「うっ、ああ………」
目が覚めた。
目が覚めた場所は草原が広がっており、歩くとなかなか心地いい。
「てか、ここどこ?そもそもいつの時代?」
知るかんなもん。
ただ、かなり昔の時代に転送されたのは確からしい。
「じゃあ、なんか動くものを探すってのは?」
いいんじゃないですか?
「よし、ってか自分の姿確認しないと。」
どんな感じなんですかね?
「湖はー、あった。」
湖で自分の姿を確認する。
真っ白な狐耳と一本の尻尾。
服装は桜が全面にあしらわれたコートを着ている。
目の色は両方とも青で、髪の色は白である。
「ふーん、こんな感j………てかこれ本当に僕なの?」
本当に僕ですよ?
「………そっか。じゃあ次は動くものを探すか。」
そういいながらもう走り始めているが、姿が見えない。
「あれ?速すぎね?」
実際、軽くマラソンしただけなのに新幹線以上のスピードが出てるし、
おまけにドヒューンとかいうアニメで聞くような音が聞こえてくる。
転生ってすごいね!
「ん?人影発見!」
おや、見つけましたか。
「こんにちw………あおおっと!?」
軽く挨拶しただけなのに、なぜか返ってきたのは薙刀の一振り。
だけど結構余裕で避けられた。
「チッ、」
「初対面でこの反応はないよ?初対面でいきなり薙刀振り回したりする人見たこともないよ。」
「貴様のような神は見たこともないし聞いたこともない。だから攻撃する理由としては十分に過ぎる!」
「いやいや、どんな攻撃基準d………よっと!」
また薙刀振り回してきた。
だけどすごく遅く見える。なんでだろう。
「………もしやその躱し方は『能力持ち』だな?」
「能力?」
「そんなことも知らんのか?」
知りませんよ。
だってこちとらついこの前までただのノーマルな狐だったんですよ?
能力なんてなんの事なのか分かりません!
「自分の中に問いかけてみろ。」
Q.自分の能力は?
A.『変えることのできる程度の能力』と『空間にモノを書く程度の能力』ダゾ?
「………『変える』と『空間にモノを書く』か。よくわかんないや。」
「!?能力が二つもあるのか!?」
「珍しいものなの?だったら使ってみるか。『砕け散れ』」
そうやって薙刀の方に向かって言うと、おー、本当に砕けた。
「なっ!?この神具の薙刀が!?」
おーおー、焦ってるねぇ。
「ええいクソッ!ならばこの技で燃え尽きろ!」
「やだよ。転生したばっかなのにまた死ぬって。」
「ごちゃごちゃと………!『炎鳥「太陽神の炎柱」』!」
「あーー、もう!『変われ』!」
まずは砂を全て鉄に変えて、テキトーに乗り物状の形にする。
そうして僕は空に飛び、乗り物状の何かと一緒に落下!
「うぉぉぉぉぉ!!ロード◯ーラーだぁぁっ!!」
んで、下にいる敵はたまったもんじゃないよね。
「URYYYYYYYYYYY!!」
「ちょっ待っ、」
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!」
「オラオラオラオラオラオラオラオラァ!」
どこかで聞いたようなセリフを連発しながら攻撃するが、全く手応えがない。
「仕方ないか。『変われ』時よ止まれ!」
「………一秒経過。」
敵は動く気配さえ見せない。
「………二秒経過。」
そろそろいいだろう。
「三秒経過。そして時は動き出す。」
瞬間、停滞していた時が動き出す。
「うごあぁぁぁ!?」
結果は、察してくれ。
「はあ、門番なのに負けた。天照大神様に叱られる。」
相手が強すぎるのが悪い。