東方神狐録   作:赤狐イナリ

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申し訳ないです、緋想天の前にどうしてもメリーさんの話を入れたくて!
緋想天は少し後回しにし、5話ほど三狐神とメリーさんとの話にします。
ちなみにメリーさんはこいしです。


第六章∶メリーさんの異変
メリーさん


「はあ、はあ、はあ………」

 

最近、人里でこんな噂を聞いたことがある。

 

『メリーさんからの手紙』

 

その噂の内容はこうだ。

ある日、玄関先に一通の手紙が。

差出人のない、謎の手紙。

そしてその手紙には、

 

『私、メリーさん、今貴方の後ろにいるの。

 

とだけ書かれており、手紙を読んだ者は、首などを鋭利な刃物でザックリ抉られている状態で発見されている………というものだ。

 

三狐神は最初、『メリーさん』を騙った複数人物によるいたずらだと思っていた。

しかし、調べていく内に、いたずらではなく殺人が起こっており、複数人物による犯行ではなく単体での殺人だと分かった。

人里の人間が数人も殺されていれば流石の紫も博麗も気づいていると思ったが、

紫も博麗も、そのことには全く気づいていなかった。まるで、『無意識』の領域にあるかのように。

(博麗と紫がメリーさんの情報があれば三狐神のところにって言ったみたいだけど。)

 

「一体どういうことなんだ?博麗のみならず、紫も気づいていないなんて、」

 

一応警備も兼ねて人里を歩いているが、『メリーさん』らしき人物は見当たらない。

そりゃそうか。

 

「………ん?」

 

足元に何か光るモノがある。

 

「いたっ!これって……!」

 

光るモノ………それはナイフだった。

それも血まみれのナイフ。

そして変な気配、

 

「『変われ』。」

 

僕は神狐を粒子にし、それを四方に投げつけた。

何かモノに粒が当たったなら、必ず音が鳴る。

耳を澄ます。

 

 

 

 

 

 

 

 

そこか。

 

 

 

 

 

 

 

 

「わーすごーい!見破られちゃったー!」

「こいし?なんでここに?」

 

古明地こいし、古明地さとりの妹で、普段は外をふらふら歩いているらしいが、

ここに来たということは?

 

「実はね、この事件、」

 

 

 

 

 

 

 

 

私の仕業なの。

 

 

 

 

 

 

 

「!?」

「私って言っても私の能力をコピーしただけの偽物。そして姿も気配も私にかなり寄せてるから、みんなから犯人扱いされちゃうの。」

「それは地底だけの話か?」

「ううん、ここでも。」

 

僕の問いかけにこいしは首を横に振った。

 

「………許さない。」

「三狐神?」

「いたずらならまだしも、人を殺めるとはね………、到底許されないね……!」

「三狐神……」

「どうする?このまま犯人扱いされ続けるか、犯人を探し出すか、」

 

こいしはためらうことなく、

 

「犯人を探し出す!」

 

と答えた。

 

「紫、何か進展あった?」

「無いわよ。今藍と橙に探しに行ってもらってるけど、連絡が無いし………」

 

嫌な予感しかしない。

 

「紫、今すぐ藍と橙のところにスキマを繋げ。」

「?」

「嫌な予感がする。」

 

藍、橙、生きててくれ!

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