Rimworld 四天王の軌跡   作:壺大好き大佐

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2話目その5

「コレすごい!着用スペース無し?完全自律!?よく観るとシンプルね、オプションパーツはどんな物!?」

 

稼働したロボットを見て興奮したパンジーが、作業を邪魔しない程度に周囲から観察する。舐め回すように機体各所を見ているパンジーを余所に、ケンイチが無線を繋げ通話を始めた

 

「どういうつもりだ、よりによってこんな時に………ふざけるな、アンタに情ってモノは無いのか…!?」

 

捲し立てるケンイチの表情は真剣な物で、会話に気付いたサーニャが、テストの準備を促すのを躊躇っていた。そんな空気も露知らず、パンジーが満足そうにして戻って来る

 

「もう一機有るけど、アッチがテスト機?」

 

見れば、稼働した方との色違いのロボットが休止状態でコンテナから運び出され、パンジーの疑問にサーニャが肯定する。パーツ各部の端を縁取るように塗られた、蛍光タイプの黄緑色が目立つライトグレーの機体が、ケンイチの前に用意された

 

「……一先ずテストを続ける。言い訳は後で聞く」

 

無線を切り作業に取り掛かるケンイチに、近寄って様子を見ていたパンジーも尽きぬ興味を抑えて眺めていた。配線を弄り、パーツの接続部位を点検し、モニタリングされた機体状況を示すバーが全て緑色に変わったのを確認したケンイチは、《起動プログラム入力》と表示された画面を映し、キーボードに手を掛ける

 

そこまで見ていたパンジーも、流石にキーワードを知るのは宜しくないと考え、機体を挟んで反対側へ移動する。彼女がそちらへ移るより少し早く入力を終えたケンイチが振り返り、ドローンに投影されたゴードンへ合図を送ると、頭に被せた装置の所々から発光し、彼は全身の力が抜けた様に背もたれに沈む

 

同時に、機体から起動音が発せられ各部のランプが点灯し、頭部のバイザー越しのアイカメラが稼働する。マニピュレーターを一つずつ動かし、各パーツの装甲が展開を繰り返す様子をパンジーは驚きつつも、新しい玩具を見せられた子供の如く目を輝かせていた

 

『ケンイチ君、正常にモニター出来ているかね?』

 

「ええ、問題無く」

 

機体に内蔵されたスピーカーからゴードンの声が響き、ケンイチと共同で点検を行う。一連の流れに着いていけなかったユミら4人に気付いたのか、フルフェイスヘルメットのような顔を彼女らに向け手を振る

 

『これが今回のプロジェクトの目玉、名は…そうだな、【PAINTER】と云う。ポラリスでは類を見ない試みでな。お気付きだと思うが、私の意識がこの機体に移っているのだ』

 

音声を発しながら脚を動かして芝の上へ立ち上がるソレは、両腕を広げ仰々しい格好で説明する。そのままステージへ上がると、寸分の狂い無くモリアネンに指を差し、彼女にステージへ上がるよう促した

 

 

 

 

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