「時は動き出す。」
「あぶな…………いった!!」
メイド………咲夜のナイフを完全に避けきれるわけじゃない。
呪詛返しも効果が現れるには時間が掛かる。
それも複数人物だ。
だから余計時間が掛かる。
(へるぷみー!)
それに時間停止と攻撃力、速さが伴った複数攻撃。
避けるのに精一杯なのだ。
遠くに逃げれば無数のナイフが。
近くに攻めれば紅い槍が三狐神を襲う。
「どう?これで懲りたかしら?」
「あいにく、諦められない質でね………。」
何度も神様と戦ってきたんだ。
能力を使わずとも、
「うん、このナイフの数は反則だ………、よっと!」
「避けられた。」
「少しだけ避けるコツは分かった(気がする)。」
まあ避けなくても天狐がある。
大丈夫。
「天狐「天ツ狐の嫁入り」」
スペルカードのような名前だが、普通に殺傷能力のある技だ。
狐の嫁入りとは、日が照っているのに、急に雨がぱらつくこと。 日照り雨。
また、夜、山野で狐火が連なって、嫁入り行列の提灯のように見えるもの。
三狐神が目を付けたのは日が照っているのに、急に雨がぱらつくこと。 日照り雨。 の方。前者だ。
雨だから自分の能力も合わせて雨を刀とかに変えればいいんじゃないか?
てなわけで生まれたのがこの天ツ狐の嫁入りである。
殺傷能力がえげつないくらいにあるこの技、
再生能力の高い吸血鬼、レミリアでもこれには耐えられなかったようだ。
「うー☆、私が負けるなんてー!」
「さーて、紅い霧を収めてもらおうか。」
「仕方がないわね………。」
嫌に聞き分けがいい。
レミリア、お前何か、
いや、何でもない。
「さて、紫?」
「?」
来ないし。
こういう大事な時に限って来ないのだ。このBB………けんじゃさまは。
さて、今回はどんなお仕置きをしようk………
「あ。」
空中に、スキマから飛び出す一本の腕。
絶対に紫のだ。
腕はだらしなく垂れ下がっている。
つまり、寝ている。
起こそ。
「メガホンを作ってと………」
「起きろーーー!!」
「うにゅあっ!?」
よし、起きた。
「さて、紫。」
「\(^o^)/オワタ」
「………僕はただ博麗の巫女を連れてきて欲しいだけなんだけど?」
「は?霊夢を?」
博霊霊夢。
人間としては最強格で、弾幕ごっこも最強格。
しかし修行をせずだらけきって惰眠をむさぼりまくっているので、最強の初代博麗の巫女にはあと一歩及ばず、最強格として人間を守っている。
「ちょうどいい相手が『下に』いるんでな。」
「まさか、フランを………!?」
「なに、負けることは無いよ、彼女は『浮く』から。」
「「「???」」」
全員が三狐神の言っていることを理解できていないようだった。