紅鬼のヒーローアカデミア   作:0101シュート

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宇佐美……グスン(´;ω;`)


悪党

俺の名前は紅林二郎。

 

「二郎君これ················」

 

「なんだと········!?」

 

親友の出久と病院の待合室にあるテレビを見て驚愕しているヒーローのインターン生だ。

 

 

テレビのニュース。その内容はオーバーホールを護送していた時に起きた事件のことだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

事件当日

 

 

「····························」

 

異形に変形してしまったオーバーホールは警察の護衛のもと

とある警察病院に移送されていた。護送車と数代のパトカー。そして護送に協力している

プロヒーロースナッチ。彼らの車が高速道路を運転中。事件が起きた。

 

「ん?なんだあのトラック。急に前に割り込んで」

 

護送車の運転手が前のトラックに違和感を感じる。その瞬間トラックの荷台の

扉が開く。運転手はその荷台にあるものに度肝を抜かれた。

 

「な、なんだあれ!?機関銃!?」

 

そうその荷台にあったのは戦争などで使われる固定型の機関銃だったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おいおい!よくこんな武器を調達できたな~!!」

 

「上堂。オーバーヒートを起こしてもかまわねぇ!好きなだけブチかませ!!」

 

「了解だ~!!アハ~~!!!!!」

 

麻生の指示に従い神堂は荷台の扉の近くに固定されている機関銃を両手で握り護送車や周りパトカーに銃撃する。

その弾丸は奴の個性によって強化されていた。

 

 

 

 

 

 

上堂新一

個性 火薬強化

 

弾丸の火薬の爆発を大きくすることが出来る。しかしこれは

オールフォーワンに渡された個性である。

 

 

 

 

 

 

「う、うわーーーー!!??」

 

「た、たすけ··················!ギャーーーーー!!!!」

 

その強化された弾丸は車の強化ガラスやその車体を軽々と突き破り

運転者や乗りあわせていた警官たちの体を容赦なく貫く。

 

「く、クソ!グァーーー!!!???」

 

スナッチも個性を発動させ抵抗を試みるも容赦なくその体を弾丸で貫かれていき

見るも無残な肉片としていく。その弾丸を食らった乗り物たちも次第に

爆発していった。

 

 

 

 

 

 

弾丸がすべて吐き出された後、麻生、上堂、コンプレス、スピナーは荷台から降り

状況を確認する。その場は大量の血痕と車の残骸が散らばっていた。

 

「アハハ!見ろよ!!ミンチになってるぜ~!!」

 

「流石だ。治崎から巻き上げた金、全部使ったバリューはある」

 

バラバラになった死体を見て笑う上堂と機関銃の

威力に満足している麻生。二人はこの惨状に笑みすらこぼしていた。

 

「おいおい··············ここまでするかよ················」

 

「ひ、ひでぇ·············」

 

コンプレスとスピナーはあまりの惨状に戸惑いの声を上げる。彼らも

ヴィランだ。もちろんある程度の殺人は厭わないだろう。しかし戒炎の奴らの殺しに

対する姿勢はあまりにも自分たちの感覚と違い過ぎた。

 

「おいおい···········テメーら何言ってやがる?」

 

二人の声を聞いた麻生の顔から笑顔が消える。そして二人を睨みつけた。

 

「お前ら色々勘違いしてるようだからハッキリと言ってやるよ。

俺たちはコミックのように悪ぶってヴィランを名乗ってるガキじゃねぇ。

マフィアだ!気に入らねぇ人間はたとえ堅気だろうが何だろうがぶち殺す

生粋のアウトローなんだよ!」

 

「な、なに···········?」

 

「く···········」

 

麻生の発言に二人はたじろぐ。

 

 

「おいおい麻生。新人をいじめちゃダメだろう?」

 

その時その場に黒いヘドロが発生しその中から我妻出現する。

 

「おお我妻ちゃん。違うよ。軽いアドバイスをしてあげていただけだ」

 

「フン···········。物はいいようだな」

 

我妻は鼻で笑いながら燃え上がる車の残骸の方へと歩いていく。そして

一部の残骸を蹴り飛ばした。その下にいたのは異形の姿と化し、

拘束具で動けなくなっているオーバーホールこと治崎だった。

奴も機関銃の銃撃の影響を受けており体に車の破片が刺さっていたり

弾丸が体を抉っている。

 

「うう···········」

 

治崎が目を覚ます。だが虫の息なのは誰から見ても明白だった。

 

「なんだ···········殺しに来たのか?」

 

「うん。それと···········」

 

我妻が治崎の服のポケットを漁る。そして···········個性を消す弾が入っている

ケースを取り出した。

 

「もらうよ。これが欲しくて俺はお前たちに関わったんだ」

 

「返せ···········!」

 

「お前はもう死ぬんだ。別にいいだろう?」

 

我妻はそういって拳銃を取り出し奴の額にその銃口を向けた。

 

「最後に言いたいことがあるなら聞くけど?」

 

「く、クソ····················うう··········親父·········ごめんなさい··········ごめんなさい··········!」

 

その言葉を聞いた我妻は無の表情のまま引き金を引いた。

 

 

 

 

「治崎。時代が悪かったね。こんなヒーローだのヴィランだの

バカみたいな時代じゃなきゃ大成できたかもな。でもやっぱりお前もバカだよ。

親父がそんな愛しい存在ならあんな状態にせず素直に言うこと聞けばよかったのに。

だから最後まで惨めな気持ちになるんだよ」

 

我妻はそう言いながら屈んで奴の瞼に触れ目を閉じさせた。

そして立ち上がり仲間たちの元へと歩く。

 

「悲しむことはない。親父さんもきっちりあの世に送ってやる。向こうで

ちゃんと謝るといい」

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、寝たきりになっていた死穢八斎會組長がいる建物が爆破された。

これにより死穢八斎會は根絶やしとされてしまった。

この事件はヒーロー社会だけではなく、裏社会にも大きな恐怖を与えることとなった。

 

 

 

「戒炎はもっと大きくなる。そのための大きな戦争も目前だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺の名前は上鳴電気。

夜の天羽事務所の武道場で竹刀を振るっているインターン生だ。

 

俺は今正直焦っている。今回の死穢八斎會の事件で俺は

あまり活躍というか、いい経験が出来なかったからだ。

 

(あの時秋元が目の前にいたのに···············俺は何もできなかった。

南雲さんたちの足を引っ張らないのが精一杯だった)

 

俺はそう思いながらあの時のことを思い出す。

 

 

 

 

 

 

 

『守若!相変わらずやばい奴だな』

 

『初対面だろが~殺すぞコノヤロー~』

 

『や、やば···············』

 

俺はあの戦場で高次元の殺し合いを見せつけられた。

 

『上鳴!ボーとしてんじゃねぇぞ!』

 

『す、すいません!南雲さん』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「結局脳無倒したの南雲さんたちだったし···············ハア···············

クソ···············クソ···············!」

 

俺はこのもどかしさを晴らすために竹刀を思いっきり振り下げる。

もっと強くなりたい!戦場で戦えるようになりたい!けど俺はまだ弱いんだ···············。

 

「おうおう。精がでてるじゃねぇか上鳴」

 

「あ、矢部さん」

 

道場にに青髪リーゼントとサングラスが特徴的なセクシーな男、矢部光晴が

現れる。俺は一旦素振りを辞め矢部さんに頭を下げる。

 

「お疲れ様です!」

 

「おう。お前さん鍛錬を怠ってはいないようだが··············今のお前はセクシーではないな」

 

「へ?セクシー」

 

「振るっている剣に色々雑念が乗っている。闇雲に剣振るうのは駄目だ。

刀専門じゃない俺でもわかっちまうぜ」

 

「あ··············そっか」

 

俺は過去に小林先生に言われたことを思い出す。自分の無力さから目を逸らすために

訓練するのは違う。今の俺はまさにその状態だった。

 

「ハア··············でも俺どうすればいいんでしょうか?どうすれば皆さんみたいに···········」

 

「バカやろう。いいか上鳴。すぐに強くなる方法なんては存在しねぇ。

だが今は無理でもいい理想の形だけはイメージしとけ」

 

「理想のイメージ?」

 

「そう。男ならセクシーに生きろ。理想の自分ならどうするかってハッキリさせるんだ。

それに従って生きていれば自ずと道は開けていける」

 

「は、はい··············」

 

この時の俺にはあまり理解が出来なかった。けどこの出来事は自分自身を

見つめるきっかけになったんだ。

 

 

その後俺は切島の見舞いにいった。そして理想の自分について話を聞いたみたんだ。

その会話は俺に影響を与えることとなる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

飯田。青山を疑う

 

 

 

 

 

 

 

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