東方神狐録   作:赤狐イナリ

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三狐神がいるのは月面です。


一体何者が

「ふーん………じゃあ依姫たちを動かしたのはツクヨミ、お前じゃないんだね、スキップ。」

「うげ、多分誰かが私の名前を騙って司令を出したんだろうね、ドロー2。」

「僕がドロー2を持ってないとでも?はい。」

 

今はツクヨミとUNOをしている。

なぜって?

アメノミナカヌシからの処分が発表されるまで退屈だから。

 

「えーと、2、4、6………なんでドロー2を3枚も持ってるのさ!」

「知るか、早く引け。」

「全然いいカード出てこないし。」

「ツクヨミが引いたから僕か、ウノ。」

「は!?」

「早く出せよ。」

「もういいや、これで。」

 

ツクヨミは盤上に2を5枚出した。

 

「その枚数は反則………。」

「(三狐神が青を持ってなければ!)」

「よし、上がりー!」

「ぬあーーーーーーっ!!」

 

盤上に突っ伏すツクヨミと、勝敗を記録する三狐神。

 

「これで僕が115236勝2254敗。」

 

ちなみに勝率は約98.08%と、異次元の勝率である。

逆に11万戦以上もやって2254回しか勝てないツクヨミもどうかと思うが。

 

「そろそろじゃない?」

「あー、消滅だけはいやだーーー!」

 

ツクヨミの本音だ。

 

「来た。」

 

三狐神が指差す先、白髪でとても若い女性がこちらに向かってくる。

 

「三貴神、月夜見尊、アメノミナカヌシ様から処分の通達に参りました。」

 

三狐神とツクヨミがそろって礼をする。

 

「この度、三貴神月夜見尊を、無罪放免とする。」

「………は?」

 

これには流石に三狐神も驚いた。

何かしらの処分はあるかと思ったのだが、お咎め無しとは。

 

「理由としては、月の軍隊を動かしたのが、貴方ではなく、他の、第三者によって動かされた可能性が極めて高いからです。」

「………そうですか。」

「何か質問があれば高天原に。」

 

そう言うと白髪の女性はどこかに消えてしまった。

 

「…………フーーーーッ。」

「………まさか、ね?」

「無罪放免とはね?」

「誰も思わなかったなー。」

 

しばし、無言の沈黙の後、

 

 

 

「「よっっっっっっっしゃあああぁぁぁ!!」」

 

 

 

正直言って、とても不安だった。

さて、と。

 

「ツクヨミ、」

「ああ、私に出来ることならどんどん協力しよう。」

「コクトとツクヨミの事件の真犯人探しだ。」

「まずは、幻想郷にいる軍隊の撤退を頼むよ。」

 

ツクヨミは無線で依姫に連絡する。

 

『依姫、私の無罪が確定した。』

『本当ですか!?』

『これからコクトと、私の事件の真犯人を、私と三狐神主導であぶり出す。』

『了解!』

 

無線で話すツクヨミは、とても晴れ晴れとしていた。

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