東方神狐録   作:赤狐イナリ

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作者の憧れている小説がかなり久しぶりに更新されてました!
全クリQマスターどこぞのドナルド好き、創作意欲を掻き立ててまだまだ書きます!


処罰対象、三貴神月夜見尊

「あー、もう!」

「きりがない………。一体何人いるんだ?月の兵士は。」

「………大体85000人くらいだった。」

「そんなに幻想郷に来られてもな………。」

 

早速コクトが吹っかけた宣戦布告を後悔している二人である。

 

「撃てー!撃て!」

 

一斉に兵士がレーザー銃を構え、二人に向けて撃つ。

これが効かないことなど、もうとっくに通達されてるものだと思ったが。

 

「な、なぜ効かない!?」

 

このリアクションにもいい加減に飽きてきた。

退屈しのぎかのようにコクトは平然と兵士を斬る。

そこに感情などあるはずもなく、ただただ風のない湖のように静かにいる。

 

「コクト………返り血まみれだよ?」

「いいんだよ、いちいち返り血を気にする余裕さえないんだから、俺らには。」

 

コクトは平然としている。

それどころか、余裕も少し見える。

 

「そこのコクト!止まりなさい!」

「俺らは車に乗った脱走者かっちゅーの。」

 

まるでパトカーに追いかけ回されるかのように、逃げ、斬り、また逃げる。

また増援が来た。

もうどれくらい斬ったかな?

まあ、敵ならいくらでもいるし斬れるし。

そんな考えも、一瞬でコクトの頭から吹き飛ばされた。

 

「コクト、」

 

コクトにとっては、とても聞き馴染みのあるこの声。

 

「………依姫か。」

 

綿月依姫。

月の都の防衛と地上の監視などを請け負う「月の使者」のリーダーの一人。

 

月の使者となる玉兎の戦術指南と、戦闘力を生かした侵入者の捕縛などをしており、かなり生真面目な性格である。

能力は、『神霊を呼ぶことができる程度の能力』である。

 

「まさか、玉兎の指南をサボって来たわけじゃないんだろ?」

「今はあなたが逃げているという緊急事態ですから。」

「俺が逃げただけでか?」

「いずれにせよ、あなたを逃がす訳にはいきません、覚悟。」

「これはツクヨミの指示か?」

「ええ、ツクヨミ様から命令が出ています。」

「だってよ、三狐神。」

「………三狐神?」

 

「依姫って言ったか、ツクヨミは今どこにいる。」

「三狐神様とはいえど、答える義理はありません。」

 

こっちは少し急いでるんだ。

 

「つべこべ言わずに答えろ!」

 

三狐神が空気を震わせて怒った。

ツクヨミ、前に僕はアマテラスと一緒にお前に忠告した筈だ!

『争いを起こすな』と!

 

「よもや………それを忘れたわけではないだろうな…………!ツクヨミ!」

「三狐神?」

「久しぶりにアメノミナカヌシに報告できるよ………。」

「三狐神様、報告とは?」

「月夜見尊の横紙破りだ。」

「それがアメノミナカヌシ様に認められれば、ツクヨミ様はどうなるのですか?」

 

 

 

 

 

「一番処罰が低くても三貴神からの永久除名及び高天原出禁、又は神号剥奪。」

 

「………重ければ、どうなるのですか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「重ければ、ツクヨミを歴史から完全抹消、又は消滅。」

 

「消滅とは。」

「そのままさ、ツクヨミを消す、ただそれだけ。」

「それだけ?」

「僕もアメノミナカヌシからの命令で動く。もうこの一件はアメノミナカヌシの耳に入ってる筈だ。できれば、ツクヨミには消えてほしくないんだよ、アイツ、僕の友人だから。」

 

それは三狐神の本音だった。

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