私が転生してから10年、私は場所に揺られていた。
私はつい1週間前ほどにこの世界で
成人扱いされる10歳になった。
両親からのお祝いの言葉と共にスキル授与式について教えられた。
それに伴い、私は来月行われる教会でのスキルや魔法の授与式に参加する手筈となった。
移動手段はというと馬車で騎士に護送されるというものだった。
教会は国の首都にあり、距離が離れていて、
なおかつ、領内の成人した子供を教会に向けて護送することになっており、領内を回るため1ヶ月という長旅のようだ。
近年は強いスキルや魔法を持った子供を探したいらしく、国主導で
平民であっても強いスキルなどを持っているなら貴族から子飼いの騎士の候補として見出し育成しているらしい。
なんでも、国力増強が急務らしい。
「おい、おい、話聞いてるのか」
私が両親に教えてもらったスキル授与式について振り返っていると
肩を強い力で揺さぶられていた。
「なによ。アーサー」
「やっぱり、聴いて無いじゃねえか」
先ほど揺さぶっていた金髪の少年アーサーに向かって声をかけた。
アーサーはいかにも主人公といった見た目の美少年である。
こいつは幼馴染で今年成人したため
私と一緒にスキル授与式に参加ことなった。
「だから、俺が強いスキルもらって、勇者様みたいになる話だよ」
「あんたが勇者になれる訳ないでしょ」
私は呆れた。
こいつは最近、親から英雄譚を買ってもらったらしく
英雄を目指しているらしい。
私は喉が渇いたので立ち上がって騎士に水を貰いに行った。
なにやら後ろから
「なんだとー。俺何がなんでも英雄になるからな」
といった声が聞こえるが無視することにした。
私はしばらく初めての異世界の旅を楽しむことにした。
旅の途中、騎士達が何が深刻そうに話し合っている姿が見られた。
「この前国の英雄が死んだ」
「早く英雄を見つけないと…………」
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1月後
私たちはギリギリで教会に着いた。
「やっ──と。着いた〜〜〜」
私は万感の思いを込めてその言葉を口にしていた。
私が見ている景色にはバカデカイ教会が写りこんでいる。
そのまま視線を動かして辺りを確認すると
今はちょうど、都市の正門を抜けたところで、
広場のような場所に出ているようだった。
広場はたくさんの人間で溢れてかえており、
馬車の中からでも活気が伝わってきた。
広場の端では奴隷商人が人間や
人間以外にも獣耳の生えた者や角が生えた者を売っているのを確認できた。
数秒後には、馬車はそのまま住宅街に入っていった。
しばらく住宅地を走った後
急に道幅が広くなり馬車は止まった。
「着いたぞー。こちらに集合するように」
騎士たちが馬上から降りて、号令をして
私たちを広場に集合させた。
「では案内する」
私たちは騎士の後ろを着いていった。