今後ともこの東方神狐録をよろしくお願いします。
コツ………カツ……コツ……、
三狐神が館を歩き、その足音がただ虚しく響きわたる。
ここにいることは分かってる。
今回の異変の元凶が。
紅い霧と同じ妖力を感じる。
紅い霧と同じ匂いがする。
正直言って当てになってないかもしれない。
でも大丈夫。
こういうのは外したことは一度もないから。
ドアノブに手を掛ける。
「止まりなさい。」
「ここでメイドが来るのか?もっと早くに来るものだと思ったけどな。」
「この先にあるお嬢様の部屋には行かせない。」
しれっと味方の情報を流したぞこいつ。
「あ、そう。」
あまり力ずくで解決もよくないんだけどね。
「ザ・ワールド。」
瞬間、時が止まる。
動きが止まる。
時が止まった幻想郷で動いているのは、メイド、咲夜だけ。
咲夜には勝算があった。
この幻想郷で今動けるのは私だけ。
だからこの空中にある大量のナイフで確実にとどめを刺す。
あと3秒、
2秒、
1秒、
時が動き出す。
無数のナイフも動き出す。
そして、刺さる。三狐神に。
「何があったのかしら咲夜?」
「お嬢様、侵入者がいたので、退治しただけです。」
確実に殺った。
「あ゛ーーあーーあーーーあ…………痛って…………、僕は裁縫道具の針山じゃないっつーの。」
「!?、確かに、殺した筈なのに!」
確かにこのナイフで殺ったはずだ!
なのに、なぜこいつは生きている!?
「あいにくと普通の人間とは再生力が桁違いなんでね、神様だから。」
異次元だ。
「一体何者………!?」
「三狐神、農家で祭られる田畑の守り神、みけつかみとも呼ばれるよ。」
言い終わる頃には三狐神の傷は塞がっていた。
三狐神は農家でまつる田の神。
「みけつかみ(御食津神)」の当て字である「三狐神」を音読した「さんこしん」の変化した語でもある。
確かそんなことをパチュリーの図書館でちらっと目にした。
神様など、いるはずがないと思っていた。
しかし、ここは幻想郷。
いるはずがないと言われる存在がいるのだ。
「咲夜、落ち着きなさい、まだ勝てる。」
「……ええ。」
「幻幽「ジャック・ザ・ルドビレ」」
「呪詛「ブラド・ツェペシュの呪い」」
時間停止と速さ、攻撃力ときたか。
だったら時間停止はしなくとも、速さと攻撃力で上回れればいける。
「幽玄「神狐呪詛返し」」
自分は弾幕に呪詛返しを混ぜた。
(混ぜなくとも危険、マネしないでね。)
呪詛返しって?
「呪詛返しとは、呪いをかけた相手に呪いを返す方法で、呪われてしまった時に、呪いを解く方法として非常に有効です。 呪詛返しは成功すると、呪いをかけた相手に、かけた呪いを跳ね返すことができます。 また、呪詛返しは、「かけた呪い」に「呪詛を跳ね返す力」もプラスされるため、呪術者へ大きなダメージを与えるのが特徴。」
(インターネット情報)
さて、これでどーなるのかなー?