戒炎トップ、我妻京也。雄英ビック3の一人、通形ミリオ。この二人が
今幼い少女めぐって激突する。
「壊理ちゃんをお前なんか渡さない!絶対にお前を倒す!」
「駄目だな通形。若いうちは素直に失敗を受け入いれるべきだぞ」
この戦いはとても恐ろしいものとなるんだ。
俺の名前は久我虎徹。
「化け物共が!!真っ二つになっとけ!!」
「ザクザク!シャア専用ザク!」
「おら!!邪魔するんじゃねぇぞコラ!!」
六車の兄貴、一条の兄貴と共に邪魔する大量の脳無たちと激戦を繰り広げる
インターン生だ。
ヒーローと極道に連合によって行われた死穢八斎會への突入作戦。
俺たちは奴らの地下施設に侵入したが戒炎の放った数体の脳無たちの
妨害をうける。その数も明らかに異常だ。
(くそ!一体どうやってこんな数を用意しやがった!?)
後から知ったことだがどうやら我妻は戒炎とヴィラン連合を統合した時
奴は離反しようとした者たちの大粛清を行った。その際奴はなんと
粛清した奴は全員脳無に改造してしまったのだ。
『ドクターの技術は本当にいい。一度捨てたゴミをこうして再利用できるんだから』
奴に倫理観という上等なものは欠片も存在しない。あいつは本当に悪魔だ。
そしてその我妻がルミリオンと壊理ちゃんの身柄を賭けて死闘を
繰り広げようとしていた。
「本当にわかってるのかな通形。自分の今の状況を」
「·············?何を言っている?」
「だから·············こういうことだよ」
その時我妻が目にもとまらぬ速さで早撃ちを披露する。
(··········!?まずい反応遅れた!?避けられない!!)
ルミリオンは片手で壊理ちゃんを抱えながらもう一方の腕で
壊理ちゃんを覆うように守る。
「グ!?」
「キャーー!?」
銃弾がミリオの前腕に被弾する。そして目の前で鳴り響いた銃声に彼女
は恐怖の悲鳴を上げる。
「ッ!壊理ちゃん!大丈夫·············ん!?」
「ほら追撃だ」
「く!?」
我妻が忍者刀を抜きルミリオンの体に向かって突きの攻撃を繰り出そうとする。
ルミリオンは彼女を抱えたままながら全力で後ろに飛びその突きを躱した。
後ろに転びそうになるも彼は全力で踏ん張りその場に着地する。
(危なかった·············)
「通形。今ので分かっただろ。今の状況で俺に勝つのは不可能だ」
「な、なにを·············」
「最初の銃撃。本来のお前なら例え不意打ちでも個性を使えば難なく回避できた。
そして今の突きは個性を使えば回避どころか戦況を変えるカウンターを放つことだってできたはずだ」
「く·············」
ルミリオンはその言葉に反論することができない。何故ならその言葉に
何一つ間違いは存在していないかったのだから。
「お前はその子を抱えている以上簡単に個性を発動できない。
本当にヒーローはみんな単純でいいよね。全く無関係の人間のために命をかけるんだから。
だから死ぬんだよ」
我妻は再び彼に向かってスタートを切る。そして真正面から忍者刀を横に振る。
ルミリオンは全力でかがんでそれを避けようとする。
(避け切れない!けどこれなら!)
ルミリオンは顔の部分だけ透化させ奴の刃を避ける。しかし
我妻は冷静にかがんだルミリオンにローキックを振るった。
「まあそう避けるしかないよな。だから大体読める」
「ガ!?」
「キャー!」
彼女を抱えたルミリオンは横に吹き飛ばされる。地面を擦るように
すべりその場に倒れる。そして我妻は倒れた彼ら忍者刀を下に持ち替え
彼らを串刺しにしようとする。
(ま、まずいこのままじゃあ彼女も!仕方ない·············)
「壊理ちゃんごめん!!」
「きゃ!?」
ルミリオンは倒れたまま彼女を横に投げる。そして自分はその態勢のまま
体を透化させ地面に潜る。そうすることで奴の刃を避けたのだ。
そして彼は奴の振り終わりの瞬間を狙いそのまま地面から勢いよく
飛び出し奴の顔面を殴る。
「グ·············。へー············」
我妻はそれを頬で受け吹き飛ばされる。だが奴は後ろに飛んだあと
難なく着地した。そしてルミリオンはその隙に投げ飛ばした彼女の元に駆け寄る。
「壊理ちゃんごめんね。大丈夫?」
「う、うん·············平気」
「なるほど·············どう防ぐかはちょっと気になっていたけど。
まあそこら辺はちゃんと割り切るか。いい判断だね」
我妻は殴られて口から血を少しながすも全くダメージを追っている様子はない。
このままでは奴には絶対に勝てない。ルミリオンはとある決断をする。
彼はマントを外し壊理ちゃんに優しくかける。
「ごめん壊理ちゃん。しばらくここにいて。あいつをすぐに倒して君を地上に連れて行く」
そういって彼は透化し地面に潜り込む。
(なるほど············一気に勝負を決める気か。いいね)
我妻も忍者刀を構え深呼吸して構えじっと彼の動きを待つ。
(基本俺は後出ししかできない。けど············大体の手は読める。後必要なのは
度胸だな)
一瞬の静寂がその一帯を支配する。そしてその静寂が············彼の声によって切り裂かれる。
「うおーーー!!」
「フン。やっぱり後ろだよね」
「POWER!!」
ルミリオンは奴の後ろから出現しその拳を振るおうとする。
我妻はすぐに後ろを振り向きカウンターの横払いをする。だが
ルミリオンは透化しそれを無効化する。そしてそのまま我妻の頬を思いっきり殴る。
だが············。
「グ!?これは············!?」
ルミリオンの足の裏に灼熱の痛みが走る。下を見るとそこには無数のマキビシが。
「通形。お前の透化は厄介だが渾身のパンチを放つ時お前は足の部分を
透化できない。何故なら軸足はパンチにいて重要な要素だからだ」
そして我妻は殴られながらもそのまま銃を下に向ける。そしてマキビシを
踏んだ逆の方の足を撃ちぬいた。
「ぎゃー!?グ!?」
ルミリオンは足に激痛を感じながらも透化を発動させ地面に潜り込む。
そして我妻から距離を取った。そして撃たれ出血した足を抑える。
「ハアハア············く········!」
(クソやられた。奴は多分俺は後ろから来るって事前に想定していた。
そして攻撃を受けるのを承知の上で俺の隙をついたんだ!
打たれた足は············もう動かない。けどマキビシを踏んだ足はまだ動かせる!)
「これで蹴りの技は使えない。どうした?素直にその子を渡す気になったか?」
「············っ!そんなわけない!」
ルミリオンは片足で立ちながら再び地面に潜り込む。そして一気に
奴の間合いを潰して真正面に立つ!
「次は真正面からだ!!POWER!!」
ルミリオンの渾身のパンチが奴を襲う。だが奴は平然とその拳を
顔面に受け平然とした。
「腰が入ってない···········この程度避けるまでもないな」
「え···········?」
我妻はルミリオンの腕を掴む。その瞬間ルミリオンの背筋に寒気が走る。
一瞬のうちに巨大な恐怖が彼の心を襲った。
(す、すぐに透化して地面に···········)
ルミリオンが個性を発動させようとする。だがそれよりも先に
我妻が個性、ナイトメアを発動させた。
「が··········!?」
(なんだ!?個性が···········いや体が動かな···········)
「チェックメイトだ」
「グ!?」
我妻はルミリオンの首を片手で掴み地面に叩きつける。そして
忍者刀の先端を彼の顔に近づけた。
奴の個性はナイトメア。我妻に恐怖を抱いた者の体を動かさなくすることが出来る個性。
「よく頑張ったな。けどこれで終わりだ」
「ク、クソ···········」
「や、やめて!!私連れていってもいいから!その人を···········」
「だ、駄目だ···········壊理ちゃん···········!君は逃げて···········!」
「へ~。お互いのことをそんな大事に思ってるんだ。いいね二人とも。素晴らしいよ」
そういって奴は顔を赤らめ更に口角を上げる。我妻は彼にトドメを刺そうとした。
しかし···········。
「ミリオ!!」
「ん?ああ増援か」
そうその場に新たなヒーローたちが到着したのだ。そこにはサーナイトアイ。
天羽事務所の永瀬。そして···········
「へえ~久しぶりじゃないか···········緑谷出久」
「我妻···········!!」
怒りで染まった目をした緑谷出久。彼らがその場に駆けつけたのだった。
次回、緑谷の狂気とオーバーホールの執念が戦場に混沌を巻き起こす。
「我妻!お前は絶対に許さない!!」
「壊理ー!!俺の元に戻ってこい!!」
ミリオと壊理を救え!