あまねく奇跡の召喚録   作:熱核戦争先生

4 / 26
キヴォトス沖

アパッチ コクピット内

 

大型警備艦サラミスの飛行委員部所属の武装偵察ヘリコプター“アパッチ”が、サラミスのレーダーで探知した船団を確認するため飛行していた。

 

「船団なんて珍しいね」

 

「でも、今日この海域を通る貨物船の報告なんてないよ」

 

飛行委員部の生徒の2人は愛機を操縦しながら雑談を交わしていた。

キヴォトスにも海運と言う概念は存在する。

カイザーコーポレーション傘下の“カイザーマリン”などの海運企業、レッドウィンター連邦学園の学園貿易部などの物流部を持っている学園、ブラックマーケットの海上密輸部門など様々だ。

 

「オデュセイアかノースポイントの船かな?あそこは基本集団行動だし」

 

オデュッセイア海洋高等学校は複数の船でされている学校、ノースポイント学園は大艦巨砲主義を掲げるキヴォトス辺境の東に位置する学校が、基本的に船団か艦隊で行動する。

この2つの学園以外で船団か艦隊で行動するのは、エイギル沿岸警備大学校とレッドウィンター事務局海上警備委員会、カイザーPMCの水上部隊、黒髪海賊団などの海賊船がある。

 

「オデュッセイアはミレニアムの港に居るし、ノースポイントは東の辺境の学校だからあり得ないよ。エイギルはサラミス以外の6隻が定期哨戒だで、レッドウィンターもNPと同じ。カイザーのは全部私有の港に居るし、海賊は今別の所で暴れてる所だし」

 

「この船団って一体どこの物なの?」

 

 


大型護衛艦やまと 航海艦橋

 

『艦橋ウィング、飛行物体を発見!方位24、高度2000、距離30、アパッチです!』

 

艦橋ウィングで監視を担当していた一等海曹が航海艦橋に方向する。

 

「アパッチだって!?やっぱりイギリスだったか」

 

『いえ、機体に British Army (イギリス陸軍)ではなく“エイギル沿岸警備大学校”と言う文字が漢字と仮名で書かれています』

 

「エイギル沿岸警備大学校?文字が漢字と仮名?」

 

「そんな学校あったか?」

 

艦外カメラで確認したところ、確かに青と白のアパッチことAH64D戦闘ヘリコプター“アパッチロングボウ”が飛行していた。

拡大して見ると、機体後部に女性と2匹の魚が入った紋章と“エイギル沿岸警備大学校”と言う文字が確かに書かれていた。

 

池田達航海艦橋の要員は聞いた事もない学校と日本語で書かれている事に困惑していた。

 

「コックピットを拡大できるか?」

 

池田の指示でコックピットをズームをする。

 

「女性、それも2人か」

 

「女性ですけど、なんか若く見えますね。高校生ぐらい?」

 

謎が深まるばかりとなっている。

 

 


アパッチ コックピット内

 

海上自衛隊が困惑していると同時にサラミス飛行委員部所属のアパッチのパイロットも海上自衛隊を発見し困惑していた。

 

「何あれ、戦艦があるよ!やっぱりノースポイントじゃないの!?」

 

「しかもレッドウィンターが持っていた空母が1隻!」

 

辺境の地に居るはずのノースポイントとレッドウィンターの軍艦がいる事に2人は驚いていた。

しばらく驚き冷静さを取り戻し分析に入る。

 

「あれ、ノースポイントにあんな戦艦いったけ?艦橋の雰囲気はどことなく似てるけど何か違うような」

 

ノースポイント最大の戦艦タナガーと発見した謎の戦艦は雰囲気は似ているが細かい所を見れば違いがあった。

タナガーより一回り大きく、両舷に配置されている兵装も自動対空砲群ではなく副砲と思わしき物と単装砲、主砲もタナガーの3連装砲3基ではなく3連装砲4基を配置しているのだ。

ノースポイントが最近タナガーを超えるような戦艦を建造したと言うのは聞いたこともない。

 

「空母もレッドウィンターが持ってる空母のような飛行甲板じゃないし」

 

レッドウィンターが保有する空母ウィンター・チェリノと船団にいる空母は明らかな差異があった。

アイランドのの大きさや形は似通っているが、飛行甲板の広さに関してはウィンター・チェリノより広く、艦上にあるのはヘリコプターではなく戦闘機だ。

 

「しかも、戦艦と空母の周囲にいる船も、カイザーのフリゲート艦と似てるような」

 

周囲にいる船はカイザーPMCのフリゲート艦のように、単装砲が1門から2門と垂直発射装置と思わしきミサイル発射管にステルス性を重視した見た目となっている。

 

陣形も乱れておらず、高い練度である事が見て伺える。

 

極め付けは船団の旗である太陽を思わせるような紋章。

キヴォトスにある学校や企業でこのデザインは見たこともない。

 

「ど、どうする?呼びかける?」

 

「今、サラミスがこっちに向けて最大戦速で駆けつけてるらしいよ。船団への臨検はサラミスの戦闘委員部がするって」

 

「帰還する?」

 

「そうしようか。飛行委員長に帰還する事を伝えといて」

 

サラミス飛行委員部所属のアパッチは母艦であるサラミスが居る方向へ引き返した。

 

 

To Be Continued......

 

 

 

 

 

 






  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定