ここはどこだ?
一面に紅い彼岸花が咲き誇り、屋台が軒を連ねている。
僕は死んだはずじゃ………?
「三狐神様、閻魔様が、四季様があなたに会いたいと言っています。さあ、こちらへ。」
鎌を持った死神。
本当に死んだんだ、自分。
今はきっと紫苑たちが八咫烏を抑えていてくれている。
だから、早く行かなければ。
三途の川の渡し船で閻魔の元へと向かう。
割愛!!
着いた。
「さて、三狐神 牡丹。」
あれが閻魔か。
ちょっと想像とはかけ離れてたが。
「あなたは死んだとはいえ、まだ未練があるのでしょう。」
「………未練しかない。」
「そうであれば、小町。彼を黄泉の国から戻してあげなさい。」
「ですが、四季様………。」
小町と呼ばれた死神は躊躇った。
「私は天照大神から許可を得ています。やりなさい。」
アマテラス………覚えてろよ………!
「では、これで失礼します。三狐神様、行きますよ。」
「待ちなさい。」
なんだよ。
「私たて是非曲直庁があなたを受け入れる時は、あなたに未練が無くなった時です。行きなさい。」
「………ありがとう。」
自分には未練しかない。
さっきそういったが、改めて過去を振り返ると本当に未練しかない。
「三狐神様、」
「なんだ?」
「もしも…………………いや、なんでもないです。忘れてください。」
なにそれ?
移動中
「着きました。ここの再思の道をまっすぐ通れば、戻れます。悔いのないように。」
再思の道は屋台が軒を連ねており、死んだ者の幽霊が物を頼んだりと、にぎやかだった。
なんかお腹すいてきたな。
だめか、流石に。
しばらく進むと、屋台は無くなり、灯りの無い真っ暗な空間に着いた。
あとどれくらいで着くだろうか。
わからない。
本当ならば一刻を争う自体だが、こういう時に限って無性に歩いて進みたくなる。
………光が見えた。
ここに行けば………!
○
「あっ!」
「「!?」」
突然、お燐が大声を上げた。
火焔猫 燐。
さとりの住む地霊殿にて怨霊を運ぶ火車をしているが、
よくさとりに心を読まれてはおやつなどを抜かれている。
「あのおにーさんの脈が戻った!」
「ほんと!?」
さとりの妹のこいしも駆け寄る。
そして、
「ゲホッ、ゴホ……!」
「起きたー!」
蘇った。
「あ゛ーー………閻魔ってあんなんなんだな。」
「は?閻魔?」
三狐神が蘇るのを待っていたさとり、こいし、お燐の三人は身を固くした。
「?」
「もしかして、その閻魔様って、髪の色が黄緑っぽかった?」
「うん。」
「………よく説教食らわなかったね、おにーさん。」
「………は?」
三狐神があの閻魔の面倒くささを知るのは、また後の話。