俺の名前は紅林二郎。
「よし.......お前らいくぞ」
「うん!」
「俺に命令すんな!」
今から出久、爆豪とともに雄英高校トップクラスの実力を持つ三年生、通形ミリオと戦う
雄英高校ヒーロー科の1年だ。
「三人とも準備はいいよね!じゃあ早速始めよう!」
ミリオ先輩の言葉を聞いた俺たちはすぐさま戦闘体勢を取る!
そして先手必勝と言わんばかりに俺たちは一気に先輩に向かって行こうとした。
しかし........ミリオ先輩の姿が体操服だけをその場に残し姿を消した!
「な!?ど、どこに消え........」
その瞬間!俺の腹に強烈な衝撃が走った!
「グハ!?」
何が起きたわからなかったが、その衝撃の正体はすぐにわかった。
(な!?ミリオ先輩が下に!?一体どこから現れやがった!?)
突然地面から現れたミリオ先輩に出久はすぐさま反応する。
「フン!」
出久はワンフォーオールを身にまといながら先輩の顔面に回し蹴りを
食らわせようと足を振るった。しかしその蹴りは先輩の顔をする抜ける。
「!?」
「早い蹴りだよね!いいと思うよ!」
「グ!?」
出久はカウンターの右ストレートを顔面に食らわされる!
「死にやがれ!!」
爆豪が空中から先輩に向かって爆破を食らわせようと両手を構えた。
しかし先輩の体は地面の中へと消えていく!
「チ!なんだあいつの個性は!?」
爆豪はそのまま地面に着地する。しかし後ろから突然先輩が
現れ爆豪を蹴り飛ばしてしまった。
「グハ!?クソが!!」
「出久!あの人の個性は一体なんなんだ?」
「まだ確定でないけど恐らく自分の体をすり抜けさせる個性だね。
どうやって瞬間移動してるかは謎だけど」
冷静な表情で鼻血を親指でしゅっとふき取りながら説明する出久。
じゃああの人にダメージを与えることはできないのか?
そんな風に考えていると立ち上がった爆豪は俺たちに叫んだ!
「お前ら気合を入れろ!!攻撃当たるまでやり続けるだけだ!」
「へ。滅茶苦茶なことを言うな.......だが泥仕合は俺の得意分野だ!」
「とにかく分析を続けよう!戦闘を長引かせれば突破口が.......」
「悪いけどそんな俺は甘くないんだよね!!」
俺たちが話し合う中再び再びミリオ先輩が再び地面の下から現れ
俺たちを襲撃する!俺たちは分散してとっさにそれを避けるも
ミリオ先輩は常に俺たちの動きのその先を行っていた。
俺たちは反撃を試みるが全くミリオ先輩の体に攻撃を当てることができず
逆に返り討ちにあい続けた。その状況が20分続いたんだ。
「ああ.......ク......」
「クソ.......が.......」
出久と爆豪は度重なるミリオ先輩の猛攻に全身痣だらけ。
二人は悔しいそうな表情をしながらその場に倒れた。
ついに体力の限界が来てしまったんだ。
「クソ.......二人とも限界か…」
俺も全身痣だらけ俺は自分の打たれ強さのおかげまだ立っていることが
出来たが自分自身も限界に近づいていた。
「フー!3人ともすごいタフネスだよね!けどそろそろ終わりにするよね!」
まずいな.......次の一撃食らったら多分もう限界だ。クソ!一撃も入れられずに
終わるなんて嫌だ!!どうにか一撃を入れる方法を.......一撃を.......
ん?待ってよ.......先輩は俺たちに一撃を入れるときは......。そうだ!
コレしかねぇ!!俺は先輩に向かって叫ぶ!!」
「俺はまだまだ余裕だぞ!!舐めるなーー!!」
俺は叫びながらミリオ先輩の顔面に拳を当てに行く!だがしかし
その拳は先輩の顔をすり抜けた!そしてカウンターのストレートが
俺の顔面に迫る!だが.......これが俺の狙いだ.......!
「ここじゃあ!!」
俺はわざとその拳に頭を当てに行く!!そして俺の頭と先輩の拳から
鈍い音が鳴り響いた。
「ガ......」
「グ!ちょっとやられたよね!けど......」
「グハ!?」
ミリオ先輩はそのまま俺の腹にとどめの蹴りを入れる。
そして俺はそのまま倒れちまった。
「僕の勝ちなんだよね!!」
俺たち三人は完全敗北してしまったのだ。
その後俺たち三人が目覚めた後ミリオ先輩の話が始まった。
「ま、まさかあの3人が一方的にやられるなんて......」
「すり抜けるし!ワープするし!轟みたいなハイブリッドですか!?」
俺たちの試合を観戦していたA組メンバーたちは訳がわからず
先輩に質問を投げかける。
「いや、1つ!俺の個性は透過なんだよね!」
透過。発動中はあらゆる物をすり抜けることが出来る個性らしい。
「全身個性を発動すると、俺の身体はあらゆる物をすり抜ける。すなわち地面もさ!」
「じゃああれ、地面に落っこちてたってこと!?」
「そう!地中に落ちる。そして、落下中に個性を解除すると不思議なことが起きる。
質量がある物が重なり合うことはできないらしく、弾かれてしまうんだよね!つまり俺は瞬時に地面に弾き出されてるのさ!これがワープの原理。体の向きやポーズを調整して弾かれた先を狙うことが出来る!」
「ゲームのバグみたい。」
「言い得て妙!」
「攻撃は全て透かせて、自由に瞬時に動けるのね。やっぱりとても強い個性…」
「いいや、強い個性にしたんだよね。個性発動中は肺が酸素を取り込めない。吸っても透過しているからね。
同様に鼓膜は振動を、網膜は光を透過する。あらゆるものがすり抜ける。
それは、何も感じることが出来ず、ただただ質量を持ったまま落下の感覚だけがある」
なるほど......この人は自分の個性を使いこなせるように努力してきたのか......。
「一見便利そうに見えるけど、長い訓練の中で使いこなせるようになっていったってことですね」
「その通り!そんな感じだから壁をすり抜ける時も片足以外発動。もう片方の足を解除してから設置。そして残った足を発動させてすり抜け。簡単な動きでもいくつか行程がいるんだよね」
すごいな.......もし仮に俺が同じ個性を持っていたら同じように使いこなせれるように
なれるのだろうか?
「いやー!でも三人とも俺の予想以上に強かったよね!特に紅林二郎君!
俺に一撃食らわせたのはすごい驚いたよ!」
「え?ああ.......あれは一撃って言っていいんですかね?」
「もちろん!!その証拠に!僕の右の拳は多分ちょっとヒビが入ってよね!
ほら!すごい腫れあがってる!」
A組のみんなに青く腫れあがり負傷した腕を見せるミリオ先輩。みんなちょっと引いてる。
「インターンの現場ではプロと同列に扱われる。時に人の死にも立ち会う!けど、怖い思いも辛い思いも全てが学校じゃ味わえない一線級の経験!その経験が予測をする力を育みトップを掴んだ!ので、
怖くてもやるべきだと思うよ!1年生!」
インターンか............俺もやってみようかな?
次回、紅林二郎。サーナイトアイのインターンへ......