つらい!
深夜テンションとは怖いもので、神社の名前を決める際にも黒歴史になりかねないような名前が次から次へと出てきたのだ。
結果的には、博識の『博』と巫女になりたいという者がいたのでさの巫女が綺麗に育つようにとの思いから『麗』の文字を取り、『博麗』の名前に決まった。
ちなみにこの名前、丸一日掛けて決まったそうだ。
「………眠…、」
不眠不休で名前を決めたのだ、当然こうなる。
「………。」
おい、寝るの早いな。
そして紫と藍も………仲良く寝ている。
起こさないであげよう。
◯
「………、」
おい、いい加減起きろ。
「(やだよ、あと五十年くらい寝させ………)」
起 き ろ 。
「わかったよ、てか、今はいつ?」
なんだか日本語がおかしいが、今は西暦2008年の5月だ。
「………つまり、僕は1000年以上寝てたってこと?」
yep.
「はあ、とりあえずそこら辺を歩くしかないか。」
三狐神は狐の面を付けた。
これはあくまでも三狐神の気分次第で付けているようだ。
「ここは、たしか博麗神社?てか、石段長いなこれ………」
長く、永遠に続いているように感じる石段を、三狐神はゆっくり、一段一段踏みしめるようにして歩き始めた。
◯
「ふぅ、こんなもんかしらね。」
私は博麗霊夢。
この幻想郷で博麗神社の巫女をしている。
それで、隣にいるのが、
「まさか、閻魔様に遭うとは思わなかったぜ………。」
霧雨魔理沙。
はっきり言えば腐れ縁だ。
最初は挨拶を交わすくらい。
それがいつしか異変解決の仲間になっていた。
「でも、閻魔様に勝負を挑むなんて、あんたも物好きね。」
「へっ………、」
魔理沙は軽く笑った。
その時、階段を上ってくる『何か』があった。
「……魔理沙。」
「ああ、」
「これは……、あの閻魔以上!?」
問題はそいつが纏っている妖力。
「ヤバいな……。」
「修業、ちゃんとしておけばよかったわ。」
「まあ、一泡吹かせるしかないな。」
霊夢と魔理沙は大幣と(ミニ)八卦炉を構える。
そして問題のそいつが現れた。
「……懐かしい。」
真っ白な狐耳と一本の尻尾。
服装は桜が全面にあしらわれたコートを着ている。
髪の色は白である。
目の色などは狐の面に隠れてしまい、ここからは確認できない。
「………あんた、一体何者よ。」
「紫から聞きませんでしたか?僕は三狐神 牡丹。」
「ああ、あいつの新聞に出てたぜ、『稲荷の使い、白狐!幻想郷に現れる!』ってな。」
「有名人よ、あんた。」
「そうなんだ。」
「とりあえず、ここに来たからには、私と勝負するんでしょ?」
「ふっ…、当然。」
正直言うと、あんまり戦いたくないんだけどね。