あまねく奇跡の召喚録   作:熱核戦争先生

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第1航空打撃護衛艦隊入港

カスメル海峡

 

キヴォトスD.U.港を目指し航行している海上自衛隊第1航空打撃護衛艦隊。

 

カスパール島とメルキオール島を隔てるカスメル海峡の最峡部、モーゼ海峡に差し掛かっていた。

海峡幅34km、水深46mのモーゼ海峡は両島を繋ぐ交通の要所であり、キヴォトス最大の鉄道道路併用橋“モーゼ・ゲート・ブリッジ”がかかっている。

瀬戸大橋と同じ、上に片側3車線の道路と下に高速鉄道2線と在来・貨物鉄道3線の構造だ。

 

「大きいな...」

 

ヤマト航海艦橋では池田が双眼鏡越しにモーゼ・ゲート・ブリッジを見て静かに驚嘆する。

 

「モーゼ・ゲート・ブリッジは陸地にある橋も含めると総延長43kmの鉄道道路併用橋です。コンゴウ建設とヘパイストススクールが共同で建造した物で、建設当時はキヴォトスの最新土木技術を結集した先進的な建築物でした。今もこの記録は破られておりません」

 

監視兼案内で乗り込んでいるサラミス戦闘委員部の副委員長が説明する。

 

「地球だとここはドーバー海峡で英仏海峡トンネルが通っているはずなんだが...」

 

モーゼ海峡と呼ばれている場所は、地球ではイギリスとフランスを隔てるドーバー海峡と呼ばれており、その海底には全長50.45kmの鉄道用海底トンネル“英仏海峡トンネル”が通っている。

 

「これだけの橋を作るとなる、さぞ大変だったでしょう」

 

「ええ、まぁ、建設会社がカイザーコンストラクションじゃなかったので不正とかはなかったのですが、建造途中でクレーン船が転覆事故を起こしたり火災が起きたり海賊が邪魔してきたりで、工期が伸びましたが、33年前の神歴1994年11月に開通しました」

 

「やっぱり、橋が長いと休憩所の1つや2つはありそうだな」

 

「池田さんの言う通り、橋の上りと下りには幾つかのパーキングエリアがありますね。トイレ以外にエンジェル24って言うコンビニも出店していますよ」

 

「コンビニがあるのですね。是非とも行ってみたいものです」

 

すると上空に報道ヘリが飛び交っていた。

どうやら目撃していたコンテナ船の乗組員か生徒がモモッターやモモスタやティックモックなど、のSNSに写真や動画付きで投稿したのが拡散し、それを目にしたクロノススクールなどの報道系の学園や報道企業が報道ヘリでこぞって撮影しているところだ。

 

「クロノスが暴走しそうですね」

 

「クロノス?」

 

「マスメディアに特化した学園でクロノスジャーナリズムスクールって言うんですけど、面白おかしくしようと誇張表現して報道する事があるんですよね。おおかた報道部が原因なんですけど」

 

そうしている内にあと少しで第1航空打撃護衛艦隊はモーゼ・ゲート・ブリッジを通過しようとする。

近くで見るとその巨大さには圧巻せざるを得なかった。

 

「大きいですね...あっ、電車が通りましたよ」

 

「連合艦隊がゴールデン・ゲート・ブリッジを通過する映画を思い出すな」

 

モーゼ・ゲート・ブリッジは水面からの高さは65mあるが、第1航空打撃護衛艦隊は何ら問題もなく通過する。

 

サンクトゥムタワー 第7会議室

 

サンクトゥムタワーでは連邦生徒会の面々が、航行する第1航空打撃護衛艦隊の中継を見ていた。

 

「みんな!戦艦だよ!デッカい戦艦だよ!痺れる憧れるぅ!」

 

「戦艦なんてノースポイントに行けば腐るほど見れるのに」

 

連邦生徒会の由良木モモカが明太子ポテチを食べながら、子供のようにはしゃいでいる先生を見て呆れていた。

 

「確かにそうなんだけど!キヴォトスの学校やPMC以外の戦艦だよ!戦艦は男の浪漫だよ!うお、空母も大きいし、上に乗ってる戦闘機もかっこいいよ!」

 

興奮している先生をよそにリン達は第1航空打撃護衛艦隊を観察していた。

 

「それにしても大きいですね。戦艦はノースポイントのより大きいです」

 

「空母に至っては300mは超えてそうですし、周りの艦もエイギルのサラミス級より大きいのもありますし」

 

「潜水艦もキヴォトスにあるのと同じ感じだね」

 

「あれだけの艦隊を整備するのにどれだけの財源が必要なのかしら」

 

「あの戦艦と空母には煙突らしき物が見えませんね。動力が気になりますね」

 

リン達はそれぞれ感想を述べていた。

ノースポイントのような戦艦、レッドウィンターのような空母、カイザーPMCのようなフリゲート艦の軍艦が混ざった第1航空打撃護衛艦隊は異様であった。

 

「対応したエイギル警備艦の艦長の報告では、キヴォトスが居るのは異世界…別の惑星と海上自衛隊は言ってましたが、本当に異世界なのですね」

 

「リン行政官、あんな報告信じる気?」

 

異世界に来たんだと信じるリンに財務室室の扇喜アオイが正気を疑うように問い掛ける。

 

「アオイ、言いたい事は分かるわ。でも、そんな嘘ついて向こうにメリットなんてあるかしら?」

 

「確かにそうだけど…」

 

「まぁまぁ、アオイ先輩。その日本国とやらの言い分とか直接聞いてから判断しても良いんじゃない?それに、いずれ人工衛星打ち上げなくちゃいけないし、それでキヴォトスの現状が分かるかもしれないしさ」

 

モモカの意見にアオイは納得し一旦引くことにした

すると、連邦生徒会のスタッフがリン達の元に駆け寄る。

 

「七神首席、間も無く海上自衛隊がD.U.港に入港します!」

 

第1航空打撃護衛艦隊

キヴォトスD.U.港

入港

 

 

To Be Continued......

 

 

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