ブルーロックRTA チームZチャート【参考記録】   作:Damned

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ブルロ映画が激アツなので初投稿です。




#3 一次セレクション・チームY戦前まで

 ホモくんに腹筋破壊されるRTA、はっじまっるよー!

 前回、突然語尾に『わ』が付いた時には呆然としました。オネエって……コト!?(ちいかわ構文)

 潔くんも蜂楽くんもびっくりしてます。そら(数少ないまともな人間が女言葉話し始めたら)そう(いう反応もしたくなる)よ。

 

>ずーっと走らされてるだけだし、あと三分で五点取るのは無理ゲーだね。でも、一点ならいけるかな。

 

>相手も五対ゼロで気ぃ抜いてるし、ノーマークの一回こっきりなら決まるかも。

 

>私も協力するわ。それで、やり方だけど。

 

>俺と秋穂で引きつける。縦ポン一発でお前が決めろ。走れ潔──ゴール前で会おう。

 

>オーケー、蜂楽。

 

>……ふ。

 

>何だよ、秋穂。

 

>ごめんなさいね。ただ、二人が『仲間』って感じがして、格好良かったから。

 

>かっこいい?

 

>いいね。三人で格好よく点取ろ!

 

>ええ。……それじゃあ。

 

 潔くんが走り出します。ボールを受け取ったホモくんと蜂楽くんもそれぞれ。先程抜かれたのにも関わらず、対面するのは二人だけ。まぐれだとでも思っているのでしょう。

 体系化された技術では名前が付けられない挙動ですね。二対一で抜けないことへの焦りから突っ込んできた相手を冷静に回避して突破。次の動きをさせないギリギリのタイミングで避けるのですが、これどうやってるんでしょうね?

 さらに三枚ディフェンスがやって来たところで、蜂楽くんにボールを渡します。オッスお願いしま~す! 蜂楽くんのヤベェドリブル技術見とけよ見とけよ〜。

 いや本当にサクサクッと抜きますね。ホモくんの動きとは全く違います。ホモくんの方は何と言うか……何も考えてなさそうなんですよね。

 ボールは更に潔くんへ。馬狼くんとの一対一でのマッチアップですが、恐らく彼は國神くんにボールを渡すでしょう。

 

>──。

 

>(どうする……?)

 

>潔ちゃん!

 

>秋穂っ?

 

>自分を信じなさい!

 

 それをどう解釈したのかは分かりませんが、潔くんは反射的に國神くんへパスします。そこからゴールへ突き刺さるシュート。多少の違いはあれど、原作通りに試合終了。五対一でチームZの敗北です。ここからはとっととスキップして、作戦会議に備えるのですが……。

 

>幾度にわたって訪れる、絶望とも焦りともつかない感情の波……。

 

 おや? イベントが入ったようです。本人に関するイベントですかね。スキップできるらしいのでスキップしますが。

 

 夕食が終わって、作戦会議の時間です。それぞれの武器を上げていく事になるのですが、それぞれが原作に相違ないことを確認していきましょう。違いがあればチャートにそって進めていきます。今回は問題なさそうですね。

 それが終わって、久遠が作戦を提示してくれたらおしまいです。

 今回もご視聴、ありがとうございました。

 

 

 

 

 ──自分を信じなさい。

 その声が、未だに耳に残っていた。

「何やってんだよ潔! ふざけんなよ!? 何で國神にパス出してんだよ!? 俺の方が明らかフリーだっただろうが!!」

 胸倉を捕まれ、揺さぶられていても、潔はぼんやりとそれを聞いているだけだ。秋穂の重い叫びには遥かに劣るその言葉では、彼の意識には響かない。

「シュート打とうと思ったんだよ。でもなんか、咄嗟に体が……」

「お前は馬鹿か、馬鹿なのか!? シュート撃つ気でパスする奴がいんのかよ!?」

「それは、その……」

 小さくなっていく潔の声に、雷市は苛立ちのままに拳を握った。殴られそうな勢いと言っても、本当に殴られるとは考えていなかったのだろう、振り上げられた腕に潔は反射的に目をつぶって──

「やめなさい」

 ぱし、とその手が受け止められた。秋穂だった。先程怒鳴られた時とは別人のような力で雷市の腕を掴み、冷たい表情で彼をにらむ。

「いい? もう一度だけ言うわ。やめなさい。これ以上やると言うのなら、容赦はしないわ」

「てめぇ!」

「やめろ雷市、一点取っただろ!?」

「お前も馬鹿か!? 自分以外の奴が点とって五対一で負けて、何が楽しいんだよ!

 ルール聞いてたか、俺たちみたいな弱小チームじゃ普通にやったって負けるってこの試合で分かっただろ!? 最終的に一番点取った奴が生き残るんだよ! なのにあの場面でパス!? どういうつもりでここに来たんだよお前ェ!」

 しかし、怒鳴りつける雷市は止まらず、ぽそぽそと呟く潔に「あぁ?」と聞き返す。

「だってあのパスは……無意識で……」

「はぁ?」

「──おい十一番」

 割り込んできた声に、潔は振り向いた。呆れ返ったようないろを含むのは、馬狼の声で。

「ゴール前でビビるヤツに、ストライカーの資格はねぇぞ。……才能無ぇよ、お前」

 それだけ言い捨てて、馬狼は踵を返して行ってしまう。

「チッ」

 興が削がれたように雷市が潔を放った。乱暴な動作に尻餅をついてしまい、秋穂が心配の言葉をかけるが、今の潔にはそんな事を気にする余裕は無い。

 ──何をやってるんだろうか、俺は。

 馬狼の言葉が、突き刺さる。

「俺がゼロを、一にするんじゃなかったのかよ……」

 ──自分を信じなさい。

 ──才能無ぇよ、お前。

 二つの声が、頭の中でこだましていた。

 

 

 

 幾度にわたって訪れる、絶望とも焦りともつかない感情の波。

 それが時折から頻繁になり、日常の一つとなったのはいつだったのか──秋穂木蓮はもう、覚えてもいない。

 心当たりが無い訳では無い。サッカーを愛したその日からのような気がする。殊更に酷くなったのは、自分が仲間たちを引っ張っていく立場になってからか。

 この先も人生が続くのならば、いい加減慣れてしまわなければ行けないのであろうが、しかし、秋穂にはそれさえできない。

 ただ、恐怖した。

 そして、逃げることも立ち向かうことも出来なくなった彼に残された道は、諦めることだけ。

 だがそれでも、自分の全てが引きずり込まれそうな程の吸引力で、それがまとわりついてくる。始めは夜から、今は昼夜関係なく深淵から伸びる腕が見えるような錯覚がある。寝ても醒めてもどこにいようとも、安らげる時など無い。

 そんな自分を見られたくなくて、『今のままでは生き残れない』と囁くそれをどうにかすることも出来ず、『秋穂木蓮』の仮面を被る。その仮面が維持できているかどうかは──他人の反応を見ればわかる事だが。

 今の自分では、生き残れない。捕食者の餌になって、終わり。

 まるで、呪いであった。

 秋穂木蓮がサッカーをする限り永遠に続く、死ぬまで踊らされるような呪い。

 私は、そう思っていた。

 

 だからこそ──信じられなかった。

 自分にまだ、こんな声を上げる力があることが。

「自分を信じなさい!」

 歪んだ世界に罅が入るような認知で以て放たれたシュートが、ゴールネットに突き刺さる。

 生き残れない、と囁く声が、その一瞬だけ止んだような気がした。そして、いつも自分を引きずり込もうとする『何か』が満足気に手を振った気がして、秋穂は無意識に笑んだ。

「──ぁは」 

 傍から見れば、惨敗の現実を受け止められないように見えただろう。監獄の理不尽さに絶望したように見えただろう。しかし、そのどれもが違った。

 これこそが私の求めた物なのだと。もっとだ、もっと寄越せと、求める声が歓喜に満ちていた。

 得点(あれ)が欲しい。

 國神(あいつ)が見せたような、一点(もの)が欲しい。いいや違う。あらゆるものを締め上げ破壊し、絶対的な捕食者として君臨するための力が。

 そうだ。

「ずっと、教えてくれていたじゃない」

 壊れて、壊して、殺し(あいし)て。

 ぐちゃぐちゃにして。

 折れた心を貫いて。

 屍の山に座す魔女となるのだ。

 

 ──そこからの秋穂の記憶は曖昧だ。試合が終わり、いつの間にか少しだけ纏まったチームができ、シャワーや食事を済ませ。気がつけば、並べられた布団の上にいた。

 絵心の言葉を余り噛み砕けていないことと、これから何をするかを聞くと、久遠が丁寧に説明してくれる。己の武器を上げていくらしい。『己の武器を持て』。それが一次選考を勝ち抜く取っ掛りなのだそうだ。

 試合の時と違い、他人事のように聞いている自分に苦笑する。

 蜂楽はドリブル、雷市はシュートテクニック──座右の銘はセクシーフットボール、だそうだ──、我牙丸は肉弾戦、成早は裏への飛び出し。伊右衛門はオールラウンドなところ、國神は左足のシュート、今村はスピードとテクニック、そして久遠はジャンプ力。潔はというと、己の武器が分からず後回しになった。

「秋穂は?」

 久遠の問いに、どこか関係ないような思考でいた秋穂は口篭る。

「私は……」

「秋穂も分からなかったら、後で大丈夫だけど」

 しかしそれに、秋穂は首を振った。「いいえ」

「私の武器は心理戦ね。相手の次の動きが何となく読めるわ。と言っても、ほとんど勘のようなものだけど」

「了解。心理戦、ね。ラスト、千切は?」

 ややあって、千切は答えた。

「言いたくない」

「えぇ……? 千切ちゃん、それぞれの武器を言っていこうって事じゃないのかしら」

「……分かってる。ごめん。でも、言いたくない」

 取り付くシマもない、無気力な声が拒絶だけを伝えた。

「何だよそれ、こんなワガママ女王様放っといて話進めようぜ」

「そうね、無理に聞き出すのは良くないと思うわ。ねえ? 久遠ちゃん」

「く、久遠ちゃん……。

 仕方ない。とりあえず、ストライカーには強力な武器が必要で、それを基盤にしてチームを作れ。これが勝つ方法だって絵心は俺たちに言った。つまり……」

「それぞれが如何に武器を生かすか、それが重要って事ね。……呼び方が嫌だったら変えるわよ?」

「いや、いい。秋穂の言う通りだ」

 しかし、それぞれがやりたいことをやっては先の試合の再現である。武器があったところで、バラバラでは意味が無い。

 なにか方法が──何か、それぞれが輝ける方法が、あれば──否。これならば、全員に平等な機会を与えられるのでは。

 一人でぶつぶつと呟き始めた久遠に、秋穂が尋ねる。

「どうしたの、久遠ちゃん?」

「──この作戦なら、勝てるかも」

 

 

 

 

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