私という人間の終わりは唐突過ぎた、特に大きな怪我も病気も無く過ごしていた私はとある病気にかかってしまったのだ。奇病というのだろうか・・・過去に発症したものは多くは無いが存在していた。現代医学に治療法は無く、過去にかかった者たちは一切の例外も無くこの世を去ってしまっていた。そんな病気に私がかかってしまったのだ。それまで元気に動かせていた手足は力を入れることすらままならず、呼吸をするのも辛く、目は霞み声も出せない。親や友人たちが見舞いに来てくれているのには気づけるが何を言っているか、そもそも誰が来ているかも判別できない。薄れ行く意識を必死に繋ぎ止めようにも思うようにも行かず、そのまま私という人間はその奇病に抗えずに20歳にもなれないままこの世を去ることになったのだ。
これが私という存在の
「フランじゃない・・・?この姿・・・」
そう、某弾幕ゲームの登場キャラクターで悪魔の妹でお馴染みの《フランドール・スカーレット》に酷似していた。しかも性別は前世と同じ“男”である。
「・・・我ながら可愛いな」
男・・・そして自分自身であるにもかかわらず口にしてしまう程に愛らしい見目をしていた。今後成長するにつれ、身体は男性のそれになっていくだろうが未だ未発達のこの身では見た目は完全に少女。間違えられても何らおかしくない。ならば能力も彼女のモノを行使できるかと、窓際に置かれている花瓶を注視して遠くからそれを握り潰すように手を閉じた。・・・しかしウンともスンとも言わない、ゲームで言うレベルが足りないのだろうか。まぁいずれ使えるようになるだろうと思考を放棄した。
あれから暫くして漸く自身の周りの状況を掴めた、まず私は悪魔の世界にて七つの色を冠する名家のうち《スカーレット》つまり“紅”を意味する家系の一族らしい。ここまで聞いて私はもしや!?と、少々気持ちが昂った。そして私の名前は・・・
【ルビームーン・スカーレット】
“フランドール”は疎か“レミリア”ですらないんかいっ!!・・・って思ったよね。家族からは“ルビー”と省して呼ばれている。因みに私のこの見た目は母譲りである、母は元々《アンバー》・・・“琥珀”を意味する名家の娘で父に嫁いだらしく金髪で金色の瞳をしている。一方で父は朱い髪に紅い瞳を持ち、私の眼だけは父譲りである。そして七色の家系は必ず男女問わずそれぞれの家系に近しい色をした髪・瞳の両方を有していないとダメという決まりがあるみたいで、私には家を継ぐ権限は無い。自由に自分の将来を選択出来て何とも有難いことだ、当主なんて真っ平御免である。そして本来、悪魔の各一族は《家系能力》と呼ばれる特殊な魔術を使うことが出来る。《家系能力》とはその名の通り各家系で有するの特殊な能力のことであり個人によっては威力・回数・射程など優劣はあるがその本質は変わらない。そんな《家系能力》を七色の家系は持っていない、それとは別の《固有能力》を持つ。コレは先の《家系能力》とは異なり個々人で行使出来る能力が大きく異なる。親と子で全く違う能力を有することになるのだ。父は【
【
いや強すぎぃ!?スカーレット姉妹の能力じゃないんやろうなぁ・・・って薄々は察してはいたけども、まさか某ヒーロー漫画の米国No.1ヒーローの個性ってどんだけよ!!・・・方や某弾幕ゲーキャラの容姿に某ヒーロー漫画のチート個性って・・・神様からの愛が重すぎやしないだろうか。
と、とりあえず自身に直結する情報は以上。今後の方針やら何やらは一切決まっておらず、とりあえず自身の趣味に没頭したり、母や姉様方の着せ替え人形にされたりと今は日々を謳歌中。とりあえず今後面白くなりそうな方向にレールを伸ばしていきたいと思う。とりあえず目下の目標は①彼女を作って〇〇卒業②人生を最後まで謳歌し老衰で死ぬこと、を目指しましょうかね。
とりあえず主人公強キャラにはするけど、最強にはなりません。まぁ少なくともクラスメイトの中で頭一つ二つ抜けてるぐらいかな。