時間軸的には花映塚手前くらいです。
「おはよう。」
「僕ってどれくらい寝てた?」
「は?」
「いや単純に、僕が寝てた時間を教えてほしいだけ。」
「………大体6時間くらい。」
それを聞いて少し胸を撫で下ろした。
なぜって?
前に1億6500万年寝たことがあるから。
「へー、そんなことがあったんだー。」
「?」
「あ、俺の能力は『星を司る程度の能力』だ。」
それはもはや『程度』ではないと思うのだが………。
あれ?さっきコクトは僕の心を、読んだ?
え?
ha?
「心を読めるのは氷の応用。」
「僕の心を透き通らせた(?)のか。」
「そういうこと。」
星に関することなら何でもできるようだ。
「そう、だからこういうこともできる。」
コクトが人差し指を上げる。
「生命の祝福爆発(ビッグバン)。」
「おおっと!?」
コクトの指先から凄まじい熱波が襲ってくる。
「流石にここじゃしないよ?」
「してほしいとも言ってない。」
「それでさ、夢の中で、宇迦之御魂神に会った。」
「………三狐神、荒神が犯人か?」
「ああ、荒神が犯人だ。」
僕がそういうなり、コクトは妖しい笑みを浮かべる。
「そうかい荒神共か…………!」
「ふふ………はっ…ハハハハハハ!!随分と舐めた真似をしてくれるなぁ!!」
コクトのいつもの口調は完全に壊れていた。
そう、月を穢そうとする、または、月の民を陥れるような真似をする。
これによりコクトが激怒することになるのだ。
ちなみにコクトは月では依姫の遥か上を行く『生ける伝説』となっているのだ。
そんな生ける伝説が激怒するとどうなるか?
「行くぞ、もう許さない。」
「………。」
そう言うとコクトは、消えた。
いや、消えたのではない。
凄まじいスピードで飛んだのだ。
荒神が高天原にいることをどうやって知った?
「………とりあえず、追いかけるか。」
荒神も今は逃げているのか高天原にいるのか、定かではないが、とりあえずコクトの元に行く。
○
「………お前が月夜見尊を………。」
「………誰だ?」
コクトは荒神の元に歩み寄る。
「お前なんかに名乗る必要などない。なぜなら………」
「は?消え――――――」
「ここで死ぬからな。」
荒神の腕がいとも簡単に斬れた。
神の腕は普通なら絶対に斬れない。
「アッグアアァァァ………!?」
「神なんだからすぐ再生するだろ、腕一本くらいでそんな声を出すな。」
「うぐううううう!!」
「うるさい。」
まるでへし切るように、
乱雑に力を込めてコクトは刀を振るう。
そしてそれが荒神の肉を削り、斬る。
さらに能力で力が上乗せされているため、痛みも、苦しみも桁違いに増える。
「グッ………。」
「おいおい、もうへばったのかよ、」
コクトは荒神の元へ歩み寄ると、
「お前の罪を清算するまで、この斬殺刑は終わらねえんだよ。」
無慈悲に言い放った。