あまねく奇跡の召喚録   作:熱核戦争先生

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調査するミリシアル

第一文明圏 神聖ミリシアル帝国 

 

クラークリアで最古の列強にして、日本が召喚されるまではクラークリア最強の国だった。

眠れない魔都である帝都ルーンポリスの中心部に位置する場所、皇帝ミリシアル8世が居城するアルビオン城では会議が開かれていた。

 

「陛下、キヴォトス由来の魔素の研究について報告があります」

 

そう言うのはルーングワホ魔導学院の大魔導士。

334歳のエルフの女性であり若くして大魔導士の称号を得た優秀な魔導士である。

 

「ほぉ何かわかったのか。では早速報告を頼む」

 

テーブルの中央に座るミリシアル8世が大魔導士に報告を促す。

 

「結論から申しますと、キヴォトス由来の魔素で我々の魔法を発動させるのは不可能です。また、キヴォトスの魔素は生物の体内に有する体内魔素である事、少量かつ効率的に魔法を発動させる事が可能な事と、人為的な魔素改造がされてることがわかりました」

 

「人為的な魔素改造だと?」

 

「はい、おそらく人工魔素かと思われますが、この技術は最近になって確立されたばかりの技術です。そんな人工魔素をキヴォトスが保有しているのは不明ですが、詳しく解析するためには高度な研究施設や人員や予算が欲しいところですね」

 

ミリシアル8世はしばらく考え込み、財務大臣に臨時予算を組むように指示をする。

 

「すまん、続けてくれ」

 

「キヴォトスの魔法は、戦闘時の身体の機能を大幅に強化する身体機能強化、物理防御、貫通、体力回復などの魔法があります。キヴォトスの魔法は戦闘に特化した魔法が主としています。また、これらの魔法はキヴォトスにおいて生徒と呼ばれる者が持っており、生徒によって保有している魔法の効果は個人差があります」

 

「するとキヴォトスの魔法は戦闘特化型と言うのか?まるでアニュンリールの人造兵士みたいだな」

 

ミリシアル8世はアニュンリール皇国が作り出した人造兵士を思い出す。

アニュンリールの人造兵士は身体機能の強化はもちろんのこと魔力の量も多く攻撃魔法の威力と連続性が高く、大東洋大戦のアニュンリール本土決戦で投入され各国陸軍部隊を苦しめた忌々しい改造兵器だ。

 

「しかし、キヴォトスの生徒はアニュンリールの人造兵士より強いです。身体機能は人造兵士の4倍、戦闘力は人造兵士の3倍、更にどれだけの攻撃受けよう死なない頑丈さを持っています」

 

「それは本当なのか?ハッタリなのではないのかね?」

 

「私のような超絶優秀な大魔導士が皇帝の前でそんな嘘を付きませんよ?」

 

大魔導士の自信満々な答えにミリシアル8世を含む首脳部は信じられないと言う顔をしている。

彼女の言う通り皇帝の前でこんな嘘をついて報告するのはデメリットしかない。

 

「一先ず信じるとしよう。人造兵士以上の強さか…魔帝もアニュンリール同様の人造兵士を配備しているかもしれないし対抗馬になるのではいのかな?」

 

「お言葉ですが皇帝陛下、キヴォトスは魔帝戦には参戦しないと表明しています。魔帝が侵攻してもキヴォトスを防衛するだけかと」

 

「なんと、それは誠か。まぁ魔帝戦に参戦しないと表明している国もいるから仕方ないが、惜しいな」

 

ペクラス外務大臣の言葉にミリシアル8世は残念そうな顔をする。

 

「その代わりに戦後の復興支援には協力を惜しまないようです」

 

「その時に我々が残ってればの話だがな」

 

「陛下、残ってればではありません。残らなければなりません」

 

シュミールパオ軍務大臣が強く力説する。

 

「軍務大臣の言う通り、我々は勝たねばならない。すまなかったな」

 

「いえ、出過ぎた真似をしてしまいました」

 

「さて、報告を続けてくれ」

 

ミリシアル8世は気を取り直して報告するように促した。

 

 

To Be Continued......

 

 

 

 

 

 

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