東方霧雨録〜転生したら霧雨魔理沙♂だった〜 作:クジラのお腹
白銀に光る雪というものはとても美しい、そこに冬の今しか見れないという
事実がその美しさをより引き立てるのだ、しかし今は五月だ。
もう一度言おう、今は五月だ。
魔理沙「うん、さすがにおかしいよな」
霊夢「そんなことないわよ、いつもより冬に気合が入っているだけよ」
こいつはこんなこと言ってるがただ寒いから行きたくないだけだ
しかし、季節の到来を遅らせるなどという大規模な異変だ、俺一人では解決できない可能性が高い
何とかして霊夢を連れていけないかと考えていると、ふすまが開く音がしそこには咲夜がいた。
魔理沙「おっ、咲夜じゃないかどうしたんだ?」
咲夜「あら、魔理沙もここにいたのねちょうどよかったわ、二人とも一緒にこの異変を
解決しにいくわよ、お嬢様がついに癇癪を起こしたわ」
レミリア『もう寒いのはいやよ!五月にもなったというのに雪まで降って!
咲夜!これは異変よ!あの二人と一緒に何とかしてきなさい!』
この寒さに対して文句を言ってるレミリアが簡単に想像できるのはなぜなのだろうか
魔理沙「ついにあいつも我慢の限界か・・・、何とかして霊夢を動かさないと」
霊夢「何があっても私はここから動かないわよ!」
こうなった時の霊夢はほんとに動かないからな、こうなったら致し方あるまい
魔理沙「なあ、霊夢この異変を解決するのを手伝ってくれたら、賽銭してやる」
霊夢「何をしているのかしら?早くいくわよ!」
霊夢は目にもとまらぬ速さで支度を整えると、すぐに外に出て行ってしまった
相変らず金にがめつい奴だ。
魔理沙「よし、俺たちも行くぞ」
咲夜「ええ、行きましょう」
こうして、俺たちは新たな異変解決に向けて飛び立ったのだ!
魔理沙「で、どっち行くんだ?」
霊夢「そんなの決まってないわよ、適当に飛んでたら見つかるでしょ」
魔理沙「オーケー、お前についていく」
咲夜「それじゃあ、行きましょう」
ということで当てもなくさまようことになったわけだが・・・。
霊夢「寒い~、まったくいい加減にしてほしいわね、五月にもなって吹雪に吹かれながら
異変解決のために飛び回るやつの身にもなってみなさいよ」
霊夢が不機嫌になってしまった、正直めんどくさいんだが
ここでさらにケンカを売るやつが現れた・・・
チルノ「とまれーい!」
魔理沙「ん?なんか来た」
チルノ「お前ら!あの時はよくもアタイをだましてくれたな!」
魔理沙「ナンノコトカナー」
チルノ「とぼけるな!まあいいや、とにかく戦ってもらうぞ!そこの赤白!」
んぁ?なんで霊夢なんだ?あんとき霊夢はなんもしてなかったと思うが・・・
霊夢「はぁ?なんで私なのよ?もっと他に戦う相手がいるでしょ?」
あんたを騙した魔理沙とか、と霊夢が続ける。
チルノ「そんなのかんたんだ、あの時アタイをだましたってことは、勝負から逃げったてこと、
逃げたってことは、負けを認めたってことだ!」
魔理沙「なるほどわからん」
咲夜「あの子何言ってるのかしら?」
まあ、一つ言えることがあるとすれば・・・
魔理沙&咲夜「霊夢、任せた(任せました)!」
霊夢にすべて丸投げすることだ!
チルノ「さあ行くぞ!赤白!」
霊夢「・・・、私はねえ、この寒い中外に出ることになってイライラしてるのよ
あんたでこの鬱憤を晴らさせてもらうわ」
あ~あ、霊夢がブチギレてやがる、そっとしておこう。
そうして霊夢がチルノに向かって弾幕を打ち始めた、一方的にぼこぼこにしてるな、うん。
咲夜「あの妖精がかわいそうになってくるわね」
魔理沙「まったくだ、避けるだけで攻撃できてない、押し付けたのは俺たちだけど
申し訳なくなってくるな」
まあ、俺が戦っても霊夢みたいになるだろうけどな!
霊夢「ほら!これで終わりにしてやるわ!」
《霊符 夢想封印》
チルノ「うぎゃ~!」
お、終わったみたいだな、それじゃあ行こうぜと言おうとしたのだが・・・。
ふと霊夢の顔を見ると、嫌にニコニコしていたしかし目は笑っていない。
あっ、これやっべ
咲夜「れ、霊夢?落ち着きなさい?」
霊夢「あら咲夜、私は落ち着いてるわよ?ただ私に押し付けたあなたたちに
少しO・HA・NA・SHIするだけよ」
そういうと、霊夢は札を取り出しお祓い棒を構えた。
え~と、どうしたらいいんだ?これ
魔理沙「咲夜・・・」
咲夜「わかってるわ、魔理沙」
魔理沙「・・・・・、逃げるぞ!」
俺の合図とともに、二人で一気に飛び出した、とにかく距離をとるぞ!
霊夢「待ちなさい!逃がさないわよ!!」
やはりすぐに、追いかけてきたか!つかまってたまるか!
魔理沙「待てと言われて待つやつがいるか!」
咲夜「なんで私まで巻き込まれてるのよ!」
結局、十分ほど逃げ回ることになった・・・。
魔理沙「ハァハァ・・・、疲れた・・・」
咲夜「フゥ、ようやく落ち着いたわ」
霊夢「あんたらがすぐにつかまらないからよ・・・」
魔理沙「ところでなんだが、・・・」
霊夢「なによ」
咲夜「どうかしたの?」
魔理沙「俺たちって異変の調査中だったよな・・・?」
霊夢「・・・そう言えば忘れてたわね」
咲夜「こんなことしている場合じゃなかったわね・・・」
魔理沙「ま、まあいい感じに体が温まったからいいんじゃないか?」
霊夢「温まりすぎよ、こんなことしてないで早くいくわよ、炬燵が私を待っているわ!」
霊夢はそう言って、飛んで行ってしまった
魔理沙「炬燵のために倒される異変の黒幕が不憫に思えてきたぜ」
咲夜「そんなこと今に始まったことではないわよ」
それもそうだよなぁ、と思いつつ霊夢の後を追うのだった。