俺の名前は紅林二郎。
「この問題は本来なら前回教えた公式を使うが、このままじゃ
手間がかかりすぎる。だがさっきの公式を応用すればこのように…」
(ってことは.......こうやって解くのか?お?いい感じだ!)
何気ない授業、そして日常を楽しんでいる雄英高校ヒーロー科の1年だ。
そんな時はあっという間に過ぎていき放課後となる。
「出久くーん!はやく行こ!」
「う、うん///じゃあお茶子さん行こっか」
麗日が出久の腕に抱き着き、出久は照れながら頬を赤らめる。
そして二人はそのまま教室を出て行った。
俺はそんな光景は少し感慨深そうに見つめていた。
(はあ.......この前までいつも俺と一緒に帰っていたのにな.......。
まあ仕方ないことだけど.......少し寂しいな)
俺がそんな風に教室にただずんでいると爆豪が俺の
肩に腕を置いてきた。
「爆豪.......」
「辛気臭い表情してんじゃねぇよ.......。てかそんな寂しいのか?」
「まあな。なんか俺のポジションが彼女に一部取られた気分だ。
けどあいつがまたあんな風に笑えるようになったは間違いなく彼女のおかげだ。
アイツが今幸せなら俺は満足さ」
「ハッ。テメーはデクの親かなんかかよ?ていうかお前前世で
子供とかいなかったのか?」
「残念ながら前世じゃ未婚のまま殺されちまった」
俺と爆豪の雑談が盛り上がる中、教室から出て行った
出久と麗日を見た峰田は血涙を流していた。
「クソ.......緑谷.......!お前はこっち側だと思ってたのに.......!!」
「峰田ちゃん.......はっきり言って醜い涙だわ」
「そうだぜ峰田。あいつとういう一人の男の存在は
一人の女性の人生をより幸せなものに変えたんだ。これはとても素晴らしいことだぜ」
「なんだよ上鳴!お前は悔しくないのかよ!?」
「べ、別に悔しくねーし.......俺も彼女欲しいとかおもってねーし.......」
峰田の言葉に何故か棒読みで返す上鳴。あとなんか変な表情だな.......。
「悔しいのね上鳴ちゃん.......でもその考えは素敵だと思うわ(ニコ)」
「そう?ありがとな梅雨ちゃん」
俺と爆豪が雑談する中切島が俺たちの元へと来た。
「紅林!爆豪!今日俺と一緒に自主練してくれ!!
これから本格的に行われるインターンに向けて少しでも強くなりたいんだ!!」
おうおう!いつにも増して気合が入り込んでるな。
まあ俺もこの寂しさの鬱憤を特訓で晴らしたいと思っていた所だ!
「よし!二人ともさっさと訓練所に行こうぜ!」
「おい!勝手に俺も行くって決めてじゃねぇ!!」
「じゃあ来ないのか?」
「行くに決まってんだろ!!」
俺たちはすぐさま訓練所へと向かった。
「よし!俺も射撃訓練頑張るか!」
「今日は私も行きますわ!」
「うちも行く!」
上鳴、八百万、耳郎も自主訓練をしようと射撃所へと向かった。
次の日
「今日のヒーロー基礎学はインターンの話だ
職場体験とどういう違いがあるのか、直に経験している人間から話してもらおう。心して聞く様に」
相澤先生が廊下に立っている人たちに合図を出す。すると教室に三人の雄英生が入って来た。
金髪で大柄な笑顔の男の人と細身で黒髪の暗そうな男の人。そして青髪ロングの可愛らしい女性。
この人たちは確かヒーロー科の三年生だっけ?
「現雄英生の中でもトップに立つ雄英生3名。通称BIG3の皆さんだ。」
そう!彼らはこの雄英高校で一番ヒーローに近い実力を持っていると
言われる現雄英最強の三人組。通称BIG3だ!去年の雄英体育祭で
活躍していたのを覚えてる。
「じゃ、手身近に自己紹介宜しいか?まず、天喰から」
「ダメだ…ミリオ…波動さん…ジャガイモだと思って臨んでも頭部以外は人間のまま…
依然人間にしか見えない…言葉が出て、こない…頭が真っ白だ!辛い…!帰りたい…!」
.......なんだこの人?恥ずかしがり屋なのか?
「聞いて!天喰君!そういうのノミの心臓って言うんだって!人間なのにね~不思議!」
突然青髪の女性が話を始める。おいおい、なんかガキ臭いぞ?
「彼はノミの天喰環!私が波動ねじれ。
今日はインターンについて皆に話してほしいと頼まれて来ました!けどしかし、ところでなんで君はマスクを?
風邪?お洒落?」
「これは昔…」
「ああ!あなた轟君だよね!ねえ!なんでそんなところを火傷したの!?」
「それは…」
「確かあなたは紅林君だよね?なんで戦う時髪が真っ赤になっちゃうの?」
「え?えっと.......」
ねじれさんは周りに質問を投げかけてはその答えを聞かずに別の奴に質問を
また投げかける。この人本当に俺たちの先輩なのか?
「合理性に欠くね…」
「イレイザーヘッド!安心してください!大トリは俺なんだよね!」
そして最後に金髪の人が自己紹介を始めた。
「前途!?」
ん?なんだ?
「多難!っててね!よーし!掴みは大失敗だ!アハハハハ!」
クラスのみんながポカーンとする。なんというか本当に変わった人だな.......。
「まあ、何が何やらって顔してるよね。必修ってわけでもないインターンの説明に、突如現れた3年生だ。
そりゃ訳もないよね。んー。1年から仮免取得だよね。ふむ。今年の一年生ってすごく元気があるよね?
そだねぇ.......何から何まで滑り倒してしまったし.......お詫びとして君たちまとめて俺と戦ってみようよ!」
はあ!?いきなり何を言い出すんだこの人!?クラスのみんなもその言葉に
驚き声を漏らしていた。クラスのみんながざわめく中出久が手を上げた。
「あのちょっといいですか?ミリアさん」
「ん?君は確か緑谷君だよね。どうしたのかな?」
その時出久の発言が更にクラスのみんなの度肝を抜く。
「僕とタイマン張ってくれませんか?」
体育館
A組は今体育館に集まっている。
そして俺は今体操服に着替えて出久、爆豪ともにミリオ先輩と向き合っている。
なぜこうなった?これは完全にとばっちりだぜ.......。
数十分前
『へー?それは一対一で戦ってほしいってことだよね?』
『はいそうです』
『おいデクずりーぞ!!サシの勝負なら俺にやらせろ!!』
『う~ん。そうだね.......じゃあ.......君たちと紅林君の三対一で俺とやろうか!!』
『え!?お、俺すか.......?』
『君は雄英体育祭優勝者だよね!どうせなら君とも戦ってみたいんだよね!!」
「おい出久。なんであんなことを言ったんだよ?」
「知りたかったんだ.......今の僕と雄英でトップクラスの実力を
持っているであろうミリオ先輩。そこにどのくらいの差があるのか」
そう言ってすごいオーラを放つ出久。
こいつこんな奴だったか.......?
「へッ!俺はそんな差なんざどうでもいい!俺はただクラス全員とやっても
勝てると思っている舐め腐った先輩をぶっ潰すだけだ!!」
爆豪は相変わらずだな。2人ともすごいやる気満々だ。
これは俺も熱くならざるおえないぜ!!俺は気合をいれるために
拳を鳴らす。すると俺の髪は真っ赤に染め上がった。
「三人ともすごい闘気だね!じゃあ俺も全力で行くしかないね!!」
こうして俺たちとミリオ先輩の試合が始まろうとしていた。
だがその後俺たちはミリオ先輩の実力を思い知らされることとなる。
おまけ 恋する上鳴
俺の名前は上鳴電気!射撃所で早撃ちの特訓を行っている
雄英高校ヒーロー科の一年だ。今ここには監督役の小林先生と
俺と同じく射撃訓練を行っている八百万、耳郎がいる。
彼女たちは普通の射撃を、俺は早撃ちの特訓を行っていた。
「小林先生!今のメッチャ良くなかったですか!?」
早撃ちが結構うまくいったので俺は嬉しくなり小林先生に
問いかける。だが先生はニヤリと笑い俺の拳銃をぶんどった。
「いや?俺の方が速~い!(^▽^)」
そして俺やりも速くそして精密な早撃ちを披露した。
「えー.......」
俺は先生の容赦のなさに唖然としてしまった。
「う~ん.......中々うまく当たらないな.......ウチ才能ないのかな.......」
耳郎は的に中々命中せず思わず弱音を吐いてしまう。
そんな中小林先生が俺の肩に手を置く。
「上鳴~。耳郎にちょっと教えてやれ」
「あ、は、はい!」
俺は耳郎の元へと行き、そして隣で的に向かって銃を構えた。
「耳郎こうだ!こうやって狙いを定めて一瞬息を止めて
手のブレを抑えた瞬間引き金を引くんだ」
「う、うん.......えっとこう?」
「ああ.......もうちょい腕下げた方がいいかな?ちょっと失礼するぜ」
俺は耳郎の後ろ周り彼女の体に触れ射撃のフォームを直接レクチャーした。
「ほらもうちょっと肘を少しだけ曲げて.......そうそんな感じだ」
「う、うん。で目線を合わせればいいんだね」
俺は結構真面目に教えているが実はとある計画を図っていた。
(耳郎に俺を意識して欲しい.......。よし南雲さんに
教わった極意を実践してやるぜ!)
『いいか上鳴。女性は耳元でイケボで呟かれるとドキっと
するんだ。そうすればきっと自分を意識してもらうことが出来るぜ」
『へ~。南雲さんはそれで成功したことがあるんですか?』
『もちろんだ。だが俺はイケボ過ぎてみんな恥ずかしがって逃げちまうんだよ』
※ただひかれて避けれただけです。
よし行くぞ!最後のタイミングでやってやる!俺は彼女の耳元で
呟くようにアドバイスを送る。
「それで耳郎。よく的を見て...............こうだ(イケボ)」
「ひゃ!?」
その時耳郎がなんとも情けない悲鳴を上げながらその場に自分の耳を
おさえてうずくまってしまった!
「え!?耳郎!?ご、ごめん!!大丈夫か!?」
俺はすぐさま耳郎に謝罪した。ま、まさか耳が弱いのか........?
今の悲鳴すげー可愛かったな.......。
「かーみーなーりー!?」
その時耳郎がまさに般若の形相を顔に張り付けてゆっくりと
立ち上がってきた。そして耳のイヤホンジャックを俺に向ける。
「ご、ごめんて!?わ、わざとじゃないんだ!」
「あれ絶対わざとでしょ!!今日という今日は許さないよ!!」
「ゆ、許してくれ~!!この前一緒にライブ行った仲じゃないか!」
「それとこれとは話が別!!反省しろ!!」
「ぎゃーー!!??」
俺はそのままイヤホンジャックを自分の耳に叩き込まれ
爆音を直接流されてしまった。
「アハハハ~。いいぞ耳郎(^▽^)」
「ちょ、ちょっと小林先生!耳郎さんを落ち着かせてください!」
次回、ミリオの本気