僕の名前は緑谷出久。
「我妻··········お前を捕まえてすべて終わらせる!!」
「おいおい殺気が抑えられてないな緑谷。殺すの間違いじゃないのか?」
憎き怨敵を目の前に怒りで目の前が真っ赤になっているインターン生だ。
我妻京也。この男は悪魔だ。こいつは過去、あの合宿事件でみんなを傷つけた。
そして奴は小峠先生、上鳴君、そしてお茶子さんに瀕死の重傷を負わせたんだ。
そして今奴はミリオ先輩を····················奴はみんなを傷つけ嘲笑う··········あいつは··········。
「フー··········!フー··········!!」
怒りで頭がおかしくなりそうだ··········!いや·····今はそんなことどうでもいい。
今すぐこいつを··········。
僕の頭が怒りで支配されそうになった時、永瀬さんが僕の頭を鷲掴みした。
「が!?」
「緑谷~。何熱くなってんの?俺言ったよな。怒るのは別に構わなねぇ。
だがなそれで冷静さを失うんじゃないって。·····お前初っ端から冷静さ失ってんぞ?」
「そ、そんなこと·········」
「そんなことじゃねぇよ。いいか?俺の指示にちゃんと従え。
じゃなきゃ後で髪を焼く」
「わ、わかりました··········」
永瀬さんは僕の冷静さを取り戻せてくれた。そ
うだ今ははやくミリオ先輩と壊理ちゃんを助けないと。
その時我妻はミリオ先輩の首を掴み地面に叩きつけながらも状況を冷静に見ていた。
(ここでサーナイトアイ、天羽事務所の永瀬、そして緑谷か。サーナイトアイがいての
正直3対1じゃ勝ち目が薄いな。あいつは未来が視える。仕方ない··········見たくない未来を見せてやる)
「フン!」
「ギャー!?」
「「「!?」」」
我妻がミリオ先輩の首にある頸動脈を切り裂く。
「ああ··········!血が··········」
我妻が彼の出血を確認すると鼻で笑いながら立ち上がる。
「ミリオ!!」
「お前!!」
「緑谷突っ込むな!」
サーナイトアイがその光景に青ざめる。あの傷早く止血しないと
命に関わる。すぐに助けないと··········。そんな考えが僕たちの頭を
同時によぎった。そんな僕たちに······サーナイトアイに我妻は微笑む。
「さあ、サーナイトアイこの場の誰でもいい。未来を見てみろよ。
こんな密閉された空間なら嫌でも通形が景色入ってくる。
その未来でこの子は生きているかな?」
「く!」
(もし予知してミリオが死んでるのが視えたらその未来が確定してしまう!
なんなんだこの男は!?私の弱点··········いや心を容赦なく抉ってくる)
そう我妻はサーナイトアイのことも事前に調べていた。
死穢八斎會と手を組んだ時点で死穢八斎會にことを嗅ぎまわっている
ヒーローたち、そうサーナイトアイ事務所を徹底的に調べ上げていたのだ。
『俺は敵対する可能性が少しでもあるやつは全力で愛する。愛に限界なんてないんだよ』
奴の狂気は底なしだったのだ;
「我妻!!」
僕は我慢できずに永瀬さんの静止を無視して奴の前に立つ。そして
鎖分銅をその手に構えた。
「緑谷。お前雄英を辞めなかったんだって?随分と無神経な奴だな。
人を殺しておいてさ」
「ああそうだよ。僕をお前を倒すために雄英にとどまる決意をしたんだ」
「へー、決意に溢れてるね。麗日お茶子の影響かな?」
「何·········!?」
「お前が立ち直れた理由。それは彼女だろ?いい女らしいね。
ちゃんと合宿所で殺しておくべきだった··········いや今からでも彼女を··········」
「貴様ーーーーーーー!!!!!!」
僕はその言葉を聞いた瞬間頭が沸騰するかのような怒りに支配され奴に突っ込んだ。
「緑谷!クソ!!」
永瀬さんはしょうがないと腹を括りガスバーナーとドスを
構え僕の後ろをついていく。
「我妻お前はみんなを苦しめる!ここでお前を倒す!!」
僕は怒りのまま鎖分銅をブン回してその勢いで奴の頭に分銅を投げつける。
「危ないだろう?高校生がなんてことをしてるんだ」
だが奴はそれを軽々と避け僕の懐へと進入してくる。
けど避けるの何て想定済みだよ!
「食らえ!!」
僕はグルグルと回る鎖を肩に巻きながら奴に中国拳法仕込みの
回し蹴りを振るう。
「フーン。いい蹴りだ」
だが奴は直前で後ろに飛びそれを避けた。でも僕は冷静に鎖を肩に巻いたことにより
リーチが短くなった鎖分銅を奴に振るう。
「うん。知ってるよ。それはそう使うものだろ?」
「な!?」
奴はそれをも涼しい顔をして避けてしまった。そして奴は僕に向かって
忍者刀を··········。
「緑谷伏せろ!!」
僕はその声に従い必死に頭を下げる。すると僕の頭上を火炎が通る。
「おらお前の美顔にガスバーナー!」
「シュ!危ないな」
永瀬さんのガスバーナーでの火炎攻撃を避けるべき我妻は一旦さがる。
「永瀬さん·········」
「緑谷~説教は後だ。集中しろ。サーナイトアイ!あなたをルミリオンと
例の子供を連れて逃げろ」
「わ、わかりました。ミリオすぐに助けてやる!壊理ちゃん
一緒に行こう」
「は、はい」
サーナイトアイはルミリオンを背負い壊理ちゃんを抱えその場から離脱しようとする。
しかし事態は最悪の展開を迎える。
「うわー!!」
「グ!?」
「青山!戸狩さん」
青山さんと戸狩さんが腹や腕に怪我を負いながら吹き飛ばされ
その場に倒れる。2人の倒れた先にいたのは異形の姿をしたオーバーホールだった。
「どいつもこいつも邪魔だ!!壊理ー!!戻ってこいーーー!!!!」
オーバーホールが地面に触れ個性を発動させる。すると地面が激しく揺れ
巨大な大量の棘あたりに出現する。
「うお!?あぶねぇー!!」
「どっこいしょー!!」
倒れていた二人はなんとか立ち上がり急いでその棘を避ける。
そして我妻と戦っていた僕たちも何とか避けることに成功した。
だけど··················その棘が···············二人を連れて走っているナイトアイの元にも
行ってしまったんだ。
「ク!?しまっ·········ガ·········!」
その瞬間ナイトアイの体が棘に貫いてしまった。けどナイトアイは
刺されながらも二人を後ろに投げ飛ばし直撃を回避させる。
そして飛ばされたルミリオンが血で染まった彼の姿を見てしまう。
「そ、そんな·········サー?サー!!しっかりしてください!!」
ルミリオンは動かせない両足をひきずるようにほふくしながら彼に近づく。
「ああ·········ああ······」
そんな現状に壊理ちゃんが絶望した。そんな彼女にオーバーホールが声を上げた。
「壊理お前のせいでまた人が死ぬぞ。これが望みなのか壊理!」
その言葉を聞いた彼女は体を震わせながら立ち上がり奴の方を向く。
「わ、私。そんなこと望んでない!」
「駄目だ壊理ちゃん!!君はあいつの元に·········」
僕たちの意識が壊理ちゃんの方を向いたその一瞬の刹那。我妻が行動を
起こす。
「おいおい。俺を無視するなよ」
なんと奴は懐から二丁に拳銃を取り出し僕たちに向かって発砲した。
「ガ!?」
「チ!?マジか!?」
その弾丸は僕と永瀬さんの腹を抉った。僕たちはその場に倒れてしまう。
(しまった·········こいつあんな早撃ちもできるのか········)
「永瀬の兄貴!ふざけんなクソ野郎!」
それを見た青山さんが狩猟刀を奴に振ろうと足を動かす。だが
オーバーホールが繰り出した。棘が再び全体を襲った。
「クソ!」
青山さんはなんとか避けることに成功するも前腕や足が傷ついてしまう。
(アカンなこれ。俺もぶっちゃけ時間の問題やで)
戸狩さんは多数の出血を見せながらも余裕を見せていた。
だが追い詰められているのには変わりない。
「う·········!クソ!!」
僕と永瀬さんは撃たれた腹を抑えながら立ち上がる。
この状況どうすればいい!?みんなみんな重傷だ!こんな状況で
どうやってあの子を助ければいい?どうやってオーバーホールを
止める!?どうやって我妻を倒せばいい!?ああああ!どうすれば·········!!
頭がぐちゃぐちゃになりそうだ。
立ち上がった僕に我妻は真顔で話しかける
「緑谷。頭のいいお前ならもうわかるだろ?この状況もうどうしようもない」
「何·········!?」
「残念だがお前はここで死ぬ。その個性大人しく別の
人間に渡してヒーローを辞めるべきだったな」
「お前·········このことを知ってるのか!?」
「ここでもうお前は死ぬんだ。そんなことはどうでもいいだろ?
さあ死んであの世弔に謝ってこい」
我妻が僕に向かってスタートを切る。永瀬さんはそれを止めようと
銃を抜こうとした。
「させねぇ!ってうお!?」
だがオーバーホールが起こした地震によってバランスを崩される。
こいつの動き誰も止めらない。僕もドスを抜いて防御しようとしたけど
多分·········アイツの方がはやい。
「死ね緑谷出久。その個性と共にこの世界から消えろ」
奴は忍者刀を僕に向かって振ろうと振りかぶる。ああ·········もう駄目·········。
しかしその瞬間我妻が動きを止め、横に飛んだ。そして僕の
目の前を凄まじい風圧が飛ぶ。僕は思わず目を閉じる。
「おっと危ない。そうか来てしまったか。しかも二人も」
僕は恐る恐る目を開ける。するとそこにいたのは········。
「大丈夫か?出久」
「じ、二郎君」
バットを持った二郎君。そしてナイフと拳銃をもった久我君が。
「久ぶりだな紅林、久我」
そして再び我妻の口角が上がった。
次回、紅林VSオーバーホール
久我VS我妻