東方神狐録   作:赤狐イナリ

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かぐや姫

「ここが噂のかぐや姫の屋敷か。」

 

まあ、言ってしまえば翁の家に住み込みのニートなのだが、とても美人なことが評判となり、結婚を求める人が絶えないそう。

 

「おや?あなたもかぐや姫に用ですかい?」

 

話かけてきたのは60から70ほどのご老人。おそらくこの人が翁(さぬきのみやつこ)だろう。

 

「翁、ちょっとこちらに。」

 

僕は翁を呼び寄せ、耳元でそっとささやく。

 

「僕は三狐神。アマテラスからかぐや姫の警護の任につかされました。」

「三狐神様………!神様が姫の警護に就いてくれるとは!」

「というわけで、かぐや姫に会わせてもらえますか?」

「ええ!もちろんですとも!」

 

で、かぐや姫と会うことになったのだが、

 

「姫ー!姫ー!早く起きてくだされ!」

 

寝坊してた。

しかも寝穢い。

 

「申し訳ない………こんな状態で。」

「いや………寝坊は誰でもするから。」

 

自分のことなんか言える訳ない。

だって1億6500万年寝てたんだから。

 

「あっ!ようやく起きられましたか!さっ!早く着替えて!」

 

起きた………って今は午後の2時くらいだぞ!?

作者でもこんなに寝坊はしないぞ?

 

「………。」

「おや?三狐神様、何をしているのですか?」

 

ただの読書だ。

まあ、はるか未来の本だが。

(牡丹が読んでるのは『相棒 season 5下』です。)

 

「ただの読書。それより、かぐや姫は?」

「あれ?姫ー!どこに行かれたのですかぁー!」

 

かぐや姫を起こして着替えさせて今度は探し回る。

パワフルおじいちゃんだな。

 

「お待たせ。」

「おや、あなたが噂の。」

 

かぐや姫です。

ただ、高天原にもっと美人な神様がいるため、かぐや姫も十分美しいよ!?だけどさ、神様パワーってやっぱすげえな。色んな意味で。

 

「翁から聞いたわ。警護に就いてくれるんですって?」

「それはあくまで表向き。本当はね、」

 

「君のとこに来るツクヨミをしばくため。」

 

「なっ………!」

「僕は君が月で罪を侵してここに送られてきたのも知ってる。」

「あなた………一体何者……!?」

「三狐神。」

 

何者と聞かれたら三狐神と答える。

それだけで十分だ。

あと、ツクヨミをしばくために確実なのはかぐや姫に嘘をつくことだからな。

あっ、あとツクヨミをしばくのはアマテラスからの命令だ。OK?

 

「三狐神、ツクヨミが来るって保証は無いわよ?」

「うん、知ってる。」

「だったらどうやって?」

「まずアマテラスを使ってツクヨミをこっち………地球におびき寄せて、で、地球に来たツクヨミを僕がフルボッコにする。」

「うん、とりあえず頑張ってね。」

 

さて、アマテラスに連絡でもとるか。

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