紅鬼のヒーローアカデミア   作:0101シュート

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二次試験開始

俺の名前は紅林二郎。

仮免試験に挑んでいる雄英高校ヒーロー科の一年だ。

 

俺は今待合室で愛天雄の羽柴 和成と如月と話をしていた。

 

「俺と如月はヒーロー名はないが愛天雄っていうコンビを組んでいる。

俺たち愛天雄は正義のために拳を振るうをモットーにヒーローを目指しているんだ」

 

「へ~。やっぱり愛天雄って名前なんだな」

 

俺は仮免一次試験で愛天雄の二人と出会った。こいつ等は前世では街を守る自警団、

愛天雄のリーダーをやっていた。2人とも少し抜けている所はあるがその正義感と戦闘力はその組織を率いるのにふさわしいものだったと思う。

 

「これからも俺たち愛天雄と仲良くやってくれ!

俺たちとは君はいい仲間になれると思うんだ!」

 

そうだな。この世界でもちゃんとこうして出会えたんだ。この縁も俺は大事にしたい。

 

「おう。よろしくな」

 

俺はそう思い二人と握手を交わした。

 

 

 

「おう。あんたが紅林二郎か」

 

俺たちが喋っていると誰かが俺に話しかけてきた。なんだ?この声にも

聞き覚えがあるぞ?俺は話しかけてきた奴の方を向く。そしてそこにいたのは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桜庭 恵吾だった。

 

(桜庭.......まさかこいつもいたのか.......)

 

桜庭 恵吾。前世で桜花会という組織を率いて東海地方でその名轟かせていた殴り屋だ。

前世でこいつと俺はぶつかったことがある。

俺は少し驚きながらも奴に返事した。

 

「おう。そういうあんたは?」

 

「俺は桜庭 恵吾ってもんだ。テメーの活躍は東海でも聞こえてきてたぜ。

噂には聞いてたが.......お前やっぱり喧嘩強そうだな.......」

 

「どうも.......あんたもなかなかやりそうな感じじゃないか」

 

俺たちは何故か不良独特の覇気を纏いながら睨みあうようにお互い目を合わせた。

その光景に周りの人たちは思わず息を飲んでいた。もちろん愛天雄の二人も.......。

 

「フン.......俺は戦うのが、喧嘩が大好きなんだよ.......お前とも一回拳を交えてみたいもんだぜ」

 

「そうか.......訓練で手合わせするなら構わないが.......ただの喧嘩なら

怪我だけじゃ済まねぇかもしれないぜ」

 

「ハッ!いいなお前。その時を楽しみに待ってるぜ」

 

そういって桜庭は笑いながら俺のもとから去っていった。ったく

俺としたことが無意識に少し敵意を向けちまったぜ。

 

 

 

 

 

『次の試験でラストになります。皆さんにはこの被災現場で

救助演習を行ってもらいます』

 

しばらくして部屋に設置されていたモニターに映像が映る。

 

『一次選考を通過している皆さんは、仮免許を取得していると仮定して、

どれだけ適切な救助を行えるか試させてもらいます』

 

今回は脱落性じゃなくポイント制。100人それぞれに採点官がつき、

自身の持ち点分の100点から差し引いていく減点方式で見ていくらしい。そして全要救助者を救った時に

基準値以上のポイントであれば合格というルールだ。

 

俺たちは再び試験会場へと向かう。先ほどセットの建物などは爆破により

激しく崩れており、まるで本当の被災現場のようだった。

 

『ヴィランによる大規模テロが発生!規模は○○市全域!建物崩壊により傷病者多数!

道路の混雑が激しく救急隊の到着に著しい遅れあり!到着するまでの救助活動はその場のヒーローが

指揮を取り行う!一人でも多くの命を救い出すこと…それでは…スタート!』

 

その合図とともに俺たちは被災地へと走っていった。

 

 

 

 

 

俺は出久と一緒に被災地を駆け巡っていた。そして俺たちは

瓦礫の下敷きになっている一人の子供を見つける。

 

「うええーん!うええーん!助けて!お爺ちゃんが!潰されてェ!」

 

「いたぞ出久!もう大丈夫だ坊や、助けに来たぞ!」

 

「二郎君早く助けだそう。僕が瓦礫どかすから君がこの子を助けて」

 

「おう!」

 

出久が瓦礫をどかす俺はその間にその子を何とか助けだす。

 

「もう大丈夫だ坊や。君のおじいちゃんも絶対助けるからな」

 

俺はそう言いながらこの子を抱きかかえた。その時俺の目にこの子の頭部が目に入る。

 

(それにしてもこの子頭の出血がひどい.......何とかしないと)

 

俺は出久に目を合わせアイコンタクトを取る。

 

「出久」

 

「うん。これ使って」

 

出久はジャケットの内ポケットから包帯を取り出し俺に手渡す。

出久は麗日が撃たれた経験からコスチュームに常に応急処置が

できるものを常時している。

そして俺は不格好ながらも迅速にその子の応急処置を済ませた。

 

「これでもう大丈夫だ。おじいちゃんはどこにいるかわかるかい?」

 

「う、うん.......あっちの方に.......」

 

「わかった!すぐに助けに行こう!」

 

俺はその子を抱きかかえ、そのおじいさんの元へと向かう。

そしてそのおじいさんも速攻で救助しその二人を抱えてすぐさま

安全な所へと運んだ。

 

(ほう.......少々ぎこちない所もあるが、二人ともしっかり子供の怪我傷の確認、

安全の確認は出来ている。それに紅林君の子供への声掛けもなかなかよかったな)

 

 

 

 

 

 

 

その頃爆豪は切島、上鳴、峰田、尾白、芦戸の面々と共に

ビルの下敷きになっている人たちを救助していた。

 

「おい!そこの瓦礫はむやみに動かすんじゃねぇぞ!!

そこの瓦礫を数人で固定してその間にそこをどかすんだ!!

後そこ!!そこもままだ誰かいる!!ボーとしてんな!早く動けやぶっ飛ばすぞ!!

おいあとそこの奴ら!この人たちをまとめて運べる個性もってる奴はいねぇか!?」

 

爆豪は怒声をまき散らしながらも的確に救助の指示を飛ばしていた。

しかも他校の人間にもそんな風に指示を飛ばしていた。そんな中他校も

人間が爆豪に話しかける。

 

「なあ君爆豪君だろ?そこの巨大な瓦礫を爆破で吹き飛ばせないか!?」

 

「馬鹿かアンタ!!そんな爆破したらせっかく落ち着いてきた

要救助者たちがパニックになっちまうだろうが!!そんなことになったら

今の避難誘導に悪影響を及ぼす!もっと考えて発言しろ先輩!!」

 

「た、確かに.......すまなかった」

 

「おい!確かに君の言う通りだがもっと穏やかに指示飛ばせないのか!?

君の怒声も要救助者たちを不安にさせる気がするんだが?」

 

「う、うっす。すんません.......」

 

被災者役の人の指摘に言葉を詰まらせ素直に謝る爆豪。

 

(指示は素晴らしいものだ.......だがその怒声に関しては減点させてもらうよ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

他にも飯田や八百万が指示を出して救助はどんどん進んで行った。

しかし事態は急変する。突然その場に爆発音は鳴り響いた。

 

「うお!?なんだ!?」

 

そして爆発が止み、土煙と瓦礫の中から出てきたのは…

No.10プロヒーロー、ギャングオルカだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回、紅林ピンチ!だが桜庭が.......。

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