東方神狐録   作:赤狐イナリ

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8章も9章も短めになります
時間軸的には花映塚手前くらいです。


コクトの逆鱗

「おはよう。」

「僕ってどれくらい寝てた?」

「は?」

「いや単純に、僕が寝てた時間を教えてほしいだけ。」

「………大体6時間くらい。」

 

それを聞いて少し胸を撫で下ろした。

なぜって?

前に1億6500万年寝たことがあるから。

 

「へー、そんなことがあったんだー。」

「?」

「あ、俺の能力は『星を司る程度の能力』だ。」

 

それはもはや『程度』ではないと思うのだが………。

あれ?さっきコクトは僕の心を、読んだ?

え?

ha?

 

「心を読めるのは氷の応用。」

「僕の心を透き通らせた(?)のか。」

「そういうこと。」

 

星に関することなら何でもできるようだ。

 

「そう、だからこういうこともできる。」

 

コクトが人差し指を上げる。

 

「生命の祝福爆発(ビッグバン)。」

「おおっと!?」

 

コクトの指先から凄まじい熱波が襲ってくる。

 

「流石にここじゃしないよ?」

「してほしいとも言ってない。」

「それでさ、夢の中で、宇迦之御魂神に会った。」

「………三狐神、荒神が犯人か?」

「ああ、荒神が犯人だ。」

 

僕がそういうなり、コクトは妖しい笑みを浮かべる。

 

「そうかい荒神共か…………!」

 

 

「ふふ………はっ…ハハハハハハ!!随分と舐めた真似をしてくれるなぁ!!」

 

 

コクトのいつもの口調は完全に壊れていた。

そう、月を穢そうとする、または、月の民を陥れるような真似をする。

これによりコクトが激怒することになるのだ。

 

ちなみにコクトは月では依姫の遥か上を行く『生ける伝説』となっているのだ。

そんな生ける伝説が激怒するとどうなるか?

 

「行くぞ、もう許さない。」

「………。」

 

そう言うとコクトは、消えた。

いや、消えたのではない。

凄まじいスピードで飛んだのだ。

荒神が高天原にいることをどうやって知った?

 

「………とりあえず、追いかけるか。」

 

荒神も今は逃げているのか高天原にいるのか、定かではないが、とりあえずコクトの元に行く。

 

 

 

 

「………お前が月夜見尊を………。」

「………誰だ?」

 

コクトは荒神の元に歩み寄る。

 

「お前なんかに名乗る必要などない。なぜなら………」

「は?消え――――――」

「ここで死ぬからな。」

 

荒神の腕がいとも簡単に斬れた。

神の腕は普通なら絶対に斬れない。

 

「アッグアアァァァ………!?」

「神なんだからすぐ再生するだろ、腕一本くらいでそんな声を出すな。」

「うぐううううう!!」

「うるさい。」

 

まるでへし切るように、

乱雑に力を込めてコクトは刀を振るう。

そしてそれが荒神の肉を削り、斬る。

さらに能力で力が上乗せされているため、痛みも、苦しみも桁違いに増える。

 

「グッ………。」

「おいおい、もうへばったのかよ、」

 

コクトは荒神の元へ歩み寄ると、

 

「お前の罪を清算するまで、この斬殺刑は終わらねえんだよ。」

 

無慈悲に言い放った。

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