Rimworld 四天王の軌跡   作:壺大好き大佐

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2話目その9

『如何かね?』

 

「おいしーよ!」

 

「ホント、意外にやるわね」

 

「ユミの手料理には及ばないが、悪くない」

 

『それは何より』

 

模擬戦が終わり、ゴードンからの招待もあって、休憩を兼ねた昼食が始まった。当初はフードペーストかシル缶でも提供されるのかと懐疑的だった四天王の面々も、続々と出てくる料理に舌鼓を打つ

 

デミグラスソースの髭を生やしながら、ハンバーグステーキを頬張るコーゼズを気に掛けつつ、取り分けたシーザーサラダを口にしたユミが称賛する。クリームシチューを口に運ぶスプーンを止め、つられて感想を呟いたモリアネンも、満更でもない様子だった

 

「お堅い保安部隊の事だから、味気ない宇宙食しか無いと思ってたけど、ちゃんとした物も有るのね」

 

『食事は士気に関わる要素だからな。今回提供した料理に使用した材料は本物を用いているが、代替品による調理方法も研究されている。いずれは望んだ料理を、手軽に用意出来る様になる筈だ』

 

雑談を交わし食事を楽しむ一行を眺めていたサラが、名残惜しそうに振り返り、トレーに乗せた食べ物をパンジーに手渡す。受け取ったパンジーが礼を述べながら、タレに塗れた肉団子を連ねた串を手に取り齧り付く

 

その目線の先では、先程の模擬戦で使用された機体を、ケンイチがオーバーホールしていた。作業台に横付けされたコンソールからケーブルを伸ばし、機体背部に格納されているコネクタに接続した後、コマンドを入力する

 

「見た目以上のダメージだな…」

 

各部装甲が展開し、配線やフレームが露出する。その際、左腕から幾つかのパーツが零れ落ちてきたのを見て、ケンイチは肩を落とす。それらを拾い上げ、作業台へ乗せた所に、卓上で食器を器用に運ぶ小型メカ達の何体かが、彼の手元へと集まって来た

 

その内の一体が爪の脚を収納し、元の姿に戻る。美術品や宝石等を鑑定する時に用いる筒状のルーペとなったそれを手に取り、パーツを細かく見ていく

 

「固定爪が壊れて、センサーに連動する部分が食い込んでいたのか…。彼女の攻撃を左腕で受けた衝撃で、セーフティロックが掛かったんだな」

 

精査を続ける彼の横へ、最初に起動した白いロボットが近付く。手には、サンドイッチが並べられた皿を持っており、それに気付いたケンイチが一つ取る

 

「換装式だと強度が足りない…いっそ一体型にして、用途を絞るか…?外付けのオプションパーツで対応すれば…」

 

咀嚼と独白を交互に行いながら、彼の手は緩む事無く作業を続ける。皆の昼食が終わる頃には、作業は殆ど終わっていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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