルに気になってさっきこっそりとデクを追いかけたら

................まあ見ての通りだ。ごめん出久」

 

「「う~~~~!!/////」」

 

二人は恥ずかしすぎて顔がリンゴのように真っ赤になっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の朝 寮の共有スペース

 

「馬鹿かテメーは!!自分が何をしのかわかってんのか!!??」

 

「うわ!?なんだ?」

 

上鳴電気が朝になり共有スペースに向かおうとしていた時

突然小峠先生の怒鳴り声が寮中に響き渡ったのを聞いた。

上鳴は駆け足で共有スペースに向かう。

 

 

 

共有スペースではもう多くの生徒たちが集まっていた。

そして部屋の中心で小峠先生が切島にまるで鬼の形相で

叱りつけていたのだ。

 

「おいおい!なにがあったんだ峰田!?」

 

「ああ上鳴。実は........」

 

 

 

「お前本当になにを考えてやがるんだ!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高校生なのに背中に刺青を入れやがって!!」

 

な、なんと切島は自分の背中に赤い獅子の刺青を

いれていたのだ!彼は朝の自主練の時偶然小峠先生と遭遇。

その際上裸で腕立てしてる時に背中を見られてしまったのだ。

 

「す、すいません!!けど俺は覚悟を持って入れました!!

俺はもっともっと強い漢になるための覚悟が欲しかったんです!!

半端な気持ちで入れてわけじゃないっす!!」

 

「馬鹿野郎!!だからって未成年の時期に入れる奴があるか!!」

 

小峠先生が激怒する中、切島もすごく勇ましいい表情で

自分の覚悟を熱く語っていた。そんな中上鳴が口を開いた。

 

「あの小峠先生........」

 

「ああ!?話があるなら後にしろ!今は........」

 

「俺も刺青を入れました!!」

 

「え?」

 

先生が、生徒たちがその言葉に唖然とする。そんな空気の中上鳴は

上半身の服を脱ぎ、背中が露わになる。彼の背中に書かれていたのは........

黄色の麒麟がだった。上鳴はゆっくりと切島に近づく。

 

「上鳴お前........俺と同じ気持ちだったのか?」

 

「ああ!俺も強くなる絶対的な覚悟を持ちたかったんだ!!

もう誰も守れずに死にかけるなんて絶対にごめんだ!!

だから刺青入れた者同士これからも頑張ろうぜ!!」

 

「うう........!!そうか!!わかったこれからもよろしくな兄弟!!」

 

切島は男泣きしながら上鳴と肩を組んだ!

 

「このバカやろう共が!!」

 

「「痛た!!!???」

 

肩組んだ二人に小峠先生は思いっきり拳骨を落とした。

 

 

 

 

 

「なあ切島。俺たち兄弟ってことはお前俺のお兄ちゃんってこと?」

 

「え?いや........そういう意味じゃないない........」

 

 

 

 

 

 

 

 

次回、仮免習得に向けて

 




上鳴のコスチュームも変えます!仮免編に紅林に新たな出会いがあるかも
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