紅鬼のヒーローアカデミア   作:0101シュート

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切島の覚悟

羅威刃の東雲と秋元がついに動き出す。

 

「じゃあ俺は行くね東雲ちゃん。我妻が送ってきたこの捨て駒たちを連れて」

 

「ああ。これは俺たちにとって成長のチャンスだ。絶対にものにするぞ」

 

二人はそういいお互い背中を向けて持ち場へと走っていった。

この事件で羅威刃は意外な成長を見せることとなる。

 

 

 

 

 

 

俺の名前は紅林二郎。

 

「うお!?フロア全体が揺れている!?」

 

死穢八斎會、入中 常衣の個性に苦しめられているインターン生だ。

 

 

 

 

 

俺たちは奴らの地下施設に成功し、治崎を追う。その道中で

奴の個性による壁の妨害などがあったが···········。

 

「オラ!!」

 

髪を真っ赤に染め怒りの拳を壁に向かって振るう。すると壁は粉砕して

道を開いた。こんなところで時間はかけられない。

 

「急ぎましょう。壊理ちゃんが助けを待ってます···········」

 

「うむ」

 

(このパワー。私と対峙したときより強い。それにこの圧は···········

彼の個性は感情によって力を引き出すのか?)

 

サーナイトアイは俺の個性に関して考察を立てていた。

 

「やばいパワーやな。この作戦俺らいらんとちゃうか?」

 

「いや戸狩の兄貴。ちゃんといるいるイルムケップ山です」

 

「どこやねんそれ!?」

 

「北海道っす」

 

「日本なの!?」

 

「フ。三人ともユーモアがありますね」

 

サーナイトアイは天王寺事務所の会話を聞いて少しだけ笑っていた。

 

 

 

俺たちは目的地に走る。しかし俺たちは更なる妨害を受けることとなる。

 

「うお!?なんじゃ!?」

 

「うわ!?」

 

「道がうねって!?」

 

「変わっていく!」

 

突然通路がまるで海のように波打ちにうねり変形する。クソ!

足元が安定しないせいでうまく動けない!

 

「治崎じゃねえ逸脱してる!考えられるとしたら···········本部長、入中!!」

 

入中、通称ミミックと呼ばれている死穢八斎會の本部長。奴の個性は擬態。

物の中に入り、自由自在に操る個性。だがこの地下の廊下をも

操るなんてあり得るのか!?

 

「規模が大きすぎるぞ!せいぜい動かせるのは冷蔵庫ぐらいって…!」

 

「薬でブーストさせたら無理な話やないな!」

 

クソが!こんな所で足止め食らっている場合じゃないのに!

俺がそんな風に考えているとミリオ先輩が環先輩に何か言った後

突然一人で走り出した。

 

「ミリオ先輩!!」

 

「スピード勝負!それを奴らも分かってるからこその足止めでしょ!先に向かってます!」

 

そう言って先輩は壁をすり抜けて先に行ってしまった。正直言って俺も先輩みたいに

先に進みたいがここは先輩に任せるしかない。それよりこの場を何とかしないと!

しかしその時俺たちの立っている地面に穴が開いた。

 

「うお!?」

 

俺たちは抵抗する暇もなくその穴に落ちてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「クソ!なんなんだよ一体!?」

 

俺はすぐさま着地して周りを見渡す。随分と開けた場所だな。

一体ここはどこなんだ?

 

「おいおいおいおい空から国家権力が...不思議なこともあるもんだ」

 

そしてその場にいやがったのは3人のマスクを付けた不気味な男たち。

こいつらも資料に書いてあった。

個性、窃盗の窃野、結晶の宝生、食の多部。

 

「よっぽど全面戦争をしたいらしいな········」

 

「そのようやな········クソガキ共、本職ナメとるんちゃうぞ。全員カタにハメたろうか?」

 

そういって怒りのオーラを放ちながら拳を鳴らすファットガムと渋谷。

だがそんな二人に向かって環先輩が声を上げた。

 

「その本職の力は目的のために…こんな時間稼ぎ要因、俺一人で十分だ!」

 

環先輩がそう言って奴らの前に出る。しかし戦うべき相手はこいつらだけじゃ

なかったのだ。

 

「あれれー!?道に迷って困ってけど········どうやらいい所に来たみたい!」

 

(は?ま、まさか、この声は!?)

 

(来やがったか········)

 

その声を聞いた上鳴と久我の背中に嫌な寒気が走った。笑いながら

俺たちのいる部屋に入ってくる男。それは二人にとっての因縁の相手。

 

「お!久我以外にも京極メンツいるじゃん。楽しくなりそうだな。

地獄へボンボヤージュ!」

 

羅威刃の秋元詩郎。そいつがナイフを不敵に舐めながら5体の脳無を引き連れこの部屋に

現れたんだ!

 

「何でここに脳無が!?」

 

相澤先生が驚愕して叫ぶ。

 

「我妻が送ってきてくれたんだよな~。なんかこの戦場じゃ実験場には

最適だろうって。まあとにかく何人か地獄にいってもらうかな」

 

ふざけんな!脳無がここに現れるなんて。

まずいな。環先輩が一人で残るって言っていたが明らかにそれは

死を選びに行くようなもの。もう何人かここに残らなければならない。

全員の頭にその考えがよぎった。そんな一瞬の空気を察して上鳴が声を上げた。

 

「お、俺も残ります!環先輩だけじゃ絶対にダメです!だから俺も」

 

上鳴の叫びに周りが少し驚愕の表情を見せる。だが久我は冷静に

上鳴の肩を掴んだ。

 

「おい、上鳴。お前アイツとちゃんと戦えんのか?」

 

久我の心配は当然だ。何故なら上鳴は過去に秋元対戦し

手も足もでないまま体を切り裂かれ殺されかけている。

確かに俺もこいつが残るのは賛成しかねるな。だが上鳴の覚悟は本物の様だった。

 

「戦える·············!あいつに勝つためにどんだけ覚悟を決めて特訓してきた

と思ってんだ·······!」

 

上鳴の目に狂気が宿る。絶対にあいつを倒すというその気持ちは久我だけでは

この場にいた全員に伝わってきた。

 

「そうか·······じゃあ俺も·······」

 

「待て待て久我くん。上鳴の面倒を見るのはこの色男、南雲恭平の

仕事だぜ。こいつが残るなら俺が一緒に残る」

 

そういって上鳴の横に立ち山鎌を構える南雲。この人の目も上鳴を守るという

決意が溢れていた。

 

「とは言えこの人数は流石にきつい。誰か一緒に·······」

 

「じゃあこの戸狩派ナンバー3、室屋 柊斗が力貸したるわ」

 

「へー。ありがとよ室谷さん。今度いいキャバ紹介してやるよ」

 

「興味ないわ。それにあんたの紹介するところは相当作り笑い

がうまい嬢が多い所なんちゃうか?」

 

「な、なんだと~!?」

 

「じゃあ俺も············」

 

久我もここで戦う意思を示そうとするが守若がそれを止めた。

 

「久我く~ん。ここは俺が残るよ。あのマスク野郎をぶっ飛ばすんでしょ?

久我君は自分のすべきことをして」

 

「守若の兄貴······」

 

「それにあの黒い化け物は刺身にしてもいいんでしょ~?」

 

刺身包丁を構え笑いながらオーラを放つ守若。この人本当にやばそうだな。

 

「はい。極上の大トロにしてやってください」

 

 

 

そして俺たちは環先輩、上鳴、南雲さん、室谷さん、守若さんに任せ

更に次のエリアへと向かって行った。

 

 

 

目的地へ俺たちはただひた走る。だが俺たちは再び入中の個性に苦しめられる。

 

「うお!?」

 

再び通路が波うつように変形する。なんだこれ!?さっきより揺れが大きいぞ!?

ていうか!これやばい!?

 

「うわー!?」

 

その揺れた通路は跡形もなく変形し俺たちは完全に分断されてしまったんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

俺の名前は切島鋭児郎。

 

「うお!?みんなどこに行ったんだ!?」

 

突然薄暗く広い場所に隔離されてしまったインターン生だ。

 

 

 

 

みんなはどこにいったのかと周りを見渡す。するとインターホン先で聞き慣れた

あの声が············。

 

「切島ー!!無事かー!?」

 

「渋谷さん!」

 

そう俺以外にも渋谷さん一緒にこのエリアに飛ばされてきたのだ。

渋谷さんは猛ダッシュで俺の元へと駆けつける。

 

「俺はなんともないです」

 

「そうか!じゃあはやくみんなと合流············いや待て!誰かおる!」

 

渋谷さんの言葉通り俺は誰かが俺たちの元へ走ってくるのを感じた。

薄暗い闇の中から勢いよく何者かの拳が俺たちに向かってくる。

俺はその拳を受け止めてやろうと体をガチガチに固める。

 

(砕けても知らねえぞ!)

 

「安無嶺過安···········」

 

しかしその時俺の脳裏によぎったのは···········体育祭の時に食らった

紅林の本気の顔面パンチ···········。俺は一瞬のうちに奴の拳にそれと同じものを感じた。

 

(これ食らったら···········やばい!?)

 

俺の背筋が凍り付くような冷たさ。俺はすぐさま力むのをやめる。

そして全身全霊で横に飛んだ。

 

「うおー!!グ!」

 

俺は無様に地面に転がりながらもその拳を避けた。だが奴の拳の二の矢

はすぐさま渋谷さんに向かって行く。だがなんと渋谷さんはその拳を

あえて頬で受ける。そして激しく体を回転させた。そう渋谷さんの神業の如き

受け流し技術。それは奴の拳を見事いなしたのだ。

 

「おら!!」

 

そしてその回転を利用して回し蹴りをそいつに食らわせる。

 

「ぐ!?」

 

奴は後ろに少し吹き飛ばされた。

そんな奴に渋谷さんはすぐさまチャカを抜き奴に発砲した!

しかしその弾丸が謎に黄色いバリアに防がれる。

 

「クソ!一人とちゃうんか!」

 

渋谷さんがすぐさまドスも抜きチャカと同時構える。俺もすぐに立ち上がり

体を固め直した。渋谷さんとならきっと勝てる!だがそんな希望はすぐに消え去ることになる。

 

「なんや!?うお!?」

 

その時暗闇のなから何かが渋谷さんに飛んでくる。彼は超反応でその物体を

体をずらして避けた。だが避け切れなかったのか彼の鼻の上が少し出血する。

 

(なんや!?一瞬だけ見えたが···········手斧!?ん!?)

 

その時大きな斬撃が渋谷さんを襲う!

 

「ち!?」

 

彼はすぐさまドスでその斬撃を受け止める。その斬撃の正体。それは

殺意に溢れた斧だったんだ!

 

「あいつは!羅威刃の東雲!」

 

「くそ!このタイミングで!?」

 

「天王寺組の渋谷!相手にとって不足無し!俺と戦え!!」

 

渋谷さんは東雲との戦いを余儀なくされる。

 

 

 

 

 

「フン。ちょうどいい。我々はこの小僧をさっさとかたずけよう乱波。

我々は矛と盾。あっちは盾ひとつ。もっともそっちの少年は半端なようだが」

 

和服を着たマスクの男。先ほど拳を振るってきた意気揚々とした

マスクの男が俺の元へと歩いてくる。

 

「俺思うんだ。喧嘩銃や刃物は不粋だって、持っていたら誰でも勝てる。そういうのは喧嘩じゃない。

だから!!お前は個性だけで来てくれ!!」

 

乱波と呼ばれた男が俺に向かってスタートを切る!そしてその拳を俺に向かって振るった!

 

(やばい!まともに受け止めるなんて考えるな!こっちも攻めにいく!)

 

「うおー!」

 

俺も奴に向かってスタートを切る。そして奴の拳を躱したカウンターを取ろうとした!

しかし···········。

 

「ぐお!?」

 

それより早く俺の頬に拳が刺さった。俺はその拳を受けて吹き飛ばされる!

そしてそのまま地面に転がった。

 

「うお···········!?」

 

(力だけじゃない···········アイツの拳速い···········)

 

俺は口から血を流しながら急いで立ち上がる。こうやってまだ立てるのは

ちゃんと回避をしようとしてたからなんとか芯を外せたこと。

そして殴られる寸前に硬化を顔に発動させることが出来たからだ。けど

常にそれができるとは限らな···········。

 

「まだ立てるってことはまだやれるよな!!」

 

「な!?」

 

立ち上がった瞬間奴はもう俺の懐の中にいた!まずいぞ!

この間合いとタイミングじゃあ絶対に躱せない!

 

(腕をクロスさせて防ぐしかない!)

 

「うおー!!」

 

俺は体を限界まで硬化させる必殺技、安無嶺過武瑠を発動させ

奴の拳を受け止めようと腹を括った!そして奴の拳が俺の体を襲う!

 

「おら!オラオラオラオラ!!」

 

「グー···········!?」

 

まるで弾丸の様な拳が嵐のように俺を襲う。硬化させた腕が

頭が、胸が、どんどん砕けていく。出血が···········止まらない。

 

(やばい···········!でも硬化を解くな!解いたら本当に死んじまう!)

 

耐えろ!耐え続ければきっとチャンスが···········。

 

「お前いいな!」

 

「グハ!?」

 

俺の無防備な腹に奴のストレートが突き刺さる。

頭に意識が集中し過ぎていたせいか···········俺はどうやら防御の腕を上げすぎていたようだ。

 

「うおー!?」

 

俺はそのまま吹き飛ばされ、壁に突き刺さる。

 

「ゴフ···········!?」

 

(やべー。内臓ちょっと傷ついたか···········?)

 

まさか吐血までするなんて···········やべぇねあいつ。なんて強さだよ。

俺は血を吐いた傷ついた壁の瓦礫と共にそのままその場に崩れてしまう。

 

「うお···········やべぇ」

 

体の激痛が全く止まらない···········。あいつの拳。速いうえにパワーもある。

悔しいが実力が全く違い過ぎる···········。

 

 

 

(フンあの少年はもう限界。私のバリアを出すまでもないな)

 

「切島!!大丈夫か!?」

 

「よそ見してんじゃねぇ!!」

 

「くそ!!」

 

渋谷さんも東雲との戦いでこっちに来れない。俺一人で···········

このピンチを何とかしないと。俺は体に無理矢理力を入れて立ち上がる。

 

「フン。いいパンチ打つじゃねぇか···········」

 

「ああ。お前もいいな!!もっと耐えてくれよ!!」

 

「うお!?」

 

立ち上がった俺の顔面に容赦なく奴は拳を叩き込む。そして

また嵐のような連撃を俺の体に打ち込み、そしてトドメと言わんばかりに

俺の頬を撃ちぬいた。

 

「おら!!」

 

「う!?」

 

俺はなんとか渋谷さんに稽古の時に学んだ受け流し技をやってみるが

失敗に終わり俺は再び吹き飛ばされた。だが空中で何とか体勢を整え

膝をつく形で転倒を防ぐことに成功した。

 

(フン、失敗じゃないな。なんとかぶっ倒れるのは防げた···········)

 

「ああ···········」

 

鼻血、吐血、が止まらない。せっかくの一張羅も所々破けて血塗れで台無しだ···········。

結構気に入ってたのに···········。

本当世の中理不尽だよな···········怖い思いして、死ぬほど特訓して··········

殺されかけて··········それでも戦うって覚悟を決めてやっと強くなれったてのによ。

だがアイツはあんな遊ぶような感じでそれを軽く超えてくる。

本当に不平等だよなぁ···········。

フー、わかってるさ、俺には周りと比べて才能がないってことを··················。

 

「ハアハア···········」

 

紅林みたいに理不尽を覆せるほどのパワーなんてない。緑谷みたいに

キレる頭もない。爆豪のようにうまく立ち回れるセンスも皆無···········。

そんなことちゃんとわかってるんだよ、だがな···········

 

 

それでも俺は漢気でどんなピンチでも立ち向かえるヒーローになりてぇんだよ。

先生たちみたいに仁義を貫き通せるかっこいい男になりてぇんだよ···················

みんなを守れる男に熱い男にになりてぇんだよ!

 

俺はボロボロになったシャツを脱ぎ捨て背中の赤い獅子の刺青を露わにする。

上鳴の兄弟と交わした約束を思い出せ!

 

 

 

『切島。もっともっと強くなってみんなを守れる男に一緒になろうぜ!』

 

『おう!誓おうぜ!お互いの背中の刺青にな』

 

 

 

 

 

才能はない。それは百も承知だ。

だが才能のない人間には才能のない戦い方があるんだよ·····!

 

 

 

「かかってこいやー!!ゴロツキがーーーー!!!!」

 

 

 

「いいぞ!いいぞお前!!次の絶対に耐えてみせてくれ!!」

 

「うおー!!」

 

俺は再び奴に向かってスタートを切る。そんな俺に奴は再び拳を振ろうとする。

だが、それは何発も食らったからいい加減タイミングが分かって来たぜ!                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                             

 

「うおー!!」

 

「何!?」

 

俺は奴が拳を振るうジャストタイミングで頭を下げ奴の腰に向飛びついた!

奴の腰をがっちりホールドした俺はタックルの要領で奴を地面に倒そうとした。

だが奴はまだ立っている!

 

「放せー!!」

 

「うおー!!」

 

奴は俺の背中に向かって拳を連打してきた。だが俺に腰を掴まれ

間合いを詰められてる影響で奴は本気のパンチを撃ててない。

これなら余裕だぜ!

 

「クソ!放せっていてんだろうがー!!」

 

離すかよ·····················俺は上鳴の兄弟とどれだけ握力鍛えてきたと思ってる。これは死んでも

放すか!

 

「うお!?」

 

(まずい!体勢が!?)

 

「おらー!!」

 

「うお!?」

 

俺は足腰に極限まで力を込めて奴を地面に倒すことに成功した。足腰も兄弟との

走り込みで滅茶苦茶鍛えてんだよ!

 

「やっと俺の攻めの番だ!!」

 

「く!?」

 

俺はすぐさま倒れた奴にまたがりマウントポジションを取る!

そして拳を極限まで硬化させ奴の顔面に叩きつけた!

 

「食らえ!!」

 

「グハ!?」

 

俺は無我夢中で拳を叩きつけまくる!不格好な戦い方なのはわかってる!

けど才能のない俺にはこれしかない!

 

「うおー!!」

 

「う、グ!?ど、どけー!!」

 

「ガア!?」

 

奴の倒れたままの渾身のストレートが俺の折れた鼻に突き刺さる。

俺はおもわず立ち上がり鼻を抑えてしまう。その隙に奴は立ち上がる。

 

(ま、まずい!オラ!)

 

俺は達があってくる奴に苦し紛れのローキックを足に打つ。だが奴はそれに

構わず、俺に拳を振ろうと構えた。

 

「いいぜ!俺もお前に勝ちたくなってきた·····················うお!?」

 

だが俺が放ったローキックは奴の足の骨を折っていた。奴は大勢を

崩しふらついてしまう。その瞬間俺の頭に勝機の二文字が浮かんだ!

 

「俺の粘り勝ちだ乱波!!」

 

「く!」

 

俺はその隙をついて奴の胸ぐらを掴み大きく振りかぶり拳を構える!この一撃で

全て終わらせてやる!

 

(まずい!あの少年が胸ぐらを掴んでるせいで間にバリアを張れない!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おら!!顔面陥没しとけや!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「グァ!?」

 

俺は奴の顔面に極限のフルスイングを決めた!奴は空中で一回転し

その場に大の字で倒れた。

 

「うお···············立てない···············俺の負け··············か?」

 

「ハア··········やったぞ畜生··············俺の勝ちだ」

 

俺もその場に膝をついて倒れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

次回、東雲と乱波。

そしてこの戦いに戒炎の影が。




才能のない人間には才能のない戦い方がある。この答えを切島は自分で出しました。
小峠先生の影響ももちろんありますが、彼は戦いの経験の中で自分で答えを導き出し
ました。
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