元暗殺者、宮益坂女子学園へ赴任する   作:俺っちは勝者の味方ー!

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UAとかお気に入り件数が異様に伸びてるなあって時は大体日間ランキングにこれが載ってて毎度驚きます…。本当にありがとうございます。



名人の時間

 

 

 

『あはは! 司くんたら、また類くんの実験に巻き込まれて爆発したの?』

 

「はい…。学校であれやられるの恥ずかしいし、()()()さんからもやめるよう言ってくださいよ。司の場合、吹っ飛ばされる度に大声で叫ぶので騒音も倍近くうるさいんです」

 

『何それ、新手のテロ?』

 

 

 静かな夜を、小さくも賑やかな笑い声が彩る。

 いつもこの時間帯は台本に目を通したり対戦ゲームに挑んだりしてるけど、今日はそれらを全部パスして…()() ()()()さんとの雑談に花を咲かせていた。お互い “役を演じる” ことの難しさや達成感を共有できる相手だからこそ、遠慮なく気軽に話し合える。

 ……言わなくてもわかるだろうけど、私は彼女のコミュ力に後押しさ(助けら)れたおかげで、今こんなにも自然体で話せてると言っても過言じゃない。というか、この私が嬉々として尊敬している有名人に会話をふっかけられると思う? 人見知り舐めんな。

 

 今は画面越しで話してるだけだけど、時折えむも連れて遊びに行くこともあるから、あかりさんには本当に良くしてもらっている。『あかり』という彼女の本名もその時教えてもらったので、以降はその名前で呼んでいる。

 曰く、「『茅野 カエデ』も『雪村 あかり』も…どちらも等しく “私” なの。だから、寧々ちゃんとえむちゃんが好きな方の名前で呼んでくれていいからね」と。そう言った直後に彼女が浮かべた恋する乙女のような表情は今でも忘れられない。

 

 

『どしたの寧々ちゃん?』

 

「あかりさんが早く彼氏とくっついたらいいのにって思っただけです」

 

『んなっ!?///』

 

 

 欠点無しの凄腕女優は、きっとプライベートでも毅然とした雰囲気を崩すことはないんだろうと思っていた。

 …けれど実際に蓋を開けてみれば、大人の女性とは思えないほど『恋愛』に疎く(というより奥手で)、それについて恥ずかしがる姿がなんとも可愛らしい人だった。

 

 今にして思うと…私たちが初めて出会ったあの日。あかりさんが勇気を振り絞ってくれなければ、こうして彼女の意外な一面を知ることもできなかったことだろう。そう考えるとちょっと感慨深い。

 

 

 そして件のあかりさんはというと、動揺しているのがバレバレな声で『か、彼氏なんていないもん! 揶揄わないで!//』と、必死に抗議している真っ最中。彼女の気が済むまでしばらく会話の主導権を握らせておいたら、次第に疲れた声へと変わっていってついに抗議の勢いは収まった。

 

 

『ゼェゼェ……。次の日曜覚えときな、寧々ちゃん。絶対にボコボコにしてあげるから…!』

 

「フッ…またゲームで勝負をすると? 通算十三連敗もしてるっていうのに全然懲りませんね、あかりさ――」

 

 

 

 

()()()()が!』

 

「――ん………ん? は?」

 

 

 

 ◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 日曜日 センター街。

 

 

「あかりさんのお友だちも来てくれるなんて楽しみだね、寧々ちゃん!」

 

「いやいや待って待って」

 

「どんなお友だちなんだろ〜。やっぱりあかりさんと同じくらい素敵な人なのかな?」

 

「話聞いて?」

 

 

 色々と展開がおかしい。もともと日曜はまたどっか遊びに行こうか〜的な軽いノリでいたのに…!

 あかりさんが連れてくるという友達と会うのはともかく、初対面でいきなり『ゲームしましょう^ ^』って流れはやっぱり解せない。もっとこう…親交を深めてからそういうことするんじゃないの? それとも、私が人付き合い苦手なだけでこれが普通なの?

 思わずえむに聞いてしまった。

 

 

「一緒に好きなことたくさんやってわんだほいしちゃえば、どんなひとでもきっとすぐに仲良くなれると思うな!」

 

「答えになってないよ………でも、ありがとね」

 

「うん!」

 

 

 変な先入観をなくして臆さず突っ込むのが一番いいってことだろう、多分。そもそもの話…相手方がゲームをするのに興味が無ければ、こんなところで待ち合わせなんてしていない。

 

 私が神経質なだけか…。そう気持ちを切り替えた矢先、すぐそこで見覚えのある緑色の髪がふわりと揺れた。

 

 

「寧々ちゃんー、えむちゃんー」

 

「あ、来た! おーい!」

 

「こんにちは」

 

 

 眩しいくらいの美人オーラを振り撒きながら私たちの名前を呼ぶあかりさん。そんな彼女の隣にはもう一人…大和撫子な佇まいを見せる絶世の美女が並んでいた。

 背中の半ばまで伸びる艶々しい黒髪は、まるで日本人女性の魅力がこれでもかと詰め込まれているようだった。あかりさんとはまた異なるタイプの『大人の女性』を前にして、私は言葉を失ってしまう。

 

 

「初めまして、神崎 有希子といいます。今日はよろしくね」ニコッ

 

「あ――えと、草薙 寧々…です」

 

「はじめまして! あたし、鳳 えむです!」

 

「まあ。ふふ、元気いっぱいだね」

 

 

 軽めの自己紹介を終えると、あかりさんが彼女…神崎 有希子さんについて少しだけ情報を付け加えてくれる。

 なんでも二人は中学時代からの付き合いだそうで、大人になった今でも他の同級生たちと交流する機会を設けているという。

 

 …とても強固な交友関係だ。渚さんといい神崎さんといい、一体あかりさんがどんな中学校生活を送ってきたのか気にならないでもなかったけど、特に追求をしようとは思わなかった。今日の主旨はあくまで『ゲームで遊んで親睦を深める』ことだし、何より…あかりさんたちの世界に土足で踏み込むのは本意じゃない。

 

 なんて考えていると、神崎さんの淑やかな微笑に僅かに心配の色が浮かんだ。

 

 

「茅野さん。言い忘れてたけど…実は私、ゲーセンに来るのはかなり久しぶりなの。もし感覚が鈍っていたらごめんね」

 

「ええっそうなの!? むむむ、なら寧々ちゃんを完膚なきまで叩き潰すのは難しいか…」

 

「あっ、最初(ハナ)から他力本願なんですね」

 

「神崎名人の腕前を全面的に信頼してるって言ってよ」

 

「ええ……」

 

 

 あかりさんが向ける謎の信頼に思わず困惑する。

 それに、失礼なのは承知の上だけど……ゲームという娯楽とは全く無縁そうなこの人が、私の対戦相手になり得るとは正直考えにくかった。

 

 

「それじゃあ、神崎さんの肩慣らしとしてまずはクレーンゲームから回ってみよー!」

 

「おー!」

 

 

 

 ――()()()()()()

 

 『肩慣らしをしたところでブランクがあるのなら大して変わらないだろう』と高を括っていた私は、後々とんでもない光景を見せられることを一ミリも予測できないまま…ゲームセンター(今日の戦場)へと足を運ぶのだった。

 

 

 ☆

 

 

 

 本来なら和気藹々と、勝敗に一喜一憂しながら、多種多様なゲームに挑戦できる天国のようなこの場所に―― ()()()()()()()()()()

 ……全部私の主観だけど、それ以外の言葉では現在の状況について言い表しようがない。本当に…圧巻だった。

 

 

 

 ケース① クレーンゲーム

 

 

「うーん、ちょうどこの辺りかな」ピッ

 

 ガラガラガラ!

 

「へ?」

 

「おお〜お菓子のタワーが崩れちゃった」

 

「ふふふ…」バサッ

 

「(ちゃんと景品用マイバック持参してる!?)」

 

「よかったらどうぞ。一人じゃとても食べ切れないから、幸せのお裾分け」

 

「ほんと? わーい! ありがとう神崎さん!」

 

「(気配りも完璧だ!?)」

 

 

 

 ケース② 音ゲー

 

 

「――――あらら、AP取れなかったか。残念」

 

「フ、フルコン取るだけでも鬼畜な楽曲なのに、さも同然のようにAP圏内とか…」

 

「次の『Challenge』モードでAP取れたら、久しぶりに『Hell』行ってみようかしら」

 

「え゛っ!?」

 

 

 

 ケース③ シューティングゲーム

 

 

「こういうレトロなゲームがシブヤでもまだまだ現役なのは知らなかったなぁ」シュパパパパ

 

「おお〜相も変わらぬ腕前のようで」

 

「これどうやって避けてるの?」

 

「ふふふ。秘密♪」

 

「――――――」

 

 

 

 ……あらゆるゲームを難なく踏破してしまう実力を前に、私は深く絶望させられた。これらはまだデモンストレーションの一環であるという事実も見事に作用して。

 

 あ。そういえば…この後直接対決する格ゲーも人並みに嗜んでるって話してたな――――

 うん。オワッタカモ。

 

 

「はあああ〜〜……」

 

「どうしたの? そんな大きなため息ついて。もしかして振り回しすぎて疲れちゃったかな」

 

「はい…。まあそんなところです」

 

 

 店内の一角にある休憩席で無気力になっていると、神崎さんが缶ジュースを片手に私を心配しに来てくれた。「これで元気出して」と差し出されたそれを受け取りながら、遠目にえむとあかりさんを見遣る。

 

 二人は今、小さな子どもたちをギャラリーに加えてぷよぷよのパズルゲームに挑戦している。えむが大連鎖を起こす度にぱあっと歓声が沸き起こり、あかりさんの悲鳴が耳をつんざく。…そんな微笑ましい光景に、思わずクスッと笑みが溢れた。

 

 

「茅野さんもえむちゃんも楽しそう」

 

「神崎さんは混ざらなくていいんですか?」

 

「ええ。私が今一番したいことは寧々ちゃんとお話することだから」

 

「そ、そうですか…」

 

 

 うっ、笑顔が眩しい…。というか、そもそも顔面が強すぎる。

 

 

「二人はよくここに遊びに来るの?」

 

「行きつけのお店の一つって感じです。ここらへん、結構ゲームセンターが多いから日替わりでローテーションして回ってて」

 

「それで “行きつけ” なのね」

 

「はい。………少し前までは一人でひっそり楽しむだけだったけど、最近は隣にえむがいてくれるから楽しくもあって嬉しくもあります」

 

「――そう。私も、寧々ちゃんと同じだよ」

 

 

 ()()…? それは一体どういう意味なのかと疑問に思うと同時に、神崎さんはまるで昔の思い出を懐かしむような表情(かお)でゆっくりと話し始める。

 

 

「初めはいい肩書きや名門の制服から解放されたい一心で、誰にも悟られないよう格好も髪型も変えて一人っきりでゲームセンターに入り浸ってたの。あの時の私は、誰にも認められるはずがないってほとんど諦めていたから…。

 けど、胸の中でつっかえていた()()()を私たちの先生がなくしてくれて…茅野さんが私のこんな一面を受け入れてくれて…本当に嬉しかった」

 

「! ――神崎さんは今の方が楽しいですか?」

 

「もちろん。ありのままの自分でいられる、この時間が一番好き」

 

 

 そう話す神崎さんの瞳に、えむとの対戦で大敗を喫したあかりさんの姿が映る。

 …確かに、私たちは似た者同士だ。友達と過ごす時間を大切に思う気持ちは全く同じなのだから。それによって距離感がぐっと近くなり、私と彼女の空気がふんわり和んだ――まさにその時。

 

 

 

 

「ちょっと! いきなり何するの!」

 

 

 明確な怒気を孕んだあかりさんの声が鋭く響く。

 その口撃の矛先は、えむが子どもたちと代わりばんこで遊んでいた台に横から割り込んできた男性に向けられたものだった。トラブル発生を予感した私は神崎さんと顔を合わせて頷き、えむの元へ駆けつける。

 

 

「アンタらがずっとこの台占拠してるから、少し強引に奪っただけだ。文句ある?」

 

「大ありだよ! ゲームを長い間使ってたのは謝るけど、やりたいならやりたいってちゃんと言ってくれれば譲ってあげたのに…」

 

「譲って()()()? そんな上から目線で物を言うような奴にお願いなんざごめんだね。順番無視して正解だったわ」

 

「っ! 君ねぇ…!」

 

「あれ? “順番”? お兄さん、ちゃんと並んで待ってなかったよね」

 

「そーだそーだ! このおねえちゃんのいうとおりだぞ!」

 

「こんなの()()()()()だ!」

 

「………チッ、るっせぇなぁ」

 

 

 口論の大まかな原因はなんとなく掴むことができた。よくある順番無視のパターンだが、これはほぼ100パー向こうが悪い。ゲームをしたいなら順番は必ず守るべきだ。

 確かにこの人は、チラチラと視線を向けいかにもぷよぷよをやりたそうにしていたけど、それでも他の台を転々としながら機をうかがっていただけで決して列には並んでいない。

 

 えむと子どもたちに正論で返されて分が悪いと感じたのか、最後は悪態をつくだけに留まった。…だとてこんな横暴許しちゃいけない。私も一言言ってやろうと思ったが、それよりも早く神崎さんが動いていた。

 

 

 

 

 

「ちょっといいかしら?」

 

 

 ―――目元に暗い影を落とし、背後に得体の知れない空気を纏わせながら。

 

 

「な、なんすか?」

 

「この子たちにちゃんと謝って、そしてもう一度列に並び直して。あなたが取った一連の行動は全て非倫理的で恥ずかしいものだわ。…せめて筋くらいは通しなさい」

 

「………ったく、わかったよ。すぐにでも謝ってやらぁ」

 

 

 え、意外とあっさり? にわかには信じられないけど、ともあれこれで解決してく――

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 …れると思ったのに、世の中そんなに甘くはなかった。そう言って男が指を指した先にはサバイバルゲームの筐体がでかでかと鎮座していた。つまり、神崎さんとあれで勝負するってこと?

 

 

「『負けた方の指示には絶対従う』ってルールだ。それでいいだろ」

 

「ちょっ、そんな条件…」

 

「受けて立つわ」

 

「えっ!?」

 

 

 あまりに一方的すぎる決定に異議を唱えようとするが、神崎さんはそのハイリスクハイリターンな要求を二つ返事で了承してしまった。…驚きの声を上げる私を差し置いて、二人の間に火花が飛び散る。これ以上近づいたら火傷しそうなほどバチバチだ。

 

 

「決まりだな。なら早速――」

 

()りましょうか」

 

 

 …それでもやはり神崎さんは笑みを湛えている。

 殺意(やる気)と自身に満ち満ちた笑顔を浮かべる彼女には、なぜか勝てる気がしなかった。

 

 

 ☆

 

 

 

 筐体に入っていく二人を見届けて、私たちは傍に設置された小型スクリーンの前で勝負が始まる瞬間を今か今かと待ち続ける。神崎さんに限ってサバゲー未経験なんてことはないんだろうけど、対戦を持ちかけてくるあたり相手が相当の手練れであることは間違いない。…不安な感情が一気に込み上げてくる。

 

 

「1on1で闘う(やる)となると、やっぱりどの地形で撃ち合うかで戦況が大きく変わってきそうだね。寧々ちゃんはこのゲームやったことある?」

 

「一応あります。『フィドバ』や『ブラックギャラクシーソルジャー』より若干モーションが粗大というか…小回りが効きづらかった記憶があるけど、ごくごく普通のサバイバルゲームって感じで。別に特筆してダメなシステムがあるわけじゃあないです」

 

「なるほどね。それならきっと大丈夫」

 

「?」

 

 3、2、…――

 

 

 カウントダウンの秒読みが始まった。私と対照的に、あかりさんの表情はなおも明るい。

 

 

 1、Ready …――

 

 

「ガンシューとかサバゲーは神崎さんの超得意科目だもん」

 

 

 

 Fight!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ズガガガガガガガ!

 

 

 あかりさんが自信ありげに話すと同時に吹き荒れる銃弾の嵐。リロードもほぼノータイムで行うスマートな立ち回りに、私の意識は釘付けになった。もちろん相手は武器を構えることすらできず、この清々しいまでの蹂躙劇はあっという間に終局を迎えた。

 

 圧倒的すぎて言葉も出ない中、神崎さんは涼しい顔をして筐体から戻ってくる。

 

 

「どうだったかな?」

 

「すっごくかっこよかった! ねぇ、寧々ちゃん」

 

「う、うん。確かにすごかった。けど…神崎さんとは絶対にサバゲーしたくない。夢に出てきそうな怖さしてた」

 

「そこまで言われると傷つくのだけど」

 

 

 

「ざっけんな…!」

 

 

 思い思いに神崎さんを褒めちぎっていると、たった今惨敗したばかりの男が悔しさで顔を歪ませながらこちらに迫ってくる。

 

 

「あんな勝ち方があってたまるか! どうせチート使ったんじゃ――いぃででででで!!??」

 

「ふふふ♪ こんなところでオイタしちゃダメよ」

 

 

 完全な逆恨みで手を出しそうになった彼を、目にも止まらぬスピードで押さえつける神崎さん。手首を軽く捻っているようにしか見えないけど、想像を絶する痛みなのがひしひしと伝わってくる。

 …いや、第一護身術まで会得してるなんてすごいことだ。普段のショーとあかりさんの規格外っぷりに毒されてるせいで反応が少し遅れたけども。

 

 

「あなたの疑問にはっきりと答えてあげる。私の強さの秘訣はどんな人が相手でも絶対に手加減はしない、ただそれだけよ。例えそれが、お年寄りや初心者であったとしても…ね」

 

「お、鬼だ……」

 

「ん〜〜?」

 

「いっででで!!」

 

 

 痛みに悶える男性に向けて、神崎さんは堂々と言い放つ。私も全く同じことを思ったけど、それを呟くのは悪手だったようだ。彼にはさらなる追撃が加えられ、息もすっかり絶え絶えになっている。

 

 

「はいじゃあ約束通り、私の要求を聞いてもらおうかな」

 

「……」

 

「子どもたちと茅野さんとえむちゃんにちゃんと謝って仲直りしなさい。今すぐ」

 

「え」

 

「し・な・さ・い」ニコッ

 

「……っす」

 

 

 さっきの気迫はどこ行った。

 

 

「ほ、本当に…すみませんでした」

 

 

「声、小さくない?」ニコッ

 

「誠に申し訳ありませんでしたっっ!!」

 

 

 流石に満場一致で許された。

 こんなプライドもずたずたにされちゃあ、誰だって同情したくもなる。

 

 

「これで万事解決ね。――さて、いいウォーミングアップにもなったところで…寧々ちゃん」

 

「(!?)」

 

 

 

 

「さっきも言った通り、本気で相手してあげる♪」

 

「ピャッ…」

 

 

 

 結果は全戦全敗。

 今後しばらくの目標が『打倒、神崎 有()子』となったのは言うまでもない。幸か不幸か…私の実力は神崎さんのお眼鏡に適ったらしく、連絡先を交換し(もちろんえむも)定期的に彼女と対戦することが決定した。

 うん。ゲーム仲間ができたのは当然嬉しい。嬉しいのだが……

 

 

「(あの人は絶対怒らせないようにしよう)」

 

 

 私は固く決心した。優雅なゲームライフを送るためにも何がなんでもこの教訓を忘れてはならない、と。

 

 




後半ほぼえむちゃんと茅野が空気だったのは許して…。
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