アレン・ウォーカー(なもないえいゆう)
アレン・ウォーカーとは、名も無い英雄である。
【概要】
第104期訓練兵団の一人にして、調査兵団の一人だった英雄と呼ばれた男。
同期の訓練兵のみならず、駐屯兵団や憲兵団、更には上層部や市長といった多くの人物と友好的な関係を持っていた事が確認されている、誰からも好かれた立派な英雄。
統率力や戦闘力、知識力など様々な分野が秀でており、後に恩師であったキース・シャーディスから「最高の兵士」と言われる事となった。
【人物像】
短い白髪に緑色の瞳を持ち、他の兵士達よりも浮く容姿をしていた。だが、彼を信頼し、友人となった者達は数多かった。
冷静だが温厚的で、しかし誰にも負ける事のない鎧の巨人に対する殺意と憎悪を持った男。また、常に日記を書いていた。
他を纏め上げ、勢いを上げて一気に上位に組み込ませる高い統率力と信頼性を持っており、それを同期の殆どが彼と友人であったという言葉が証明している。
同期の中では、ライナー・ブラウンやベルトルト・フーバーの二人と仲が良く、それは彼等が敵である事を知るまで続いていた。
また、非常に高い実力と技術を持っており、他者の技術を取り入れて高いレベルで再現する事が出来る。
人類最強の兵士と呼ばれるリヴァイが扱う『回転斬り』すらも模倣し、本人を驚かせてみせた。
【最期】
鎧の巨人と超大型巨人、そして獣の巨人が率いた軍勢を何とか撤退させる事が出来た調査兵団。
エレン・イェーガーにミカサ・アッカーマン、アルミン・アルレルトやコニー・スプリンガー達もまた、馬車に乗って壁の中へと撤退しようとするのだが、アニ・レオンハートという氷塊を載せた馬車の速度では追ってくる巨人にいつか追い付かれる。
ガスも刃も心許なく、追い付かれてしまえば全員が危険になる。
エレンが死ねば人類に未来はない。そして、仲間を死なせたくない。そんな想いを手帳に託し、それをエレンに預けた。
ミカサ・アッカーマンは問い掛けた。「何をするつもりなの…!?」と。
彼は何も言わなかった。何も言わず、刃を抜いて巨人の群れへと立ち向かったのだ。
彼は立派な死を遂げた。最期に、仲間を護る事が出来たのだから。
彼が最期の最期まで足掻いた証拠は、数多くの騒動が収まって、外を見た帰りの事だった。
「おい……あれ……」
コニー・スプリンガーは、崖の上を指差した。
全員が、彼が指差した崖の上を見た。
「あれは…」
ハンジは目を見開いた。
「……」
リヴァイは見届けた。
「そ、そんな……」
サシャは口を覆った。
「嘘だろ…おい……」
ジャンは俯いた。
「っ……!」
アルミンは涙を流した。
「あぁ……!」
ミカサは顔を覆った。
「……あぁ………最期まで、戦ったんだな……ありがとう」
エレンは、泣いて、泣いて。しかし、泣きながら、感謝した。
崖の上には、自由の翼が刻まれた緑色のマントが被さった一本のブレードが突き刺さっていた。