それでは、本編をお楽しみください。
「………読書、趣味なの?」
「ん?ああ、これくらいしか月じゃあ趣味として許可されてなかったからな、必然的にみんなの趣味となったんだ。」
コクトは宴会場で運ばれてくる料理には目もくれず、ただただ本の活字に目を向け続けている。
それも準備が始まってから数時間ずっとだ。
(痛くならないのかな………?)
「…………。」
「コクト?」
「む、もうこんな時間か。」
本というものは本当に時間泥棒だ。
パチュリーの大図書館に居た時にそれを痛感した。
だからさっきのコクトの言葉には共感が持てる。
「と、あとは三狐神ので、運ぶ料理は終わり!」
「お疲れ様ー。」
お、ようやく料理が運び終わったみたいだ。
「全員座ってー!」
………………………?
………紫苑が居ない。
「ちょっとおおぉぉぉ!?」
あ、
紫苑は狼妖怪の群れに追いかけられている。
なんでかは知らん。
「斬ってくるよ。」
「殺さない程度にね。」
「彼、月面で最強格の剣士だって聞いたけど、」
「む、是非手合わせ願いたいですね。」
最強格の剣士と聞いて妖夢が色めき立つ。
しかし、そんなことはお構いなしにコクトは歩みを進める。
「………手入れの行き届いた刀はよく光る。」
コクトは刀の刃を月光に当てた。
すると、反射した月光がモロに狼妖怪の群れに直撃した。
「ギャアオッ!?」
「煩い。」
コクトは何の躊躇もなく群れの中の一匹を斬り倒した。
「幽々子、今の動き、見えたかしら?」
「いいえ、全く。」
「縮地でも使ったのかしら?」
縮地とは?
『この術を使うことで、地中に隠れたり、あるいは、地面自体を縮めることで距離を接近させ、瞬間移動を行うことができるという。縮地法(しゅくちほう)、縮地術(しゅくちじゅつ)、遁地術(とんちじゅつ)などともいう。』
(wikipedia情報、感謝!)
「縮地じゃないよ。」
「じゃあ何を?」
「強いて言うなら、彼の『能力』かな。」
「「能力?」」
紫と幽々子、それに妖夢の声が揃う。
「彼の能力は、『星を司る程度の能力』だから。」
つくづく思うのだが、やはりこれは『程度』でなないと思うのだが?
「じゃあさっきの瞬間移動はどうやって?」
僕は彼の身体が水素でできていること、
そしてそれを利用して空気中の水素を伝って瞬間移動してるように見せかけていることを教えた。
「そんな事もできるのね………。」
「終わったよー。」
コクトは、顔に少しだけ返り血を浴びていた。
「あーあ、こりゃまた入り直しだね。」
「せっかく洗ったのになー。」
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