四話 Sとの戦い / 屋内戦闘訓練
雄英高校ヒーロー科。ヒーローの卵たちの午前の授業は
至って普通である。なんなら今必修科目である英語を
学んでいるところだ
「では心操!ここの英文で間違ってるところは?」
「えっと.......4番ですか?」
「イエス!正解だ!!それにしても心操!結構自信なさげだが
英語は苦手か!?」
「あ。はい.......少し」
英語はマスターしたいと思っているがなかなか
勉強の勉強はうまくいかない。英語できればタイプライターで
ちゃんとローマ字入力じゃなく英文で報告書を作成できるんだが。
こうして午前の授業は終わり、昼食で腹を満たした後
全員が待ちに待った時間が訪れた。そうヒーロー基礎学の
時間だ。
「わーたーしーがー!普通にドアから来た!!」
オールマイトがクラスに現れる。そしてクラスは大興奮。いやー流石だな八木さんは。
「これから行うのはヒーロー基礎学!ヒーローの素地を作るため、様々な訓練を行う課目だ!!
単位数も最も多いぞ!!早速だが、今日はコレ!!戦闘訓練!!」
オールマイトの言葉を聞いたクラスの奴らは
さらにテンションを上げる。
「そしてそいつに伴って……こちら!!
入学前に送ってもらった『個性届』と『要望』に沿ってあつらえた……ヒーローコスチューム!!
着替えたら順次グラウンド・βに集まるんだ!!」
オープニングテーマ Over again
A組の生徒たちは全員着替えてグラウンドに集まっていた。
全員が独自のヒーローコスチュームを身にまとっている。
だがそんななかある意味で一人目立っている人物がいた。
「心操。あんたかっこいいっていうかなんかおしゃれだね」
「そうだろ耳郎。まさにハードボイルドな俺にふさわしいコスチュームさ」
心操のヒーローコスチュームは、
黒いジーンズ
真っ白なベルト
薄めなマゼンタ色のシャツ
ワインレッドのネクタイ
黒いベストと黒いコート
そして黒い帽子を被っていた。
※風都探偵の翔太郎を意識してもらえばわかりやすい
「全く調子乗って。馬子にも衣装ってやつだね」
「え、は!?ど、どういう意味だ!?」
心操は抗議しようとしたがオールマイトの
号令がかかる。
「はい注目!!これから訓練の説明をするぞ!!」
ルール
・ヒーローチームとヴィランチームに分かれる。
・ヒーローはヴィラン捕獲か核兵器の確保で勝利。
・ヴィランはヒーロー捕獲か制限時間まで核兵器を守り切ることで勝利。
そしてチーム分けはくじ引きで行われた。俺はヒーローチーム、パートナーは麗日お茶子だ。
「よろしくね心操君!」
「おう!よろしく」
そして相手のヴィランチームは轟と障子のチームだ。
「では早速Aチーム、Bチームの訓練を始める!!4人は定位置についてくれ」
心操と麗日はビルの前で作戦会議をしていた。
「どうしようか心操君。とりあえずスタート同時に
建物に入って核を探す?」
「いや。それはやめといたほうがいいな」
「へ?どうして?」
「轟の個性を思い出してみろ。あいつの個性ならビル全体を
凍らせることができる。そしてその相棒があの障子だ」
「フムフム」
「あいつの個性は確か複製腕。複製した腕から耳や目といった器官を
何個も作り出すことが出来る。多分俺らがビルに入った瞬間
察知されてビルごと凍らされてジ・エンドってわけだ」
「えー!?そんなんどうしよもないやん!
ちゅーか心操君すごく詳しいね。どうしてそんな二人の
こと知っとるん?」
「ん?あー。俺のダチに結構な情報通がいてな。そいつから聞いて
このクラスの個性は大体把握している」
「へー。っていうか今そんな話しとる場合ちゃう!
どうしよう!なんも手がない!」
「おい落ち着けって。なんも手がないわけじゃない。
とりえず訓練開始と同時にこれを使う」
心操は懐からゴーグルのようなものを取り出した。
「え?なにそれ?」
「訓練開始のときにわかるさ」
そして試験開始の合図が送られた。
『ハイ!訓練スタート!!』
心操はゴーグルを覗きビルを凝視する。すると四階に
熱反応を発見した。
「二人が四階にいる。恐らく核も四階だな」
「すごい!なにそのゴーグル!?」
「これはデンデンセンサー。色々見ることが出来る高性能なゴーグルさ。
さて核のある階は把握できたし、次は敵の居場所と様子。そして核のある
部屋を確認しよう」
心操は青いデジタルカメラを取り出した。そして青いメモリを
カメラに挿入する。
『バット』
するとカメラはコウモリ型のロボットに変形し
宙に浮いた。
「わーコウモリさんだ!可愛い!」
「こいつはバットショット。情報収集してくれる自立型の
ガジェットだ。あいつらの偵察を頼む」
バットショットは心操の指示を聞くと四階の周りをグルグルと徘徊し始める。
そして心操はスタッグフォンを取り出した。
「窓から見える場所にあるといいんだが.......ってよしビンゴだ。
麗日これを見ろ」
二人がスタッグフォンの画面を見ると窓越しに
核兵器とそれを守る二人の姿が映っていた。
「場所はみるにビルの北側の部屋だ。
あいつらこのまま動かないつもりかもな」
心操が冷静に分析する中、麗日はそんなのお構いなしに
走り出す。
「よし!場所もわかったし早速潜入しよ!!」
「お、おい!ちょっと待てよ!!」
麗日はの不用意にビルの入口に足を踏み入れてしまう。
その瞬間ビルが上から凍り付け始めた。
そして麗日の目の前に氷の壁が迫る。
(あ。アカン)
「麗日あぶねー!」
心操は自身の身に着けている腕時計にメモリを
挿入する。
『スパイダー』
心操は麗日が凍り付く前に右手で抱き上げ
左手の腕時計からワイヤーを天井に放ち
二人は宙吊りの状態になることで凍り付くのを
防いだ。
「あ、危なかった........」
「全く。困ったお嬢さんだぜ。こうなったら仕方ない。
麗日。とりあえずお前の個性で俺と自分自身を浮かせるんだ」
「わ、わかった!」
麗日は心操と自分にふれ無重力を発動させる。
すると二人の体は宙に浮いた。
「よし。このまま四階の窓に行くぞ!」
二人はビルの外に出て、壁を伝って上に登り
四階の窓付近の近づく。
「よし!入ったと同時に解除してくれ!」
「了解!」
「行くぞ!」
心操は窓を開け中に侵入する。そして麗日も中に入り
無重力を解除した。
「轟!奴らが来たぞ!」
「チ!障子の言う通り窓からきたか!」
どうやらヴィラン側は心操たちがここに来るのを把握して
迎撃態勢を整えたようだ。
「凍り付け!」
轟は二人に向かって氷結を放つ。
「麗日横に避けろ!」
「は、はい!うわ!?」
二人はそれぞれ逆方向に避け、氷結による攻撃を回避する。
「思った通りだ!味方のいる部屋でさっきみたいな
広範囲の氷結はできねーよな!」
「クソ........!」
(さてここからどうするか。とりあえず轟を
倒す!)
「麗日!俺は轟をどうにかする!
お前は障子をなんと躱して核の回収を試みてくれ!」
「え!わ、わかった!」
心操は轟に目線を向ける。
(よし!ここはハードボイルドに決めるぜ!!)
「轟!お前を倒す!」
心操は轟に向かって走り出す!しかし........。
「悪く思うなよ」
、ツルン
「あれ?」
心操は派手に転んでしまう。
「まったく。俺の個性把握できてるのに
なんで地面凍らせると思わなかったんだ?」
轟は倒れた心操を凍らせて動けなくしてしまう。
観戦室
「心操派手にころんじまったぞ」
「さっきまであんな頼もしかったのに」
「心操ドンマイ」
耳郎に関しては頭を抱えてため息を付いていた。
(あークソ!派手に転んじまった!しかも
体動かせねー!はー。我ながら情けねーぜ。しょうがない
卑怯だが、個性使うか)
「おい!てめー!床凍らせるなんて卑怯だぞ!!」
「は?お前が油断してるから……あ」
その瞬間轟の目から光が消える。
「俺の氷を溶かせ」
すると轟は操り人形のように心操の指示に従い
心操の体に触れ氷を溶かす。
「おい轟!一体なにをしてるんだ!!」
障子は必死に叫ぶが轟にはその声は届かず
氷を全て溶かしてしまった。
「よし。悪く思うなよ!」
心操はすぐ立ち上がり轟に捕獲テープを付ける。
そして核へと走っていった。
「クソまずい!」
障子は腕を伸ばして心操を捕まえようとする。
「いかせんよ!」
麗日は障子に触れ無重力を発動させる。
「な!?体が!?」
障子は急に起こったことに理解が遅れてしまい
伸ばした腕を見当違いな所に伸ばしてしまう。
「よし!核回収!!」
心操は核にタッチした。
『ヒーローチームWIN!!』
「やったね!心操君」
「ああなんとかな」
心操は苦笑いしながら笑顔の麗日とハイタッチした。
(くそ。こんな勝ち方全然ハードボイルドじゃねーぜ)
訓練が終わった4人は観戦室に戻っていった。
観戦室
「なあ心操」
「ん?えっとお前は上鳴だっけ?」
「そうそう。でさちょっと聞きたいんだけどさ!
お前の秘密道具みたいなやつすごかったな!
あれってなんなんだ?」
「ああ。それウチも気になる」
「私も参考までに聞かせていただいてよろしいでしょうか?」
上鳴以外にも八百万と耳郎も興味を示した。
「ああ、あいつらはメモリガジェット。俺の探偵業を
サポートしてくれる優秀な仲間たちさ」
「た、探偵業?まあいいや、そういえばあのカメラ、コウモリに
変形したけど他も変形したりすんの!?」
上鳴は目をキラキラさせながら聞いた。やはり変形するタイプの
アイテムにはやはり興奮するタイプの男子なのだろ。
「変形するぜ。例えばこのケータイと腕時計とか」
『スタッグ』
『スパイダー』
心操は2つにメモリを挿入し、ライブモードに切り替える。
するとスタッグフォンとスパイダーショックは心操たちの
周りをグルグル飛び回った
「おー!クワガタ!!」
「これは蜘蛛ですか」
「こいつらもなかなか可愛いじゃん!」
「そしてこのゴーグルも........」
「あー!そのゴーグルめっちゃかっこいいと思ってたんだ!
ちょっと貸してくれよ!」
「え?別にいいが........」
上鳴は心操からゴーグルを受け取る。そして自分の目にかざした。
「なるほど!これで敵を見つけ出すんだな!敵はどこだ!」
上鳴は周りをキョロキョロと見まわした。それはまるで
新しい玩具を手に入れた子供のようである。
耳郎と八百万は彼の行動に少し引いていた。心操も少し呆れ気味だった。
「おいおい。今使っても意味ねーよ」
「それもそうか。じゃあもうやめ........ん?ちょっと待て!
なんか見えるぞ!」
「「「え?」」」
「なんか手袋を付けた、裸の女子が........!」
「いやーーーーーーーーーー!!!」
「ぎゃ!!」
その時葉隠透のビンタが上鳴に直撃する。そして上鳴は
目を回してその場に倒れこんだ。彼が見たのは透明人間、葉隠透の姿だった。
「う、ウェイ........」
「ひどいよ!上鳴くん!!うう........」
「上鳴あんたサイテーー!!」
「見損ないましたわ!!」
「バカヤロー!こんなことに使いやがって!返せ!!」
心操は目を回している上鳴からゴーグルを
奪うようにぶんどった。そんな中峰田が心操に
叫んだ。
「心操!それおいらに貸してくれ!!」
「は!?ふざけんな!貸すわけねーだろ!!」
「頼むよ!!」
「お、おい!やめろばか!!」
峰田は心操からゴーグルを奪おうと心操に抱き着く。
この状況のなか耳郎がゴーグルを奪った。
「お、おい!なにすんだ!?」
耳郎は無言のまま自分の耳たぶにあるイヤホンジャックをゴーグルに
近づける。そしてゴーグルは爆音とともに砕けた。
「「ああああああああ!!」」
「まったく........どんな使い方したら
こんな壊れ方するんだい?」
「その........すまねぇ出久」
次回仮面ライダーダブル!!
「子供殺せば来るかな?」
USJに現れた大量のヴィランたち!
「君はこの騒動に紛れてこのメモリを
使い復讐を果たすんだ」
そして動き出すミュージアム!
次回 Vたちの進攻 / USJ事件
これで決まりだ!!